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落書きをメッセージカード用にリメイク

月曜の記事(…といいながらも、実はさっき書いたんだけどw)、メッセージカード用に新しく一枚カラーを描く時間もあまりなさそうだったので、過去に描いた絵を漁ってみました。

…だけどあまりいいのがないなぁ…。

んで、思いついたのが、以前描いた「落書き」をちょっとブラッシュアップしてみようという試み。

去年の1月に描いた落書きですね。
わりと可愛く描けたほうかなと思うので、これを少しブラッシュアップしました。ブラッシュアップと言っても、線画を少し整理して部分的に彩色し直しする程度です。20160308落書きう~ん…もう少しなんとかならんかな、と思いつつも、時間的に余裕が無いのでこれを元に作ることに…。

…で、結局のところこうなりました(^_^;)。20160308落書き2諸事情で一部モザイク処理してます。隠さなきゃいけないほど重大な意味は無いんだけど(^_^;)。

さて、確定申告も遣らなきゃいけないんだけど、これは卒業式連チャンが終わった土日が勝負になりそうです(^_^;)。

パース定規修正~ラフ→主線入れ開始(03)

作画途中だったイラスト作業再開。明日から週末にかけては外に出る用事もあるし、その関係の準備もあるのでちょっと進みが遅くなるかもしれないなぁ…。
取り敢えずラフから…(01)
ラフを少し整理します…(02)

前回(02)の段階でのパースがどうもおかしいと感じたのは、垂直方向の消失点の位置というよりも、右方向・左方向のパースを無限遠にした時のその交差角度の問題のほうが大きいと感じたので、パース定規を変更。20160223-01
どのように変わったか並べてみると…20160223-03「見ている人の視点」を考えると、その人は「垂直方向の消失点の上」に立っていると見たほうが自然です。そう考えると、左の方のパースは外れ過ぎ。その場合だと「無限遠」にするのは間違っていることになります。

本来両方共無限遠にするのは、厳密には「垂直方向に一点透視」と同様の意味を持つので、画面内中央に垂直方向の消失点があるべきです。そういう意味では、修正後のパースも間違いです。
しかし今回は「それっぽく見せる」のが目的であるというのと、イラストの中で重要な意味を持つ「液晶モニタ面」をあまり極端なパースを掛けたくないという点を踏まえて、「見ている人の立っている位置」を意識して決めた消失点とうことで、このパースで作画することにしました。

キャラと椅子はもうこのままでいいとして、服も描く必要があります。せっかくなので体の線を出した服にします。机は「キーボードスライダ付きのパソコンテーブル」に変更。自分の机がそうだからなんですが、そうしたほうが「キーボードを全て描かなくて済む(;´∀`)」というのも理由だったりします。少しは省力化。その代わりにパソコン本体やマウスはそれっぽく描いておこうかな。20160223-02…ということで、ペン入れ段階に入りました。

ペン入れもパーツ毎に分けて描きます。特に前後関係があるものは分けて描きます。現時点では「液晶タブレット」と「キャラクター主線」を入れ始めた段階です。ちなみに、後調整しやすいようにベクターレイヤー使って描いています。

線画はさっさと終わらせて彩色に入りたいですね。

今日のメモ~コミティア申し込み

GWの5月5日に開催予定のコミティア116、オンライン申し込み締め切りが2月23日だったことを昨夜ベッドでいきなり思い出して助かりました。やばいやばい忘れるところでした。

コミティアは、「有楽舎工房」の方で出ているので、漫画家としての自分個人は全面には出していません。尤も自分の名前を出した所で大きくカテゴリが異なる形で出ているので、あまりメリットはありません。サークルカットにも、それほど自分の絵を全面に出していないので、そのせいで「どこで出てたんですか?」と質問されることが時々あります。まあ、背景素材のサークルなので、並べているアイテムを見ても気づかないのは仕方ありません。サークル名をチェックして探してくれた人は見つけてくれるんですが…。

