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【CLIP STUDIO PAINT】クリスタのトーン2~授業用プリントより~

昨日の「【CLIP STUDIO PAINT】クリスタのトーン~授業用プリントより~」に引き続き、今日もプリント投下でお茶を濁します(^_^;)。

CLIP STUDIO PAINTのトーンと書いていますが、結構重要な点として、実は…「CLIP STUDIO PAINTにはトーン専用のレイヤーは用意されていない」んです。
その代わりに、一部のレイヤー(コマレイヤー)を除き、すべてのレイヤーがいつでも「トーン化」することが出来るという点がポイントです。
ある意味今までの「トーン」の概念を覆しているCLIP STUDIO PAINTの「トーン化」機能なんですが、この概念を理解できれば、おそらくものすごく応用力が増すんじゃないかと思います。
(ただ、それがほんとうに役に立つかどうかは、その人の作風・作画スタイルによって変わると思いますが…)

それでは投下します。20150607-01早速書いています。
ここでは「素材」(トーン)という書き方に変えています。
よくよく「素材」の分類リストの部分を見てみると、「トーン」とカテゴライズされているものはないんですね。つまり「これはトーンでこれはトーンじゃなくて…」なんて使用用途による分類はハナから行っていないというわけです。
だって「すべてのレイヤーはトーン化出来る」んですから…。20150607-02ここの【2】に貼り付けている画像、シンプルにまとめたつもりですが、操作上の重要なポイントをまとめています。

  • まず、レイヤーの「表示効果の変更」は「レイヤープロパティ」を見て決めます。
  • その時に、そのレイヤーを「編集」したいと思ったら、「レイヤープロパティ」の下部にある「ツールナビゲーション」に表示されているツールを選びます。
  • ツールが最適なものに切り替わるので、その後「ツールプロパティ」を見て、そのレイヤーを「編集」します。

…と、こんな手順で操作できるわけです。
レイヤーの種類によっては、「ツールナビゲーション」に表示される「ツール」が変わったり、複数表示されたりするので、「編集する対象に合わせたツールを一発で選ぶことが出来る」様になっているんですね。

もし、この「ツールナビゲーション」を選ばずに、ツールパレットから直接操作する「ツール」を選んでいる人は、「レイヤープロパティ」経由で「ツール」を選んでみて下さい。

この操作性は、凄く単純なことのようでかなり重要なポイントじゃないかと思っています。20150607-03グラデーションの使い方、ものすごく簡単に説明しています。簡単に書いているけど簡潔じゃないからかえってわかりにくいかも…。難しいなぁ…。

20150607-05
ここでのポイントは、「ツールプロパティ」の「描画対象」の「編集対象のレイヤーに描画」と「グラデーションレイヤーを作成」の使い分けだと思います。

ComicStudioのグラデーションツールにも、ツールオプションに「編集中のレイヤーに描画する」のチェックボックスがありました。

CLIP STUDIO PAINTではデフォルトにグラデーションのサブツールが全部「編集対象のレイヤーに描画」になっているので、「再編集できるグラデーションレイヤー」が作りたい人は、この「描画対象」を「グラデーションレイヤーを作成」に切り替えることを忘れないようにしなきゃいけません。

それと、ComicStudioともひとつ決定的に違うのが、グラデーションの基本色が「黒」か「白」のみで、「黒から白」という表現ではなく、「黒」または「白」の「透明度」でグラデーションを作っているという点です。

CLIP STUDIO PAINTには「メインカラー(描画色)」と「サブカラー(背景色)」と「透明」を使ってグラデーションを作ります。
(…という表現は少し語弊はあります。細かいグラデーションの編集を行うときには、キーポイントになる部分を、「メインカラー」「サブカラー」の色にかかわらず、好きな色・好きな透明度に設定することが出来ます。)

