昨日書いた「パソコン導入のアドバイス」の内容を公開します。
「アドバイス」と言っても必ずしも汎用性の高いアドバイスではなく、ホントに主観レベルです(^_^;)
実際にどれくらい参考になるかはわかりませんが、こういう意見・考え方もあるという程度でご覧ください。
正直欲を言い出したらきりがないので、かなりざっくりした書き方になっています。
また具体的なBTOメーカーや価格が明記されていますが、無限の組み合わせが考えられるスペックを細かく書いても混乱するだけなので、あくまで現時点(2015年4月4日現在)の参考程度になればとまとめました。
細かい記載ミスが有るかもしれませんが、ご容赦くださいませ(^_^;)。
●パソコン本体
(1)とにかく安く抑えたい。ノートパソコンで以下の条件の物を探す
- CPU
Core i3・i5・i7シリーズ- メモリ
できるだけ多い方がいい。最低でも4GB。出来れば8GB以上。2GBのものは避ける。- 液晶モニター
フルHD(1920-2080pixel)が理想だが値段が上がる。WXGA(1366-768pixel)が値段がこなれていて安い。- HDD容量
多いに越したことはない。安いものだと500GB程度。データを退避させることで容量不足は補えるので、使い方次第でなんとかなる。- OS
現在はWindows8.1だが、Windows7版のものも売っている。32bitと64bitの二種類があるが、64bitの物を選ぶように。- 光学ドライブ
最近は付いていないタイプのものも多い。軽くなるし値段も抑えられている。
ただアプリケーションのインストールで必要になる時があるので、出来るだけドライブ内蔵のものを選んでおくほういい。
ドライブが付いていない場合、外付けドライブを買う必要性が出てくる場合がある。周辺機器
- ペンタブレット
絵を描くなら、ペンタブレットは必須アイテム。メーカーは性能と価格でワコム一択。
現行製品はIntuosシリーズに統一されている。
Intuos Comic pen & touch CTH-480/S1 (または CTH-680/S1・サイズが大きくなる) なら、CLIP STUDIO PAINT Pro二年ライセンス版が付いて来る。
CTL-480/S0 か CTL-480/S1なら二千円位安く押さえることが出来る。- プリンタ・スキャナ
原稿をスキャン取込したい場合は、スキャナが必要。
B4版が取れるスキャナとなると、どうしてもA3版対応の物が必要になりかなり高価になるので、安価に押さえるにはA4を選択することになる。
その場合、複合プリンタで十分役目を果たす。
CANON PIXUSシリーズ・EPSON カラリオシリーズで各種用意されているので、予算に応じて選択すればOK。最安で6000円位からある。
プリンタは消耗品位のつもりで考えておいた方がいい。インク代の方が高くつく。- 外部保存用ストレージ
データのバックアップや退避用に外付けHDDかUSBメモリを用意しておいた方がいい。
外付けHDDは1TBクラスだと6000円~位からある。USBメモリはあまり値段が安いものだと信頼性が薄い。トランセンド製が安くて信頼性は高め。- マウス
ノートパソコンの場合、トラックパッドで作業することになるが、それが使いにくい事もあるので、別個にマウスを買っておくと捗る。
一般的なUSB接続のマウスで特に問題はない。好みと予算で。- USBハブ
ここに書いた周辺機器を同時にノートパソコンに繋ぐ必要性がある場合、パソコンのUSBスロットが足りない場合があるので、用意しておくといい。
「バスパワー」と「セルフパワー」の二種類があるので注意。
周辺機器の種類によっては「セルフパワー」で電源を補わないと動作しないものもあるので、両方のモードに対応したハブを用意しておくのが安全。(2)本格的にデスクトップで作業できる環境を揃えていきたい
パソコン本体
デスクトップは選択肢がめちゃくちゃ広いが、ここは思いきってBTOをオススメする。
BTOとは、Build To Orderのことで、いわゆる「受注生産」。
- BTOメーカーの有名どころ
「パソコン工房」
「マウスコンピューター」
「ドスパラ」
「DELL」
「日本HP」
大体ココらへんで選んでおくと、ほぼ問題はないと思う。予算に応じてスペックを変更できるので、希望するスペックのパソコンが手に入る。- 「パソコン工房」でのオススメ構成
クリエイターPCシリーズのCLIP STUDIO PAINT推奨パソコン
→『AEX-PixDraw-H97M-SE』スタンダードA・スターターパック ¥113,980(+税) (本体のみ ¥84,980(+税))
→『AEX-PixDraw-H97M-HS』スタンダードB・スターターパック ¥136,980(+税) (本体のみ ¥107,980(+税))
スタンダードBのCPUはi5-4690。メモリ16GB・SSD240GB+HDD1TB。グラフィック性能H97Expressチップセット(HD Graphics 4600)
この2つは、パソコンのスペックもよく、ペンタブ・モニタも揃っていて、かなりコスパが良いセット。- 「マウスコンピュータ」でのオススメ構成
CLIP STUDIO PAINT動作検証済み推奨パソコン
→LM-iG303X-CS ¥97,800(+税)
CPUは「パソコン工房」のスタンダードBと同じi5-4690。メモリ16GB。SSDは搭載していないがHDDは2TBでこちらのほうが容量が大きい。
グラフィック性能はNVIDIA GeForce GTX750でこちらのほうが圧倒的に上。総合的なスペックが高く、コスパは凄くいい。- 「ドスパラ」でのオススメ構成
クリエイター向けパソコン>マンガ・イラスト製作用PC