コミティアは、オリジナル創作が基本なので、もし自分が「越後屋企画」の方で出るとしたら、割といつもどおりでもOKなのかもしれません。コミティアにアダルトジャンルはありますからね。
コミケでもそうなんですが、サークル参加した時はほとんど出回りません。ただコミティアでは、気になる所はチェックしに行くことがあります。気になる所は、大抵「背景系」の人ですね。背景で世界を構築し表現できる人の作品には心が震えます。
自分もそういうモノが作りたい…と思いはするんですが、実際技量と気力と時間が追いついていかないので、中途半端な取り組みで断念することもあります。自分の力が不足していることに打ちのめされてしまうからです。理論や理屈で分かっていても、それが技術や表現力につながっていかない…というのは、ひとえに「取り組みが甘い」からなんでしょうね。

中途半端な「好奇心」だけは有る方なので、「取り敢えず手を出す」ことで、「少しは出来る」ようになるんです。でもその先までなかなか行き着きません。ある程度の段階で「妥協」してしまったり「満足」してしまったりと、「習熟」しないままですからそれじゃ到底身には付きません。
あれもしたいこれもしたい、で結局アレも出来ないコレも出来ないという事態に陥るというのが自分の悪い癖なので、時々強烈な自己嫌悪に陥ることもあります。
厄介なのはその自己嫌悪もすぐに「まいいか~」という気持ちで置き換えられてしまうこと…。それじゃ成長しませんって(;´Д`)。

何の話だったか、思い切り自虐方面にシフトしてしまいました(;´∀`)……

そうそう、コミティアの話でした。
コミティアはなんとなく一回おきに大規模開催されているようです。自戒の116回はビッグサイト東4-5-6を使うので、わりと大きめです。(コミケは全館ですが…)出来ればその規模の開催の時には新作を出したいと思って逆算して手がけますが、次は「素材集」の新作だけでなく、本も作りたいと思っています。
内容は既にチラホラと予告めいた事を書いているので今更感はありませんが、本当に出せるかどうかはまだわからないので、もう少し具体的にめどが立ってから告知することにします。自分のためのメモや授業のためのメモなどを元に構築していく予定です。出来ればちゃんと印刷したいけど、出来ればカラーで作りたいけど、印刷コストがなぁ…。
「プリントパック」ってどうなんだろう?なんだか良さそうなので、候補に入れている状態です。

専門学校用試験問題作り

明日でデジタルアーツ東京の方の2015年度の授業が終了します。
2年は既に終わっているんですが、1年は2月にまで食い込んで、後期最後には一応「試験期間」が設けられています。通常は「平常点」や「実技」や「課題」を元に行いますが、今回は「実技課題」に加えて、簡単な試験問題なんぞ作っていました。
マンガ科は、それこそマンガやイラストを描く事こそが一番大事なんですが、デジタルの授業ともなれば最低限のソフトウエアの操作を理解しておいて欲しいということで、あまり応用的なものじゃなくて本当に基礎の基礎の部分の理解度の確認というか、普段配っているプリントや板書説明・デモンストレーション説明を見ているかどうかの確認といったほうがいいでしょうか、そういう側面からの「試験」を行うことにしました。

ちなみに、こんな感じの問題にしています。
試験内容はある程度「予告」していますが、受ける学生がこのブログ見ている可能性もあるので肝心の所はモザイクで(^_^;)20160217-00メニュー操作の手順をある程度把握しているかどうかという基本的な内容ですが、プリント見てもパソコン操作してもぐぐっても構わないという条件なので、さすがに解けなくはないハズ。20160217-01先日のバレンタイン絵を元にして作った問題。右上のモザイクで隠された部分は「レイヤーパレット」です。要はパレット上の各アイコンの意味を把握しているかどうかという問題。20160217-02右下のモザイクかかっているウインドウは「レイヤープロパティ」。
通常のラスターレイヤーを選んでいる時のレイヤープロパティの表示は凄くシンプルで「境界効果」「ライン抽出」「トーン」「レイヤーカラー」の4つ。「境界効果」を選んだ場合は「フチ」と「水彩効果」が選べます。
普段から良く使うところなので、すぐに分かるだろうと言う範囲の問題。