グラデーションのサブツールのサムネイルが、「メインカラー」=赤・「サブカラー」=白で作られているのもちょっと誤解を招きかねないような気がしますが…(^_^;)。。。まぁこれは慣れるしかないですね。20150607-04またもやざっくりとした説明です(^_^;)。
実際に目の前でやってみせるのが一番早いんですね。グラデーションに関しては。

CLIP STUDIO PAINTでは「素材」から持ってきても、この「ツールナビゲーション」に慣れれば、あとからのグラデの再編集が結構楽です。

ComicStudioのグラデは、有無も言わさず「グラデーション」ツール使ったほうが自在でした。
素材のトーンから貼るのは、位置合わせ・方向合わせ・サイズ合わせが難しくて無駄に時間がかかってしまうので、グラでツールで一発ピッとやるのが圧倒的に楽です。

CLIP STUDIO PAINTとComicStudioの比較をして違いを理解する事が結構重要なんだろうな、と思います。もっと理解を進めて行かなければいけないなですね。

【CLIP STUDIO PAINT】クリスタのトーン~授業用プリントより~

大きな山は大体超えました。
奥さんの原稿、あと少しでなんとか無事に終わりそうです。

そんなこんなで、特に話題が有るわけではないんですが、さんざん「授業のプリント」という話を出しているので、ほんの少し公開します。
結構時間に追われて作っているので、時に荒かったりミスがあったりすることも多いです(^_^;)。
そんな時は授業内で修正して、後日画像の修正やテキストの修正をして行って、何回かに分けて細かくブラッシュアップしています。

今回は「トーン」の基本についての話をした時のプリントです。
CLIP STUDIO PAINTはトーンがわかりにくいとかComicStudioと違いすぎててやだという声が聞こえてきます。実は自分も最初はそうでしたが、ある一線を超えた時に「ああ、なるほどね」と思うようになりました。
それでも、「こうだったらいいのに…」とComicStudioのトーンと比較して思うことがあるのは否めません。まぁそこら辺についてはおいおい話していくとして…。

それでは投下します。20150606-01ここで書いている「トーンレイヤー」の見方に戸惑う人も多いと思います。
実はレイヤーに関する情報がすぐに分かるようなビューになっているんですが、それを把握するまでには少し慣れるための時間が必要だと思います。

以前も少し書きましたが、「レイヤーマスク」のサムネイルの色(モノクロ)と、マスク操作時に使う選択色の矛盾に結構苦しめられました。
何の事はない、「レイヤーマスク」のサムネイルを無視して、ComicStudioと同じ様に「黒で描く」と「透明で描く」で操作できるんだ、ということさえ押さえておけば、取り敢えずはなんとかなるんですが、当初はトーンを削る(消す)のに「白」で描いて「???」ってなってしまうことが頻繁にありました。20150606-02Windows Snipping Toolを使ってスクリーンショットを取って、そのままそこで手書きで説明を書いたので、字が汚くて見づらいです。これは後日作りなおします。さすがに美しくないですから…(^_^;)。

ここで「他レイヤーを参照選択」を使っていますが、デフォルトの設定では、「領域拡張」が大きすぎるので二値原稿(モノクロ原稿)制作だとOFFにするか0.1くらいにしておくのがいいと追加説明しました。
後日「選択範囲」関係のプリント製作時に改めてそういう記載を書き加えました。

全然関係ない話ですが、「自動選択」ツールって「マジックワンド」って呼ぶんですよね。
アイコンもよく見ると「魔法の杖」の様になっています。
これって元々はPhotoshopでの呼称なんでしょうか?Photoshopでのショートカットは「W」。wamd=杖の頭文字なんですよね。最初に考えたのはやっぱりPhotoshopの開発者のKnoll兄弟なんでしょうか?
ちなみにComicStudioでのこの機能は「マジックワンド」と呼んでいます。

