日別アーカイブ: 2015年4月29日

個人的なCLIP STUDIO PAINTへの要望

今現在CLIP STUDIO PAINTとComicStudioを併用しています。
CLIP STUDIO PAINTに移行するべく、ComicStudioで培った手法をCLIP STUDIO PAINTで徐々に試していますが、「ComicStudioにあってCLIP STUDIO PAINTで消えてしまった機能」の為に、スムーズな移行が未だに出来ていません。

結構いっぱいあるんですが、個人的に特に何とか搭載して欲しい機能をピックアップします。

  1. 「描画色」の「トーン」を復活させて欲しい

    ComicStudioは、描画色選択で「白」「黒」「透明」に加えて「トーン」を選ぶことが出来ました。

    20150429-13-1この機能は、「トーン」を選択した状態で描画系のツール(ペン・鉛筆・マジック・筆ペン・パターン・塗りつぶし・閉領域フィル・直線・曲線・折れ線・楕円・矩形・多角形)を選ぶと、アイコンがトーンレイヤー追加を示すこのようなアイコンになります。

    画面をクリックするとその直後に「トーンレイヤー」が作成されて、ツールのアイコンは選択中の描画系のツールのアイコンに変わって、そのままトーンレイヤー上に描画が出来るのです。

    この機能は、凄く短いステップで「ペンで描く様にトーンを貼る」「バケツツールで任意のところにトーンを流し込む」事ができるので、愛用していた機能です。
    20150429-01
    CLIP STUDIO PAINTには、このように、「描画色・背景色・透明」となってしまい、この機能が消えてしまいました。ComicStudioでもかなりお気に入りの機能だったため、無くなってすごくストレスが溜まっています(´Д⊂ヽ…。

  2. 素材ウインドウでの右クリックのコマンドを復活させて欲しい

    20150429-04「選択した状態で右クリック」でコマンドを選ぶという操作は、スムーズな作業をする上では必須です。
    ComicStudioでは、このように素材を選んで右クリックで色々な操作が出来ました。
    特に「素材の貼り付け」「トーンの貼り付け」は頻繁に行う作業で、マウスの移動をせずにパパっと貼ったり貼り替えたり出来るのは、当たり前のようでとても便利な機能でした。

    しかし、驚いたことに、その当たり前の機能で有るはずの、「右クリック」がCLIP STUDIO PAINTでは素材を選んだ状態では何も出てきません。
    完全に消えてしまったのです!
    この「右クリック」の機能を消してしまった合理的・論理的な理由が全く見当たりません。明らかに「退化」しています。
    早急な復活搭載をお願いします!

  3. 「素材」に「お気に入り」と「履歴」を復活させて欲しい

    20150429-03ComicStudioの「素材」には「お気に入り」と「履歴」が搭載されていました。
    特に「お気に入り」は、常用するトーンを登録して、探す手間を省力化していたので、トーン貼り作業の時間はとてもスムーズに行えました。

    CLIP STUDIO PAINTには、この「お気に入り」と「履歴」が廃止されてしまいました。
    しかも後述(4)の機能劣化により、目的のトーンを探す手間暇時間が無闇矢鱈とかかるようになってしまいました。
    CLIPで素材を管理し、タグ付けすることで用途に合わせた分類整理をデータベース化されているのはわかりますが、それを活かしきれていません。目的の素材を毎回探す手間を省くために「お気に入り」や手前のページで使ったトーンをすぐに再利用したいときに便利な「履歴」の復活を強く望みます!

  4. 「素材」の並べ替えが自由に出来るようにして欲しい

    ComicStudioには、「名前」「種類」「濃度」「線数」などで、分かり易く「アイコンの整列」ができるようになっていました。
    「線数毎」にまとめたり、「濃度順」に並べたり出来るのは、目で見て直ぐに選択できるので当たり前のようでいてすごく便利な機能です。
    20150429-12-1しかし、CLIP STUDIO PAINTでは、それらの項目が消えてしまい、上の図のように、「55線」でまとめただけのほんの少しのフォルダでさえ、順番がおかしなことになっていて視認性が悪くなっています。なぜ「濃度順」に並べるというごくごく当りまえのソートが出来ないのは論外です。
    早急な改善を強く望みます!

  5. 「選択範囲ランチャ」の「切り取り+貼り付け」「コピー+貼り付け」を復活して欲しい

    ComicStudioの選択範囲ランチャはカスタマイズ出来ないので、当初不便だなぁと思っていましたが、使っているうちに、なんて便利なんだろうと思うようになりました。特に以下の2つの機能をワンクリックで出来るのはすごく強力です。20150429-05-1CLIP STUDIO PAINTは、選択範囲ランチャのカスタマイズが出来るようになりました。
    確かにこれはとても嬉しい機能UPなんですが、残念ながら登録できるコマンドは、あらかじめリストアップされている単一コマンドのみ…ComicStudioに搭載されていた上記2つの様な「複数のコマンドを連続してワンクリックで出来る機能」は選択できません。
    20150429-15-1今現在自分はCLIP STUDIO PAINTの選択範囲ランチャは、このようにカスタマイズしています。
    どうしてもワンクリックではなくツークリックになるので、手間が増えていることには違いありません。

  6. レイヤープロパティに「下描き」ボタンを付けて欲しい

    ComicStudioでは、レイヤープロパティの「出力属性」で「下描き」にすぐに出来たけど、CLIP STUDIO PAINTでは、「レイヤーの設定」→「下書きレイヤーに設定」を選ばなければ行けなくて、さすがに遠いです。20150429-09-1Tab-Mate Controllerにコマンドを登録しているので何とかなっていますが、ComicStudioの「レイヤープロパティ」で出来た設定の変更位は、CLIP STUDIO PAINTでも出来るようにして欲しいです。
    ボタンワンクリックで出来ると助かるんですけどねぇ…(^_^;)……

  7. 素材の書き出し機能をつけて欲しい

    ComicStudioでは、トーンもマテリアルも、素材として登録できるものは簡単に「書き出し」することが出来ました。この機能は、素材を個人的に受け渡しするときにはとても便利です。
    上手く使えば、マンガ家とアシスタント間の作業の受け渡しにも使えますし、素材を個人的にディスクで配布したり、自分のサイトで配布したりすることも可能です。

    しかし、CLIP STUDIO PAINTでは、素材の書き出しには対応していません。

    以前公式宛に「素材のファイル書き出し機能をつけて下さい」と要望を出したことがあるんですが、「本件につきましては、ご要望として承り今後の開発の参考とさせて頂きます。」という解答でした。
    その後、「機能一覧」に搭載予定の機能として載ることを期待していたんですが、残念ながら現時点では記載はありません。
    …なので、実際に搭載されるかどうかは全くわからないです…。どうかお願いしますm(__)m。。。

他にもまだまだいっぱいあるんですが、自分にとって結構切実なモノを列挙してみました。
他の人がその機能の搭載を望んでいるかどうかはわかりませんが、少なくとも「ComicStudioで当たり前のように使っていて便利だった機能が、CLIP STUDIO PAINTで消えてしまった」というのは、「後継アプリケーションとしては問題があります。

マンガの描き方は人によって違うので、より汎用性のある機能搭載が優先されるのはわかりますが、ComicStudioである程度固まった手順を、CLIP STUDIO PAINTを使うために大幅に変更しなければならないというのは、かなり酷な場合があります。

コミスタの販売が終了することが確定した以上、多くのComicStudioユーザーがスムーズな移行を果たす事ができるように、ComicStudioに搭載されていた機能をどうかCLIP STUDIO PAINTに大事に継承してほしいと思っています。