こんな感じの問題を全10問用意。おそらくものの10分もかからないだろうと思いますが、「試験するよ~」という告知によって、「復習」をしておいて欲しいというのが一番の狙いです。

この問題に加えてもう一つは「パース定規」を使った作図問題。これは既に告知済みの内容通りでこちらのほうがむしろ本題。20160217-03三面展開図を元にパース定規で図形を描くという問題。一応「二点透視」「ベクターレイヤー使用」「余力があれば光源決めて影処理」という条件付きです。

この三面だけでは裏側の構造が不明瞭なので、裏側を描いてお茶を濁すという方法を取られてしまったとしても間違いではないのが穴といえば穴ですが、もしそれを描いたとしても実はさほど問題はないのです。
チェックするところで特に重要なのは「パース定規の設定の仕方」と「グリッドの使い方」と「ベクターレイヤーの使い方」の三点で、そこが押さえられていて、かつ描画上ミスがなければ問題なかったりするのです。
ぶっちゃけ、トレースじゃなくパースを取ってきっちりと背景を描こうと思ったら、どんな複雑なものも、単純な図形の組み合わせで描けるハズ、という視点を持っておいたほうが自在だと思っています。それ故にそれらの点をしっかり理解しておいてほしいなぁというのが狙いなわけです。

授業用のプリント作ったりこういう問題を作ったりしながら、ふと思いついて今少しずつ書いているのは、「CLIP STUDIO PAINTパース定規の使い方(仮)」の同人用原稿。チュートリアル形式も混ぜつつ解説していくというのを試みています。目標は5月のコミティア公開。その前に少しずつpixivでも小出しにして行きたいなぁ。
ComicStudioのパース定規本の原稿を途中で断念したので、今度はきちんとしたい。一気に一冊にまとめるのではなく分冊でもいいかなと思っています。

ラフを少し整理します…(02)

前の段階のラフから、もう一段階進みます。

最近はカラーの場合はラフを数段階かけて清書していく方法を取っています。
モノクロの場合でもキャラクターは小物・背景が幾重にもなっている場合は、分けて描くことが多いので、ラフもパーツ毎に分けて描供養にしています。その方が確実に時間もかかるんですが、その代わりに構図の変更・レイアウトの変更などが楽になるのと、何を描いているのか混乱せずに描ける、という利点があります。
その方法が全ての人にとっていいとは言えませんし、描く絵によってより理想的な方法が違うかもしれません。
取り敢えず今回は「キャラクター」「椅子」「机」は隠れている所もできるだけ描いておこうと思います。SS02パース定規を2つ作りました。

一つは机のパース。三点透視で右方向と左方向は無限遠設定にして描いてみました。CLIP STUDIO PAINTのパース定規の「グリッド」は、消失点の位置関係によっては表示されない時があります。最初の下絵に合せて取った三点透視ではグリッドが表示さ れませんでした。 ちょっと画角に問題があったのかもしれないと思い無限遠設定にしてみたのですが、どうやらそれも違うようです。いざ線を引いて見たところ不自然な所があるので、もう少し詰めて何通りか設定を変えてみることにします。

椅子の方は、今まさにその椅子に座って作業しているので、「実物を見ながら」描けないのでiPhoneで数枚写真を撮って、構造を確認しながら描いていきました。パースで大まかな「箱」を描いておくと少しやりやすくなります。ラフ02顔は前回よりもちゃんと描いてみましたが、まだ髪型は決定ではありません。なので別レイヤーに描いています。実際にペンいれするときも別レイヤー(ベクターレイヤーの時が多い)にします。
まだ女の子の服は決めていません。どうしようかなぁ…作業中の絵なのでさすがにおめかしはしていないと思うので、部屋着かなぁやっぱり。

…そんなこと考えながらののんびりした進行ですが、少しずつ確実に進めていく予定です。

取り敢えずラフから…(01)