「タグ」での検索、項目が多すぎて絞り込みづらいです。名前でのソートも出来ないし…。
以前も要望で書きましたがソート機能をきちんと付けてくれないと、マジに使い勝手が悪すぎてダメダメです。早くComicStudioで出来たサムネイルのソート機能を搭載して下さい。20150606-03冒頭に書いている「トーン化」のことですが、CLIP STUDIO PAINTでの「トーン化」の意味と、広い意味での「トーン」の意味に違いがあるので、混乱が生じる可能性があります。
例えばIllustStudioでは、カラーのパターンも「トーン」と呼んでいました。レトラセットからCOLOR TONE SUPERというPANTONEカラートーンもありました。

CLIP STUDIO PAINTの場合、素材のプロパティの「トーン化」のチェックをせずに、基本色がカラーの書類に張り込んだ場合は、グレースケールならグレースケールのま ま、カラーならカラーのまま、つまりその色深度のまま貼られるという意味になっています。広い意味での「トーン」の概念なら、カラーのままでも「トーン」じゃないの?ってことになるんですが…

ところが、CLIP STUDIO PAINT上での「トーン」とは「トーン化」=「網・砂目などの一定のパターンで減色したもの」のことを指していて、厳密には一枚目に書いたように「ベタ塗りレイヤー」を「トーン化」したものを「トーン」レイヤーと呼んでいます。

ここに気付くまで、ちょっと混乱することがありましたが、「CLIP STUDIO PAINTには『トーン』という素材は存在しない。すべてのレイヤーを『トーン化』することが出来る」ということを理解できれば成程と思えるようになると思います。

それと、ここで説明している「塗りつぶしツール」の(基本塗り作業用)は、てっきりデフォルトで入っているものだとばかり思い込んでましたが、自分が登録したサブツールでした。ここは修正しておかないと…。20150606-04最後の貼り方の部分が結構大雑把ですが、一番最初の段階は「やってみよう」レベルなので、後は実習という段階に入ります。

ここでポイントなのは、【5】に書いていいる「トーンの貼り足し」「トーンの消し」の時に使う「選択色」の所です。特に「トーンの貼り足し」は「黒」でも「白」でもOKなんですね。
ここは出来れば、「黒と透明」しか選択できないようにビューが変わってくれてもいいんじゃないかなと思います。
二値で描くときには、「メインカラー・サブカラー」は「黒・白」で固定化したくなります。表現色が「モノクロ」のレイヤーを選択しているときは、その方が紛れがなくていいんですが…。
それが無理なら、せめて「メインカラー・サブカラー」を「黒・白」に戻せるアイコンがあればなぁと…。Photoshopにある奴ですよ。あれ欲しいと思っています。

こんな感じの「プリント放出」ってのも時々やるかもしれませんので、時々覗いていただけると嬉しいなと思っているブログ主でした(*‘ω‘ *)

ちなみに、このプリントで使っている画像は、データクラッシュして既にこの世に存在しません…。・゚・(ノ∀`)・゚・。

【休】木金終えて…。

かなりガッツリ体力消耗しました。

特に今日は授業の内容も情報量が多くて、途中サポートをお願いした元教え子の先生に手伝ってもらって乗り切れました。
でもまぁ本当はこれからが勝負です。
如何ににデジタルへの拒否反応を持たずに親しんでもらえるかどうか…。特に最初から「パソコンわかんない」と思い込んでいる子の拒否反応を取り除くのが難しいです。決定的に有効な方法があれば知りたいです。

時間がないのと体力落ちてるのを回復させるために、今日のところは、ブログはお休みにします。

授業用のサンプルとして描いたイラストのファイルがぶっ壊れて開けなくなってしまったショックも引きずりつつ、今日一日を終えて休みます(^_^;)。

初めてのMacOSX~クリスタ~…自分も試されている(^_^;) 

昨日のエントリーへのアクセスが凄く多かったので、クリスタの「トーン」について、多くの人が色々と思うところがあるんだろうな、ということを実感しました。

昨日授業用のプリントを作っている過程でちょっとまとめてみた「トーン化」の法則。
「法則」というと、ちょっと大げさだけど、理解するきっかけにはなると思います。

  • すべてのレイヤー/フォルダを「トーン化」することが出来ます。
    (ただしコマ枠フォルダを除く)

