こういう質問をよく受けます。
そういえば以前も何度かパソコン導入のアドバイス・続・続々というのを書きました。(ちなみにこれ書いたのは今年の春の段階でした。)
ComicStudio・CLIP STUDIO PAINTを取り巻く状況も変わり、Windowsも10になりMacOSXも10.11になりました。IntelのCPUもSkylakeになりますます高性能化が進んでいます。(AMDのFXは止まってるけど…)
…なので、実質的にアドバイスする内容も大きく変わってきました。
つい先日も表題のような質問をされたばかりですが、その時に自分が答えたのは以下の点です。
- 予算はいくら?
- WindowsかMacかは決めている?
- デスクトップかノートか決めてる?
- CLIP STUDIO PAINT以外にやりたいことは?
現時点ではこの程度しか聞く内容がありません。具体的なモノを指定しても、自分がその使い方の詳細まではサポートできるわけではないので、結局決めるのは本人次第ということになります。
4月段階では、「液晶タブレットパソコン」なら「CintiqCompanion2」か「VAIO Z Canvas」と思っていましたが、今は少し違います。
自分がSurface Pro 2を買って実際に使った印象としては、「もし手に入れられるのならSurface Pro2は強くオススメ」という事でしょうか。
より新しいモデルはどうかと言われたら、「Surface Pro 4は、まだわからないけど、スペックだけを見るとかなり良さそう。でも出来れば「Surface Book」も見てみたい。」と返します。
まぁ欲を出せばきりないですけど、最近発売された「iPad Pro」と「Apple Pencil」。キーボードカバーをつけたらほとんどSurfaceやんけ、って思っちゃいましたが、Surfaceと決定的に違うのが、中途半端にiOSだということです。CLIP STUDIO PAINTが動かせるMacOSXだったら、おそらく即買した人も多かったことでしょう。
iPadってやっぱり「消費」するデバイスではないかと思うのです。iPhoneも含めて、やはり「コンテンツを楽しむ」のには最適なデバイスです。
でも、iPadで本格的に生産性の高い作業をすることはやはり困難だと思います。MacPro・MacBook・MiniMac・iMacは生産性の高い作業が出来ますが、iPadやiPhoneにはそれが難しい…。
Windowsが搭載された液晶タブレット型ノートパソコンは沢山選択肢ができてきましたが、MacOSXにはまだそれがありません。その登場を待ちわびている人は確実にいて、iPadProにそれを期待していた人もいたんですが…
AdobeがiPadPro&ApplePencil対応のアプリを出したとしても、どれくらいPhotoshopやIllustratorに肉薄できるのかと言えば、おそらく無理じゃないかと思います。
やっぱりパソコンで絵を描くのなら、「板タブ」よりも「液タブ」を薦めたいです。板タブだとやっぱり「やり直し」の頻度が上がるので、速度が大幅に落ちのはしかたありません。作業時間の短縮は絵を描く上ではかなり重要な課題だといえるでしょう。
どちらにせよ、いろいろと条件が曖昧なままだと、これでOKというアドバイスはなかなかできなくなっているので、正直結構悩みます。もう少し絞れる情報を提示してくれれば……少しは…。