今月頭くらいに学校から頼まれたイラストを、ぎりぎりになって慌てるわけにはいかないと思ってぼちぼちと描き始めました。
おお、これでしばらくブログのネタが出来た(^_^;)…ということで、その過程をちょこちょこUPしていきます。SS01CLIP STUDIO PAINTのデスクトップ晒しwww。
レイヤーはラフを幾つかのレイヤーに分けて描画。まだほんとにラフの段階です。
二枚写真が画像素材レイヤーとして入れてますが、これは椅子とキーボードを描くために撮った自分の仕事場の写真です。資料を参照するときには「サブビュー」を使うこともありますが、「サブビュー」はどちらかと言うと「色の参照」に便利なので、別個に作成した色設定を開いて使うことが多いです。
ちなみに、iPhoneで撮影して取り込んで、「ファイルオブジェクト」読み込み→「画像素材レイヤー化」という技を早速使っています。

この段階でまだ服着せていませんが、ラフ段階では結構こういう描き方します。デッサン力に関しては自分でも未熟だと思っているので、こうでもしないと形取れません(´Д⊂ヽ。
俯瞰絵なので、もう少し三点透視気味に描いたほうがいいんでしょうね。ラフがだいたい固まって下絵クリーンアップの段階でパース定規取って正しく描き直す予定。

女の子は今の段階では三つ編み。特に理由はありません。三つ編み好きです(*^_^*)。
おっぱいはいつもどおりに大きめです。

そういえばデビュー時はそれほどでもなかったんだけどなぁ…。
なにしろデビュー誌はいわゆる「ロ○コン誌」でしたし、レモンピープルや漫画ブリッコは「ロ○コン漫画」とも言われていた時代でしたから…。自分が貧乳好きとかロ○好きだったわけではなかったんですけどね…。

話戻って、絵の方も少しUPで…。ラフ01ここから線を整理してラフをクリーンアップしていくことにします。慌てず少しずつ描いていくことにします。

バレンタイン~【はぴばれ~】イラスト

自分は既婚なので、奥さんから頂きました!バレンタイン(≧∇≦)/

そしてTwitter見てたら、チラホラとバレンタインイラストが投下されているのを見て、「これは流れに乗らねばw」とスイッチが入ってしまったので、2月14日の昼ごろから描き始めました。01 最初の段階の下描きです。こんな感じにしてみたいな、という方向性を決めておいたほうがやっぱりスムーズに出来ますね。 最初立ち絵で手を前に伸ばしているポーズにしようと思ったんですが、正方形の中ではまとめにくかったので安易な正面顔に落ち着きました。 この構図の絵って、自分結構描いているんですよ。バレンタイン絵で近いの描いていたりします(^_^;)。02下描きのクリーンアップ。この段階で「腕とプレゼントは別に描く」事に決定。03レイヤーをコピーして腕を消してダッフルコートとマフラーの下絵を描画しました。 これを元に線画を描きます。線画はパーツ単位で分けて描きました。その方法はメリットも有りますがデメリットも有ります。自分は分けるのが好きだから分けて描くことが多いですね。04線画のみをすべて表示した状態です。腕は別レイヤーで分離表示できるようにしています。 バレンタイン当日にUPしておきたいと思って、彩色完了した「はぴばれ~」をUPしました。


pixivの方には、高解像度版をUPしています。

はぴばれ~ by ねぐら☆なお on pixiv

そして、腕とプレゼントを表示にしたバージョン。


pixivの方にもUPしました。

こちらの背景は、今日航空公園で撮った写真を使っています。撮影はiPhone6sPlusです。IMG_8674


当初はCLIP STUDIO PAINTの素材に入っている空の画像を使おうかと思ったんですが、丁度夕空や雲の写真を撮ったので早速使ってみました。
彩度が低い写真なので、開き直ってトーンカーブで全体的に夕日感を強くしてみましたが、それ以外は一再加工をしていません。

ちなみにこういう時の画像貼り付けは「ファイルオブジェクトで貼り付け」を行った後に「画像素材レイヤー」に変換してリサイズしてレイアウトする、という手順を取りました。
外部ファイルを読み込んで貼り付けるときにはComicStudioではドラッグ&ドロップで出来ましたが、CLIP STUDIO PAINTでは「ファイル」→「読み込み」→「画像」で行うか、ファイルを開いて「すべてを選択」→「コピー」→書類を切り替えて「貼り付け」するしかありませんでしが、エクスプローラ上でファイルを選んで「コピー」して、「ファイルオブジェクトとして貼り付け」の方が、手順が少なくて済みます。「ファイルオブジェクト」のままだと元ファイルとのリンク状態でもあるので、「画像ぞ剤レイヤー」に変換してしまえばOKです。これは結構楽ですよ。(詳しいことは【CLIP STUDIO PAINT】「ファイルオブジェクト」について調べてみたを御覧ください。)