  • キャンバスに貼り付けた「素材」→「カラーパターン」「単色パターン」は、原則「トーン化」されます。

  • 貼り付けた読み込み画像も、原則「トーン化」されます。
    (「ファイル」→「読み込み」→「画像」/「画像からパターン」)

  • 「トーン化」は、キャンバスの「基本表現色」と「基本線数」に合わせて行われます。

  • 貼り付けて「トーン化」された「素材」はいつでも状態を変更できます。
    「操作」ツールの「ツールプロパティ」サイズ・タイリングの編集
    「レイヤープロパティ」トーン効果の編集

もっと色々と書きたいところだけど、明日金曜はいよいよ東美の一年生の授業がスタートなので、そろそろ休みます。

初めてのMacOSXと初めてのコンピュータグラフィック制作~CLIP STUDIO PAINTと初めてのスキャナ取り込みなので、情報量が多くてちょっと大変そう。自分の能力も試されているという覚悟で望みます。

そんなわけで、今日はホントに形だけの更新ですみませんm(__)m

【休】CLIP STUDIO PAINTプリント格闘中

授業で使うCLIP STUDIO PAINTのプリント。
手を変え品を変えて、少しでもわかりやすくするために図版を用意しています。昨日も少し書いたけど、これがちょっと大変な作業。

今回「初めてのデジタル原稿制作」の授業になるので、ある程度デジタルの基礎知識も抑えておかなければ…という側面の解説も行っています。

プリント丸々は無理ですが一部を後悔…もとい公開。

「レイヤー」の話。
一昔前は「アニメのセル画のようなもの」という説明をしていましたが、今それが通用しなくなってきたので、少し具体的な図式を示したり、「模型」を見せたりするようにしています。

20150526-02「解像度」の話。
みっちり話すと凄く長くなってしまうので、簡潔に説明しようとしたら、こんな感じになってしまいました。
まだこれじゃないなぁって思ってますので、今後色々と試行錯誤して改定していくことになるでしょう。
(実際これも改定版です)20150526-03ちなみに「ppi」だとか「ドットピッチ」だとかも説明しようとしたら、無駄に長くなってしまって、余計にわけわからないくなってしまいました。

「CLIP STUDIO PAINTに画像を読み込んだ時の説明」
授業内で実際にやる予定の手順に従った説明。手取り足取り説明しようと試みると凄まじく長くなってしまうので、できるだけシンプルにしようとしてるんですが…なかなか難しい。
またもや無駄に長くなってしまいます。20150526-04デスクトップのスクリーンショットは自分のMacBookProです。
Dockは右側配置が好きです。アイコンが細かくなりすぎてちょっと視認性悪いです。

こんなことやりながら、もう片一方で嫌なトラブルに遭遇してしまいまいた。・゚・(ノ∀`)・゚・。20150526-0190ページ超の同人誌用のマンガ原稿と、ページ管理ファイル。cmcを読み込もうとしたら途中でエラーのアラートも出ずに読み込み中止。

わけがわからないのでlip単位で開くかどうか調べてみたら、一部のページが上のような状態になって、開けないという悪夢。やばいな。

取り敢えず、取れる措置を取りながら対応するしかない状況。一番古い内蔵1TBが既に危ない状況なのかもしれないなぁ…orz

【休】ネタはあるけど時間がない

今週から来週にかけて奥さんの仕事が佳境に入るので、その手伝いモードに入るのと、今週から東美で一年生の授業も始まるというタイミングが重なり、ちょっとフルスロットル全開モードでやらなきゃまずそうな感じ。

金曜の東美の授業は、初のデジタルしかもMacということで、MacOSXの操作の基本から、デジタル画像の基本・スキャナの操作方法・CLIP STUDIO PAINTの超入門と、普通に考えたらかなりハードな内容になりそうなカリキュラムですが、最初にぶっ飛ばしてしまうと挫折する子が出る危険性があるので、そこは様子見しながら緩急取り混ぜて進まねばなりません。

