CLIP STUDIO PAINT」カテゴリーアーカイブ

授業用のクリスタプリント作り

D校の方は、今年からCLIP STUDIO PAINTの授業に入ります。

個人的にはまだコミスタとクリスタは併用している状態で、決してクリスタ任せろ状態にまでは至っていません。
既にバリバリ使いこなしている人からすると、まだ自分は入門者レベルかも…。
そんな自分ですが、プロとしてそして講師としてはきっちりと授業を組み立てねばなりません。

以前のエントリーで、コミスタのプリントを少しお見せしましたが、コミスタのプリントは何回かに分けて少しずつ微調整しているので、ある程度は充実したものになったんじゃないかと思っています。
しかしクリスタの方はまだまだこれから組み上げて行かなければいけません。

まずはコミスタからクリスタへの移行も想定した形のプリントを作ってみようと、まずはユーザーインターフェースの比較図をつくろうとしたんですが…いざやってみたらちょっとわけわからない状態になってしまいました(^_^;)UI比較コミスタとクリスタの各種パレットが、完全に1:1で対応しているわけではないので、まぁ参考程度にしかならないですね…

学校の設備や一年次からの引き継ぎ課題などの関係で一部隠していますが、今日制作したプリントを公開します。

2015_CLIP STUDIO PAINT_01(起動・UI・下描き)-22015_CLIP STUDIO PAINT_01(起動・UI・下描き)-32015_CLIP STUDIO PAINT_01(起動・UI・下描き)-42015_CLIP STUDIO PAINT_01(起動・UI・下描き)-52015_CLIP STUDIO PAINT_01(起動・UI・下描き)-6こんな感じのプリント配って授業やってます(^_^;)。 続きを読む

3~4月のトップ絵-一応完成(^_^;)

昨日に引き続き塗り塗り(^^)。

まずはキャラクターの塗りが無事にUP。20150322-2輪郭線を周辺色に変更して、ディテールの調整をしました。
キャラのレイヤーはこの後に統合しました。20150322-3ちょっと頑張ったカメラの部分(^^)20150322-1ストラップが付いていません。
描けばよかったかな…。ちなみに参考にした自分のカメラにつけているのは速射ストラップ(*^^*)。

背景はものすごくざっくりと描いています。
レンガは下描きなしでざっくりとした形をペンツールで取って基本色塗った後、不透明水彩ブラシと水ブラシを使いながらディテールアップします。ペンツールでエッジ部分に陰影をつけるとなんとなくそれっぽくなります。20150322-4道路のレンガ敷きはパターンを変形したものをベースにして、レンガ単位で色をざっくりと変えていきます。ムラを出すために不透明水彩ブラシでザクザク塗っていきました。20150322-620150322-9

エッジの暗部をペンツールを使って調整(レンガ交点レイヤー)して、テクスチャ(漆喰)をオーバーレイで加えて、白から透明のグラデーションレイヤーを「覆い焼き(発光)」と「スクリーン」で重ねています。

なんとなくそれっぽくなってくれたかなぁ?

20150322-7

画面の右上には桜の枝を配置する予定でしたが、桜を描く気力と能力が足りなかったので、CLIPの素材を使わせていただきました。

後は桜を散らしたり光入れたり全体の色調を調整したりして、一応完成です(^^)。20150322-8
早速pixivにもUPしました。


2月トップ絵のつもりが、結果的に一番タイムリーなイラストになりました。

けっかおーらい\(^o^)/

3~4月のトップ絵-経過

昨日に引き続き塗り塗りしています。


ベースカラーを塗った後は、割りと思いつくままの順番で陰影をつけていきますが、大抵はまず肌→顔→髪の毛の順のことが多いです。

Photoshopで塗りをやっていた時は、ベースカラーにクリッピングしたShadowレイヤー(乗算)・HighLightレイヤー(スクリーン)を作り、そちらで陰影をつけていましたが、CLIP STUDIO PAINTではベースカラーのレイヤー上に直接不透明水彩ブラシで色を乗せて水ブラシでなじませています。ShadowレイヤーとHightLightレイヤーは全体の陰影の調子をざっくりと調整するのに使っています。
20150321-2
目の塗り方は未だに試行錯誤中です。自分ではまだあまり気に入っていません。

↓この段階はまだまだ未完成です。細部の調整もしていませんので…
ちなみに女の子キャラには必ず「目キラ」を入れるのが自分の作風なので、大体キャラクターの塗りがひと通り終わった段階で入れるようにしています。20150321-4
目の描き方で漫画家の個性がはっきり出ると言っても過言ではないんですが、モノクロの目の描き方とカラーの目の描き方が根本的に違うので、ヘマすると同じキャラに見えなかったりするので困りモノです(^_^;)。