バレンタインデー…自分には余り縁がなかったなぁ…。
自分が学生だった時代にはそもそも「義理」システムはまだ浸透していなかったから、バレンタインと言えば大抵は「本命」が中心だったような…でももらってた奴はもらってたような記憶もあるしなぁ…(^_^;)。

…これ以上思い出したり考えたりしないほうが良さそうな気がする……

一日ずれてる(^_^;)

「毎日更新」を続けるためには、「毎日何か題材を探して記事を書く」必要があるわけですが、生活のタイミングによってはそれがままならない時もあったりします。

先日UPしたCLIP STUDIO PAINTネタ二連発は、書いている途中で睡魔に見舞われて下書き状態で翌日に繰り越して作業続行という事をやってしまったので、気がついたら本来ならこの記事も2月13日の話題になるんですけど半日~一日ほどずれてしまってました。

以前も似たような形で「なんちゃって毎日更新」を行っていましたが、それでも「毎日埋める」ということを続けるという気持ちでやらなきゃ、絶対途切れて放置してしまうということがわかっているので、無理矢理でも埋めます(^_^;)。

埋めると言って、何を書こうかな…と思って数日前から落書きでもUPしてみようかな、と思ってザクザクっと描いてたりシタんですが…。
その落書きのクオリティがあまりにもひどくて、これを晒すのは恥ずかしい…と思ってずっと躊躇していました。それでも晒します。自戒のために。落書き20160211-02この絵で何をやろうとしたのかと言うと、「色鉛筆でささっと描いた線画にささっと塗って決まっている絵が描きたい」と思ったんですけど、全く出来ていません。

そもそも何を描こうとも少し意識したほうがいいんですけどね。何も考えずに描き始めると自分の場合は大抵ダメです。最初からキャラデザインだとかイメージボードとか方向性が決まっているのならさすがに描けますが、空白の状態で落書きを始めると、人様に見せられるものにはなりません。
やっぱ具体的にテーマを決めて始めないとダメですね。
それと最初の段階で、落書きだからいいやと思って解像度低すたのも失敗。落書きでもソコソコの解像度はあった方がいいって、過去にも思ったことあるのになぁ…。でも低い解像度でもいい感じの絵を描ける人はいっぱいいるんだから、もっといろいろと試してみることにします。

2月14日のエントリーには、ちゃんとテーマを決めたイラストをUpします。(今の時点で既に完成していますが…)

【CLIP STUDIO PAINT】「画像素材レイヤー」化便利!

「有楽舎工房」で出している素材集は、DLSite.comさんとDiGiket.comさんにダウンロード販売を委託しています。
どちらのサイトも、登録時に必要なサンプルなどのデータがほぼ同じで済むので助かっています。

去年リリースした「MyTown-3- Office」と「LM Vol.01 食」の登録がまだだったので、今日はその作業。通常の背景素材の場合はそのままの画像をサンプルとして載せていましたが、この二本はレイヤー分けしたりトーン処理しているので、具体的にどういう素材が入っているかの情報を入れることにしました。youluck_disk_mt3-aこんな感じで、レイヤー分けしている部分を色分けして表示した説明を用意しました。掲示できるのは原則三枚なので、効果的なアピールをしたいところです。ただ「SAMPLE」の文字を入れるだけのはもったいないです。Sample_B「LM.Vol.01 食」の、キッチンの素材もレイヤー分けを色を変えて表示してみました。

こういう複数画像の「合成」は、圧倒的にPhotoshopが楽…だと思っていましたが、慣れてくるとCLIP STUDIO PAINTでもかなり自在に出来る機能が備わっていることに気が付きます。