そのために準備を進めて材料用意したり資料用意したりしてたんですが、いざプリントを作り始めるとやはり大変な状況で、案の定ひーひー言っておりますですはい(^_^;)。20150525-01こんなかんじでスクリーンショット取ってPhotoshopで加工してOpenOfficeSWriterに貼り込み用に書き出しして…って感じの作業で、これはまぁ毎度のことなので今更ですが、今年度はなにもかも新しく用意しなければならない段階だというのも結構過負担の原因かも。

まぁ体に異常な無理をかけないように気をつけますです。

…というわけで、書き出したら他にもネタはいっぱいあるんですけど、今はそれどころじゃないので今日はこのへんで…(@^^)/~~~

【休】授業用クリスタのプリント作成

CLIP STUDIO PAINTの「トーン」と「テキスト」のプリント作ってたら、案の定結構時間喰ってしまいました。
思ったよりも大変だなぁ。簡潔にまとめるの結構難しい…。

また明日睡眠不足になるのやだから、今日のところはブログの更新は形だけにします。20150520-0120150520-02こんなかんじで作ってます。
公開するにはもっと校正した方がいいと思うので、現段階ではこそこそっと縮小版だけの公開…(^_^;)

 

漫画じゃない仕事の話

マンガ家と自称しながら、マンガではない仕事がいっぱいあります。
とは言え、すべてマンガ・イラスト・ゲーム等の絵に係る仕事です。

自分をご指名で一つのとある案件の打診があって、ぜひともその案件を受けたい旨を返したのが先週のこと。詳細はまだ未定の状態。
その状態で今日さらに別の案件の打診がありました。こちらは去年から始めた、ゲーム関係の絵の仕事。

先の案件の規模や形式がまだ不明なので、どれくらいの作業量になるのかは全く不明の状態で、今日打診が来た案件の処理能力の目安を答えられなくて困ってしまいました…。
まだどうなるか全くわからないけど、どちらも受けることができたらベストとは言え、事はそれほど簡単じゃないので一つ一つ誠実に対応していくしかありません。それほど若くはないので無理にキャパオーバーの仕事を受けてぶっ倒れるのだけは避けておきたいし…。

専門学校の方は、年間を通しての継続的で責任がある仕事でもあるので、いい加減にできるものではありません。若い子たちに接するのは、自分にとっても大きな刺激で自身を鼓舞させてくれるので、やりがいがある仕事です。
今年度は特に「CLIP STUDIO PAINT」への切り替えという大きな節目でもあるので、何度かブログにも書いている通り結構作業内容が多くて、ちょっと大変。
大まかなレジュメはできているものの、詳細に関しては毎回毎回詰めていく必要があるので、できるだけ前倒しで授業内容を組み上げて余裕を作っていくしかなさそうです。

今年度がスタートして一月半ほどだが、予想以上にハードな年度になりそう。

そして、マンガの仕事でも復活したいと目論んでいるので、そのための準備も着実に進めたいんですが、そこは結構苦労しています(^_^;)。

【CLIP STUDIO PAINT】マスク関係の話

明日の授業の準備で手一杯になりました。睡眠時間減ったよ(^_^;)…

CLIP STUDIO PAINTの「コマ枠フォルダ」の事まとめていたら、結構時間がかかってしまいました。
実質ページ数はそれほどでもないけど、操作しながらスクショ取って加工して貼りこんで文章書いて…って、新規に作ってるのでちょっと大変です(^_^;)。。。。

しかし…やっぱりCLIP STUDIO PAINTのレイヤマスク…概念は基本的にはPhotoshopと同じ…はずなのに、挙動がPhotoshopとは逆なんです。

マスクの「黒」部分が隠されて、「白」部分が表示されるというのは、基本的に全く同じです。

Adobe Photoshop CS5 スクリーンショット

Adobe Photoshop CS5 スクリーンショット

Photoshopでは「描画色」「背景色」という概念なので、デフォルトの「描画色」=黒。「背景色」=白に設定してマスク上に「黒」で描けば、「マスク領域が増えて隠れる部分が増える」=「表示部分が減る」のです。