髪の毛はハイライトの入る部分を下書きレイヤーであたりを入れて、あとは地道に不透明水彩+水筆で影部分を塗り、エッジをペンツールを使ってシャープにして、全体の明暗を調整してから、「天使の輪」を「覆い焼き(発光)」レイヤー上でペンツールを使って髪の毛の流れに沿って描きました。20150321-3髪の毛描くので今日は終わってしまいました。

…とは言っても髪の毛もまだ未完成です。ほつれ髪を細いペンツールを使って入れたいな、って思っています。これもキャラの塗りが終わった頃に調子を見ながら…って所です。

明日は服の陰影付けです。服の陰影は特に難しいので毎度苦労しています。ハイ(^_^;)

3月のトップ絵>4月のトップ絵になります(^_^;)

いや~なんだか3月が思ったよりも忙しくて気がついたらもう20日じゃないですか(^_^;)

3月トップ絵のつもりで描き始めた絵、途中で中断したままでしたが、やっと手がけられるようになりまして、彩色に入りました。
…とは言ってもまだ基礎塗り段階です。
20150320-1まずはベースカラーをぬりぬり。

20150320-2この段階ではまだ線画のレイヤーは左図の様に統合していません。線画の修正をする可能性も高いので、修正しやすいようにパーツごとに分けて描いています。
ある程度固まったら軽くするために統合しますが、処理に問題がなければそのまま続けます。

今回カメラを持っているので、それだけは別にまとめています。フォルダに入れているのは、カメラに限定してここで塗ってしまおうと思ってのことです。手で隠れている部分も塗っておけば、カメラ部分を使い回しできるかもと思ってのことで、フォルダにマスク付けて手の部分を隠します。

個人的にはCLIP STUDIO PAINTで採用されたこのPhotoshop方式のマスクはあまり好きではありません。ComicStudio・IllustStudioのマスキングレイヤーの方が好きです。出来ればマスクはどちらの方法でも出来るようにして欲しいかな、って思っているんですが…。

ベースカラーのレイヤーを透明部分保護し陰影をつけていくんですが、今日のところはここまでです。

3月のトップ絵準備開始2.5…(^_^;)

専門学校の来年度ののレジュメ作成や卒業作品のまとめやらで、ちょいと予定が押してます。
次は確定申告。またぎりぎりになってしまうのか(/_;)…
そのためちょっと保留にしていた「3月のトップ絵」ですが、このままだと「4月のトップ絵」になってしまいそうなので、少し進めておこうと、キャラの線画をかんせいさせました(^_^;)

20150309-1髪の毛結局はほぼ下描き通りのぱっつんストレートロングにしました。

髪の毛の線はベクターレイヤーを使って描き、交点消去で重なり部分の消去しています。髪の毛描きあが得た後の手順ミスで、髪の毛のベクターレイヤーをその下に配置していたラスターレイヤーに転写してしまい、気づかないままヒストリーで戻れないところまで作業してました(^_^;)。
ComicStudioだと種類の違うレイヤーを統合しようとするとメッセージ出るんだけど、CLIP STUDIO PAINTだとでないのね。これで何回かミスっています。まぁ初歩的なミスなんですけど…。

彩色は2つの卒業式が終わってからになりそう。入学式のシーズン合わせ…って本当に3月トップ絵じゃなく鳴ってしまいそうですが、まぁ最初からトップ絵を毎月更新とは決めていなかったので、ゆるゆると様子見ながらやっていきます。

ちょっと時々ズルはしているけど、一応「ブログ毎日更新」を続けています。思ったよりも大変だけど、割りと習慣になってきました。内容はホントに薄いけど……(^_^;)

メーカー製トーンの代替製作

漫画的デフォルメで、窓などのガラス面や鏡面に斜線を入れる表現方法があります。

実際のガラス面や鏡面上では、あの様な見え方はしないんですが、デフォルメ表現ではなぜあのような斜線を入れるんでしょうか?そしてそれを見た自分たちはあれをガラス面・鏡面だと思って見てるんでしょうか?

