少女マンガを初めて読んだ頃のこと

20150408-1今日は朝から「雪降ってる!」って話題が飛び交ってましたね。Twitterのトレンドも雪関係一色でした。

夕方、犬散歩に出るとき、冬のコート来てマフラーしてでたのに、コートの下が春仕様のままだったから、凄い底冷えにガタガタ震えが来てしまい、望利音には申し訳ないけど早々に散歩切り上げてしまいました。

いやホントめちゃ寒かったっす。

昨晩の予報で「東京で雪が降るかもしれない」って言ってたので、みぞれくらいは覚悟していましたが、まさかほんの僅かとはい積雪するとはねぇ(^_^;)…


まぁ、そんなこんなで、今日はほぼ一日家に篭ってましたが、ここ連日はほぼ新年度関係の準備や奥さんのお手伝いやらで割とやることはいっぱいです。

昨日は講師ミーティングで池袋に出た時に見た「定期券を買う長蛇の列」から「学割」のことを思い出し、休学期間中も学割に助けられたことから、大学を休学した時のことをつらつらと語りました。

休学に至る決定打となったデビューは、正確には白夜書房の漫画ブリッコへの持込の結果Hey!Buddyでデビュー、ほぼ同時にビデオ出版のメロンコミックに持込をして同紙デビューという形でした。(ココらへんの話は「エロマンガのゲンバ大休刊号」のインタビュー記事にも書かれています。)
…なんですけど、実はそのさらに一年前に久保書店(レモンピープル)に持込していたのです。こちらは「レモンピープル」を強く意識しすぎていつもの自分の作風とは違う作品を描いていたからか、見事にそれを指摘されてボツを喰らいました。
…ということは最初からエロ漫画家を目指していたのかと言うと、実は高校時代は少女マンガ誌に投稿していました。本気で少女漫画家を目指していたのかと言われれば、ちょっと微妙かもしれませんが、少なくとも少年マンガや青年まんが、そして成年向けマンガを描いていたわけではありません。
少女マンガを読み始めたのは大体小学校六年の頃でした。丁度その頃少年誌界では秋田書店の少年チャンピオンが大全盛の頃で「がきデカ」「ドカベン」「マカロニほうれん荘」「750ライダー」「ブラックジャック」など人気作ばかりが連載されていた頃でした。自分も好きで読んでました。家は兄と自分の男兄弟だったので、少女マンガに触れる機会は、せいぜいクラスの女子経由くらいしかないわけです。
小学5~6年のクラスで、優等生だったU子さんが壁新聞形式の学級新聞に描いたマンガがすごく上手でした。そのU子さんが貸してくれた少女マンガが、自分の記憶の中にある一番最初の少女マンガでした。

Amazonより

今でもはっきり覚えています。
里中満智子先生の「湯上がりはピンク色」というKCコミックスでした。今にして思えば、当時買っておけばよかったのに、何故か手に入れていませんでした。

自分で初めて購入した少女マンガのコミックスは、いがらしゆみこ先生(水木杏子原作)の「キャンディ・キャンディ」。書店で平積みされていたのを急いで手にとってレジに走ったため、間違って同じ巻を二冊購入していました(^_^;)。さすがに少女マンガを買うのが恥ずかしかったんですね……

でも、一度ハードルを超えてしまうとその後は結構楽なもので、入り口だった講談社の少女マンガ誌「別フレ」「なかよし」から始まり、集英社の「別マ」「週マ」「りぼん」「ぶーけ」、小学館の「週コミ」「別コミ」、秋田書店の「プリンセス」、白泉社の「花ゆめ」「LaLa」と、割と片っ端から手を出して読むようになりました。(さすがに全部購入していたわけではありませんでしたが…)

マンガといえるシロモノかどうかはわかりませんが、鉛筆でマンガっぽいのを描いていたのは、小学3~4年の頃からです。どういう内容だったのかはあまり覚えていません。学習コミックや児童コミック系だったように記憶していますが、まぁ落書きレベルの内容でした。
先に出てきたU子さんが学級新聞(壁新聞)に載せたマンガと並んで貼りだされていて、自分の下手さが凄く恥ずかしくて悔しかったのと、初めて見た少女マンガに衝撃を受けたのもあって、いつしかちゃんとペンと墨汁を使ってケント紙に描くようになっていました。

その後、中学に進学して、自分はブラスバンド部に入ります。この頃誰の呼びかけで始めたのかは忘れましたが、同じ部の何名かの男女グループが集まり、いわゆる「イラストポエム集」みたいな同人誌を作ったのです。この頃は既に絵は少女マンガの方へ向いていて、自己流で少女マンガを描くようになっていました。今の自分の絵柄の方向性はほぼこの頃に決まったのかもしれません。
この頃になんとなくぼんやりと「マンガ家になりたい」と思っていましたが、それがあまり現実的な夢じゃないということも判っていたのか、進路の方向性は得意科目だということもあり理系方面に向かっていて、高校へ進学してからも、二年時には理系進学コースへ進み、理系の大学を目指していくことになります。

その一方で、中学~高校の頃には少女マンガ雑誌に投稿をしていました。自分がどれくらいのレベルなのか知りたかったというのと、やはり「マンガ家になりたい」という気持ちが強かったからなのかもしれません。結局のところ少女マンガ誌への投稿の結果は「Bクラス」止まりでした。それほど本気でみっちりやっていたというわけではなかったんですが、うまくなりたいという気持ちはあったので、「六コマ練習」をやったり「1ページ目トレス」をやったりしていました。

  • 六コマ練習
    B4用紙を均等に六コマに切り、なんでもいいから一日一コマ埋める練習。必ずペン入れ・ベタ・ホワイトまできちんとやって、必要に応じてトーン処理もする。
    一日を予備日として、一週間で1ページ埋める練習。
  • 「1ページ目トレス」
    プロのマンガの1ページをまるまるB4原稿用紙サイズに目で見ながら「トレス」して仕上げていく練習。
    絵柄は自分の絵柄にして、コマのサイズ・吹き出しのサイズなどのバランスを体感する練習。

それでも独学なので一向に上手くなりませんでしたが、ペン入れの感覚を掴む練習にはなりました。

小学校の頃にU子さんが里中先生のマンガを見せてくれなかったら、今の自分はいなかったかも知れません。それほど「人生の転機」というのは結構些細な事だったりするのかも(^_^;)。。。。

まだしばらく自分語り続けるかもwww。


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