CLIP STUDIO PAINT スクリーンショット

CLIP STUDIO PAINT スクリーンショット

CLIP STUDIO PAINTでは「黒」「白」「透明」という違う概念ですが、マスク上に「黒」で描いてみたらPhotoshopと同じように「マスク領域が増える」のかと思えば、逆に「マスク領域が消えて隠れる部分が減る」=「表示部分が増える」のです。

CLIP STUDIO PAINT上でマスクを表示させた状態でやってみると、下図のように視覚的には「色が付いている所」=「黒」になっています。20150513-03
このマスクの「色が付いている所」には、実際は「黒」で描いても「白」でも描いても「色が付いている所」が削られます。つまり挙動としてはPhotoshopの「背景色」=「白」でマスクを描いているのと同じになります。
選択範囲を取って「塗りつぶし」をすると「黒か白で描く」のと同じ挙動になり、マスクエリアが減ります。

Photoshopの「描画色」=「黒」でマスクを描いているのと同じ挙動は、CLIP STUDIO PAINTでは「透明」で描いた時になります。
選択範囲を取って「切り取り」をすると「透明で描く」のと同じ挙動になり、マスクエリアが増えます。

Photoshopとマスク上の描画に対する概念が逆になっているわけです。

推測ですが、トーン上で「黒で描いて表示」「透明で描いて削る」というComicStudioでの直感的な挙動をCLIP STUDIO PAINTでも実現させるために、

  • 『 CLIP STUDIO PAINTの「メインカラー」&「サブカラー」 』
    ┃┃
  • 『 ComicStudioのトーンレイヤー上の「黒」と同様の挙動 』
  • 『 CLIP STUDIO PAINTの「透明」 』
    ┃┃
  • 『 ComicStudioのトーンレイヤー上の「透明」と同様の挙動 』

としたのかもしれません。

しかし結果的にこれは大きな混乱を招いているような気がします。
なにしろ、視覚的に見える「レイヤーマスク」や「表示されたマスク」上で「黒」「白」で描けばマスクが「白」になり、「透明」で描けばマスクが「黒」になるわけですから。

「トーン」のレイヤーパレット上の見かけの状態がComicStudioと同様にマスクを表示していない状態になり、かつ通常の「レイヤーマスク」上での挙動が『 「黒」で描けば「マスク領域が広がり」「白」「透明」で描けば「マスク領域が狭まる」 』なら、トーンはComicStudioと近い感覚になり、レイヤーマスクはPhotoshopのマスクと同様の操作性になるのになぁ…なんて勝手なことを言ってみますが…
…そうなると「トーン」上の「レイヤーマスク」の仕様と通常の「レイヤーマスク」の仕様が異なってしまうので、それはそれで難しい問題なのかもしれません。

ちなみに、ComicStudioのトーンワークの感覚が好きだという人は多く、自分も「トーン色」の感覚が凄く好きです。それで乗り換えられないという人が案外多い様に見受けられます。

CLIP STUDIO PAINTではトーンレイヤー上では「描画ツール」が反応せず「レイヤーマスク」を選択してはじめて「描画ツール」が効くようになり、しかもそこでは「メインカラー」と「サブカラー」と「透明」の3つが使える状態な訳です。
マスクが8bitグレーになったことがComicStudio時代とは根本的に大きく変わったところなので、各種仕様の変更が必要なのは分かるんですが、マスク上の描画関係の挙動は、マスク上の色と選択色の矛盾による混乱が結構ネックになっているような気がするので、ここをどう解決するかがポイントのような気がします。