これは推測レベルなんですが、二点透視図法で窓枠とガラス面を取った時に、その面に対して垂直に交わっている天井や壁の線が図のように入っている状態を、デフォルメ表現したのじゃないでしょうか?20150307-0…というのはともかく、この窓ガラスなどの表現をする時によく使われているトーンの一つが、ICスクリーンのS-3011です。

アイシースクリーン S-3011

(トーンのパターンは ICに著作権があるので、上の画像はAmazonのアフィリエイトリンクを使っています。)

アイシー株式会社さんに以前直接質問をした時に、「購入者本人がスキャニングして自分の作品の中で使用する場合は同人・商用含めて特に問題はない。」との見解を頂きました。

なおこの一連のやりとりはTogetterでまとめておりますので、よろしければご参照下さい。

【トーンのデジタル化】アイシー株式会社様よりの回答まとめ

そこで、このS-3011も、スキャンして使っていましたが、600dpi相当の解像度でスキャンしたとしても、他のデジタルトーンと合わせるとモアレがほぼ確実に出ますし、拡大縮小すれば当然線数も変わってしまいます。
さすがに自在性に欠けるということで、奥さんからICスクリーンのS-3011風のトーン作れないかというリクエストがあったので、試しに作ってみました。

Photoshopで横長の矩形を細かく取り、グラデーションツールで両側が白に抜けているパターンを描画していきます。
時々一列選択ツールを使い、シャープな流線が入っているような効果も入れています。
描きあがったらそのレイヤーを45度回転させました。20150307-3こんな感じです。(これはわかりやすいようにグレー部分に色を付けて部分的にトリミングしたものです。)

レイヤーを複製して、フィルタのスクロールを使って移動させて、画像の上下が繋がるような処理を施して、シームレスパターンにします。シームレスにしておいたほうが、使用するときに範囲の制約が少なくて済むからです。

ガラスハイライ-2-3この画像をComicStudioの「素材」パレット上で「新規トーン」コマンドから読み込んで登録します。
20150307-4グレースケールの画像から作っているので、上のパラメータの「倍率」を変えたり「明るさ」を変えたり出来ますし、線数も変えられるので他の網点トーンとの重ねもモアレなしで貼ることが出来ます。
これでスキャントーンよりかなり自在性が増しました。

20150307-1

使用例(有楽舎工房の素材集「豪邸」から)

トーンの表現色を「白」にすれば、窓の外が夜景の時でも使えるかもしれません。

奥さんがComicStudio遣いなので今回はComicStudioトーンにしていますが、CLIP STUDIO PAINT上でも画像を読み込んだら同じように使えます。

デジタルでのマンガ製作で便利な点の一つは、こういう風に自分の欲しいトーンを作れるってことにあります。ComicStudioやCLIP STUDIO PAINT用なら、CLIPを通してシェアすることも可能なのも魅力の一つですね。

このトーンはまだ改良の余地があるので、現段階ではまだシェアはしませんが、いずれはCLIPにUPしてみようと思っています。

なお、上のパターンファイルは、制作した画像を縮小して載せていますので、ダウンロードしてトーン化しようとしてもあまり綺麗にならないと思いますし、シームレス部分も不自然になってしまうんじゃないかと思います。
現時点では正式に公開はしておりませんので、ダウンロードして使用することはご遠慮くださいね。

書類作業中~(コミスタのプリント一部公開)

アプリケーション(今日のところはComicStudio)とマニュアルと資料と過去のプリントと打ち合わせのメモと…

来年度のレジュメ、新しく組み直す必要が高いので、今日は行動記録とちょっとお蔵出し。

書類作業の内容は、「応用」の部分をどれくらい突っ込むかを列挙して、取捨選択して、カリキュラムの順番を考えて、実習内容・課題内容を検討するという感じです。

そのレジュメを元に、毎授業ごとに配布用のプリントを作成しています。作成したモノは出来れば毎年使い回したいところですが、説明不足の点があったり不備があったりするので、結局は毎年ちょこまかとリニュアルするはめになっています。
授業の進捗や課題の内容によって、順番や組み合わせが変わることも多いので、それに合わせてスクリーンショットを撮り直して組換することも多いので、案外時間がかかってしまうことも…。
それ故に、最初の段階のレジュメ作成は結構重要だったりするのです。

昨年度使ったプリントの一部を公開します。
対象は「ComicStudio」の「枠線定規」「コマフォルダ」関係についてです。

OpenOfficeで作成してPDF出力したものをプリントアウトして配布しています。毎年少しずつ見なおししているんですが、みっちり書き出したらキリがない上に、おそらく余計に難しく感じてしまうんじゃないかと思って、板書と実技解説を含めて行うようにしています。

20150228-120150228-220150228-320150228-420150228-520150228-6この回は特にボリュームが多めでした。通常は大体3~4枚位で考えているんですが…。