→Raytrek debut! HB ¥81,980(+税)
CPUはi5-4590。上記2つより少し遅いがさほど差はない。メモリが8GBなので増設したい。HDDは1TB。
グラフィック性能はNVIDIA GeForce GT730。GTX750よりもスペック的には下位。- 「DELL」でのオススメ構成
クリエーターモデルがないので、上記3つに近い構成のものを…
→Inspiron3847プレミアムモデル ¥82,980(+税)(→キャンペーン価格で¥72,980)
CPUはi5-4460。i5-4590のちょっと下。メモリが8GBなので増設したい。HDDは1TB。
グラフィック性能はNVIDIA GeForce 705。ローエンドモデルなので、値段相応。- 「日本HP」でのオススメ構成
上記に近い構成のものを…
→HP ENVY 700-570jp/CTをベースにした東京生産ワンコインキャンペーンモデル ¥100,300(+税)
CPU i5-4590。メモリ16GB。HDD1TB。グラフィック性能NVIDIA GeForce GTX760。(GTX750のさらに上位)周辺機器
- モニタ
21インチ~24インチクラスの液晶モニタが値段がこなれて性能もいいものが揃っている。
オススメなのは、液晶パネルが「IPS」タイプで、解像度がフルHD(1920×1080)のもの。
IPSパネルは、液晶の視野角が広く、斜めから見ても明るさや色があまり変わらないのでとても見やすい。おすすめのメーカー
→IIYAMA(イイヤマ)今はマウスコンピュータグループなので、マウスコンピュータのBTO注文の時にセットで買うと結構安くなる。
→EIZO(ナナオ)色表現は非常に評判が高いがちょっと高い。値段で選ぶなら…
→ASUS(エイスース)台湾のメーカー。
→BenQ(ベンキュー)台湾のメーカー。
→LGエレクトロニクス 韓国のメーカー。- ペンタブレット
ノートパソコンの方とほぼ同じだが、ワンランク上のIntuos Pro(PTH-451・PTH-651)を選ぶのもいい。
予算が許すなら液晶タブレットのCintiqシリーズを買う選択もある。(Cintiq13HD ¥104,900~・Cintiq22HD ¥203,057~…など)
どうしても液晶タブレットが使いたい場合、中古を探すのも手だ。
Cintiq21UXの古いモデルは(DTZ-2100)ヤフオクで5万~8万位で取引されている。(3)これさえ買っておけば大丈夫ってのがいい。金ならある!
選択肢は凄く広いが、今オススメなのは、ワコムのタブレットパソコン、CintiqCompanionシリーズの最新版、CintiqCompanion2。
要はパソコン本体+液晶タブレットが一体化したものなので、これ一台でだいたいのことは出来る。
複数のモデルがあるが、これの DTH-W1310L/K0がバランスが良い。(Windows8.1 64bit・SSD 128GB・メモリ8GBで、224,640円(税込))
将来パソコンを買ったとしても、それに接続して液晶タブレットとしても使える。
価格コムで調べると21万切って購入可能なので、アプリケーションとプリンタ購入しても25万を超えず揃えられそう。OSについて
- Windowsは現在8.1が最新版。
今年の夏以降にWindows10が出る予定。(無償アップグレードサービスが予定されている。)
購入時にWindows7を選ぶことが出来るBTOも多く用意されている。
32bit版と64bit版があるので、64bit版を選ぶように。
Pro版である必要はあまりない。アプリケーションについて
- ComicStudio EX(最終バージョン)はダウンロード版が¥29,800。パッケージ版は価格コム最安値で¥31,602。
価格を抑えたい場合は、ComicStudio Proでも問題はない。ダウンロード版は¥12,000。パッケージ版は価格コムで¥15,292。- CLIP STUDIO PAINT Pro/EX
マンガを描きたい場合はEXを選んだ方がいい。(Proでも描けるがページ一枚単位になり「作品」としての管理が出来ない。)
CLIP STUDIO PAINT Proはダウンロード版 \5,000。EXは¥23,000。- ComicStudioユーザーにはCLIP STUDIO PAINT優待価格が設定されている。
ComicStudio Pro/EX → CLIP STUDIO PAINT Pro 優待価格 ¥3,000
ComicStudio Pro → CLIP STUDIO PAINT EX 優待価格 \15,000
ComicStudio EX → CLIP STUDIO PAINT EX 優待価格 \12,000CPUについて
- CPU
インテル製 Core i3・i5・i7が主流。
CPUの型番(四桁数字)の千の位が世代を表していて、最新は5000番代(第五世代:Broadwell)
現在は4000番代~5000番代が主流
他にAMD製のものもある。AMDの方が値段が安め。- クロック数
早いに越したことはないが、一概にクロック数だけで速度の判断はできないので、それほど気にしなくてもいい- コア数・スレッド数
コアはCPUの個数・スレッドは複数同時処理することが出来る数。
最近のCPUは2コア以上、4スレッド以上が主流。数が多いほど同時に処理する能力が高くなる。
こんな感じです。
なんだかんだと長々としていますが、これでもざっくりレベルです(^_^;)。
Macについて触れていませんが、Macの場合は選択肢がシンプルだという点とWindowsとMacのシェアの違いが理由です。
これについてはまた折を見て触れてみたいと思います。
★追記★
さらに続きを書きました。→「パソコン導入のアドバイス(続々)」