【コミスタ終了】方針変更已む無し

ComicStudioの販売終了の一件。

取り敢えず、「ComicStudio必要な人は入手は最後のチャンス」とか「ComicStudio持ってる人はCLIP STUDIO PAINT安くゲットできるよ」とか、そんな感じの情報は大体周知されてきたかなって感じですが、販売終了に伴い、急遽対策を講じなければならないのは、専門学校でのデジタル授業の軌道修正だったりします。

一校の方は、今年から全面的に一二年ともCLIP STUDIO PAINT軸で進めることにしました。体験授業ももちろんCLIP STUDIO PAINTで。これから始めるならCLIP STUDIO PAINT一択なのは揺るがないですから。

もう一校は…。現時点でComicStudioをカリキュラムに組んで行っている授業をどうするか、これから始まる授業をどうするか、来年度の授業をどうするか、体験授業をどうするか…などなど、変更を余儀なくされたものがいっぱいあります。

一年から二年にかけてComicStudioで行っていた授業は、現状予定通りの進行で。平行してCLIP STUDIO PAINTでカラーの授業も行っているので、後期の集中トレーニングで両方に対応できるスキルを習得するという方向で…。せっかく覚え始めて並行利用しているんだったら、両方を習得する方向で学習し、実際に自分の作品作りでどちらを選択するかを各自の判断で行うというのが一番本人にとってはいいのではないかと…。デジアシとして要求される技術を得る意味でも、両方共というのはプラスなはず…それなりに大変だと思いますが…。

一年生は、年度始まりに学校側と話し合い提出した計画書ではComicStudioで授業を組んでいました。しかし自分の担当授業がスタートするのは5月末頃から…。これはもしかしたら幸いしたのかもしれません。ここは当然CLIP STUDIO PAINTで組み直すべきだと判断し、急遽変更することにしました。

そりゃこれから自分でマンガをどんどん描いていこうという子たちに、事実上終息して入手できなくなっていしまうことが確定しているComicStudioを推奨する事はできません。CLIP STUDIO PAINTでスタートしたらCLIP STUDIO PAINTでの作り方を身につける方がスムーズだと思います。

自分の場合は、以前「個人的なCLIP STUDIO PAINTへの要望」で書いたような、非搭載機能が結構ストレスのもとになるので、作る題材によってComicStudioとCLIP STUDIO PAINTを使い分けしています。
比率的には大半はCLIP STUDIO PAINTに移行していますが、自分のモノクロデータの作り方はCLIP STUDIO PAINTではファイルがかなり肥大化してしまうので、少しでもファイルを軽くするためにComicStudioではあまりやっていないレイヤー統合をこまめに行う様にしています。(実はあまりやりたくないんですけどね…)

ちなみに、ファイルを軽くする事ができる「最適化保存」ですが、別名で保存しなければいけないので、普通の「保存」時に「上書き保存(最適化)」というのが欲しいです。

20150508-01それと、「ツール」を初期状態に戻すコマンドも欲しいです。記憶できる「ワークスペース」は「ツール」や「サブツール」の配置も合わせて記憶してくれたら助かるんですけど…。

なぜこういうことを希望するかといえば、今まで蓄積してきたComicStudio用のプリントからCLIP STUDIO PAINT用のプリントに切り替えるために、CLIP STUDIO PAINTのスクリーンショットを撮る必要があるんですけど、自分の環境そこそこカスタマイズしている最中なので、そのままだと授業用のプリントには使えないからなんです(^_^;)。
←今の自分の「ツール」はこんな感じ。

対応策はサブアカウントを発行してそちらに切り替えてスクショ取って、戻ってPhotoshop等で画像加工・文書作成という手順を取っています。メインアカウントの方に多くの資料・書類・画像を置いているので、サブアカウントの方で画像加工・文書作成は難しいこともあり、ちょっと面倒くさいです。不必要に時間がかかるのもちょっと……

なんにせよ、前倒して色々と書類を作っていく必要があるので、想像以上に大変かも…。

土曜日は抜けきっていない疲れを少し癒やすことにします…。