今年からCLIP STUDIO PAINTのプリントも作成し始めなければいけないので、今のうちから準備をきっちりして置かなければ…。

そんなこんなで授業がない3月ですが、案外忙しいです。

確定申告しなきゃ…(((( ;゚д゚))))

昨日今日と書類仕事系の日。

昨日は体験授業のレジュメの作成でした。これは随時臨機応変に対応する必要があるので、綿密には組んでいません。方向性だけはある程度絞っておく必要があるだろうという程度です。

今日は別件。来年度の授業のレジュメの作成。

昨年度の授業実施の手応えを元に、更にブラッシュアップしていく必要性があります。
T校の方は、引き続きComicStudioです。デジアシ実践系のトレーニングも組み込む予定なので、現場では使用率が高いComicStudioをしっかりやっておこうという方針でした。学校にはCLIP STUDIO PAINTも入っているので、両方ある程度以上使いこなせるようになっていた方が現場対応力は高そうです。

これからデジタルを始めるよって人は、最初からCLIP STUDIO PAINTの方がいいかもしれません。
しかし、アシスタントとして現場に入る必要性が出た時に、ComicStudio使えないとやばいという局面は想定できます。現場ではComicStudioじゃないとダメという人が多くいるのは事実ですから。

ちなみに自分はカラーこそCLIP STUDIO PAINTに完全移行していますが、モノクロ原稿はまだ十分理解できているとは言えません。ある程度以上は使えるようになっているとは思っていますが…。
でも授業で教えるとなると、あらゆることに対して理解を深めておく必要が出てきますので、ちょっと本気出してきます。

とっととレジュメ決めてて、確定申告しなきゃなぁ…((((;゚Д゚))))

病院行ってレジュメ書いて…今日は描けなかった…

先週の火曜日に病院の検診予約が入っていたことを、完全に一週間間違っていたことに気付いた今週の火曜日。
脳外科担当の先生の火曜の診察は予約限定だったために、担当の先生が診察する一般外来日の今日行かないと、処方された薬が無くなりそうだったので、雨の中病院へ…。

一般外来日だから混んで待たされるだろうなと覚悟して行ったものの、思ったよりも空いていてスムーズに診察。
いつもの問診と、今日は血液検査も追加でしてもらうことに。いつもは薬の副作用がでていないかの確認だったけど、今回は他の各種項目も一緒に診てもらうことに。
近日中に再度結果を確認することも兼ねて循環器の方を受けてみておこうかなと。

処方薬を薬局でもらったらちょうど昼時。駅前のKFCに寄って再び「ビストロハンバーグサンド」をぺろり。

帰宅したら引き続き描いている絵を進めようと思っていたんですが、急遽本日中に「体験授業」の簡単なレジュメを作って提出しておく必要が出たためちょっとお預け。
CLIP STUDIO PAINTを使って出来る「体験授業」について、実際に簡単な作業をして見ながらシミュレーションしていました。

CLIP STUDIO PAINT使って、限られた時間内で何ができるのか、実際きっちり描こうと思ったら、約90分ほどの授業では不可能なので、絵心の有無に寄って教え方を変えながら、随時臨機応変に対応するのが吉でしょうね。

いや~、状況によって教える内容も大幅に変わってくるので、案外難しいものです。出来るのかな…おいらに…

3月のトップ絵準備開始2

ちょっと疲れが出たのと、他の作業と並行なため、今日の進行はラフの整理。

20150225-1昨日描いた線から、主線を作ってもいいんだけど、何度もやり直すハメに陥ることもあるので、さらに下描きの線の整理をすることが多いです。
以前「下描き→ペン入れのジレンマ」というエントリーでも書きましたが、「下描きでは多くの線が重なりあっているので、眼と脳が一番理想的な線を多くの線の中から見つけて無意識に補完してしまうから上手く描けた様に感じる」ので、これでOKと思っても、実際にそこからベストの輪郭を一発で見つけられるというわけではないので、下描きもブラッシュアップする手順を入れたほうが安心します。その分余計に時間がかかってしまうのは問題ですが…。

20150225-2元のラフ画のレイヤーを非表示にしてみた状態です。自分としてはなんとなくいい感じになったように錯覚しています(^_^;)

20150225-3パース定規を設定してなんとなく全体のレイアウトの基準になる線を入れておきます。材料が少ないのでわかりにくいですが、三点透視にしています。

20150225-4顔の部分にちょっと寄ってみました。
結局前髪パッツンきゃらになってます。そしてセーラー服( ゚∀゚)o彡°

なんだか下手に時間がかかってしまいそうな予感。