日別アーカイブ: 2016年2月9日

近くの高層マンションの火事で思うこと

ニュースでも大々的に報じられていたみたいですが、2月8日の夜に自宅から目と鼻の先の高層マンションで家事があったようです。

取材のヘリコプターが飛び交い、消防車は10台以上集まり、周辺は通行規制…そういう状態だったというのに、我が家では私も奥さんもこの自体に全く気づいていませんでした(^_^;) 特に自分は作業しながらiTunesで音楽流しながらだったのでなおさらでした。 9日からスタートする東洋美術学校の卒展に初日から行く準備をしている朝、TVのニュースを見て初めて知りました。(^_^;) 火事があったフォーラスタワーは、自宅から直線距離で100m~200m位です。もちろん窓から見えますし、どちらかと言えば見降ろされているという感じの位置関係。それなのに全く気づいていないって、どんだけ呑気なんだか……。


結局、火事をリアルタイムで間近に見ているわけではないのでちょっと他人事の様に書いていますが、火災の規模によっては周辺の住宅にも大きな影響が出る距離です。
15階という高さははしご車が届かない高さのようです。二本のはしご車の高さの最大は50mだそうで、株式会社モリタ製造のものだそうで、この50mで届くのはだいたい14階くらいまでみたいなので、ギリギリ厳しい高さだったようです。

ちょっと調べてみたんですが、所沢の高層マンションの高さは以下のようになっています。

  1. フォーラスタワー所沢 31階/113.585m
  2. グレーシアタワーズ所沢 31階/112.98m
  3. 所沢スカイライズタワー 31階/111.09m
  4. グラシスタワー所沢 27階/110m
  5. 小手指タワーズ ディアスカイタワー 27階/101.03m
  6. 小手指タワーズ エバースカイタワー 23階/88.75m
  7. コンセールタワー所沢 25階/82.5m
  8. ブリリアタワー所沢ロジュマン 25階/81m
  9. ザ・パークハウス所沢 20階/59.95m
  10. クレアシティ所沢 19階/59.905m

参照:超高層ビル・超高層マンションの「BLUE STYLE.COM」/埼玉県所沢市の超高層ビルデータベース より

今回火災となったフォーラスタワー所沢は、所沢市内で一番高いマンションだったようです。

はしご車が届かないところから大規模な出火があった場合はどうなるんでしょうか?
消火活動はどうやって行うんでしょうか?
火によって出来る上昇気流の中ヘリで消火や救助は出来るんでしょうか?
非常階段から下に降りることが困難な場合、どこから避難すればいいんでしょうか?

考えれば考えるほど、高層マンションに住むことに抵抗を感じます。
他では得られない景観やステイタス感・資産的価値などのメリットは有るんだと思いますが、災害時に事を考えると生活拠点に選ぶには相応の覚悟も必要なのかもしれません。
大規模地震や火災の時の避難訓練は、おそらくマンション単位で行われているんでしょうけど、住民の中にはそれに参加しない人も多くいるんじゃないでしょうか。

災害時にどう対処するかは、その時になってみないとわからないところもありますが、大げさかもしれませんが、今回の火災は昨今関東圏で進んでいる高層マンション計画に対して、一つの警鐘を鳴らしているようにも感じます。

所沢市街地は、高層マンションの乱立で確かに人口は増加しました。しかし道路が拡張されているわけでもなく、災害時の避難路の確保はまだ出来ておらず、旧市街地には放置された空き家も残っていて、大規模災害時の不安が残ります。
台湾の大地震もあったばかりで、関東圏で震度4クラスの地震が連発したこともあるので、こういう機会に今一度自分の身の回りの災害対策を見直したいところです。