CLIP STUDIO PAINTでは、簡単に表示色や・背景色を変えることが出来たり、簡単に「白フチ」をつけることが出来たりするので、文字を入れた解説文の作成なども比較的楽に出来ます。

貼りこんだ画像は、そのまま拡大縮小するよりも、「レイヤーの変換」で「画像素材レイヤー」にすると拡大縮小がすごくやりやすくなります。20160210-a通常の「変形」ではバウンディングボックス(リサイズハンドル)は上図のように表示されます。
一度小さく変形してしまうと、データは欠損することになるので、元の大きさに拡大してもクオリティは元に戻りません。
20160210-bそこで「レイヤーの変換」を行います。ラスターレイヤーは「画像素材レイヤー」化することが出来ます。
20160210-c「画像素材レイヤー」となったレイヤーは「オブジェクト」ツールを使えば、自在に拡大縮小回転を元のクオリティのまま行えます。
これは「トーン素材」や「パターン素材」を作る方法と同じなので、覚えておくととても便利です。
20160210-d「ツールプロパティ」で「タイリング」を使えば、繰り返しパターンにすることができます。この方法を使えば「素材」登録しなくてもパターン化することが可能です。

この方法を把握してからますますPhotoshopを使わなくなってしまっていました。
上の「画像素材レイヤー」はPhotoshopで「拡大縮小」の劣化を防ぐために「スマートオブジェクト」化する方法の代替として十分な機能を持っています。
更にPhotoshopの「スマートオブジェクト」の様に、編集内容が反映されるような機能は、「ファイルオブジェクト」で実現できるようになっています。
機能の名前は違いますが、Photoshop的な使い方が出来る部分もかなり搭載されています。

今使っているPhotoshopはCS5ですが、使用頻度が減ったこともあり、現時点では新しいバージョンはいらないなぁって思っています。

もちろんPhotoshopでないと出来ないことももちろんたくさんあります。
RAWデータの現像はPhotoshopで行っています。K-3買った時に就いていた奴は使っていません(^_^;)。
それとそれほど頻繁ではありませんが、カラーイラストの最終段階でのフィルタ処理や画像の調整に使うことがあります。多彩なフィルタ機能はやはりPhotoshopの魅力の一つだといえるでしょう。

でも、カラーイラストを描くのなら、CLIP STUDIO PAINTで十分完結できるくらいに十分充実しているんじゃないでしょうか?

 

「春休み」とか…コミ→クリの事とか…

自分が授業を担当している学校の一つ、「東洋美術学校」はいよいよ明日から東京都美術館にて「卒展」が始まります
毎年見に行ってますが、渾身の作品ばかりで、若いパワーに圧倒されます。確実にプロとして業界で活躍する力を持った作品も多くて、すごく刺激を受けるので今年も楽しみです。

今年のマンガ科の卒業生たちの中にも、プロデビューを果たした子たちが複数名いるので、卒業制作作品の出来上がりが楽しみです。

デジタルアーツ東京の方は、一年生はあと一回の最終日は「試験」です。
試験問題は現在製作中(^_^;)。作画問題は既に予告済み。あとは選択式の問題の作成です。
某通信制の高校に行っていた時の通信課題には、穴埋め式の問題文が結構ありましたけど、教本の文意を理解できて入れば出来る問題でした。割と基礎的な部分はそういうものなので、敢えてそういう角度から「確認のための問題」を作るのがいいのかもしれません。
二年生は授業は終わって成績確定済みですが、卒業制作のWebコミック投稿の完了待ち。

そんなわけでほぼ「春休み」に突入しているというわけですが、来年度の準備は今のうちにしておかなければ後で大変なことになるので、レジュメの再構築を含めて少しずつ組み直している最中。1月頭に「ワークショップ」で得た事を少しずつでもいいので反映させていきたいな、って思っています。

それと、授業でも活用できる「講座」の原稿、pixivに公開したものが結構反響があるようなので、これはもっと実用的なものを作っていければいいかなと思っています。もちろん公開して授業でも使えるようにしておきたい所。そういうのもこの春休みに進めておきたい。

も一つ、東美で進級する子たちに、春休み中にデジタル作画の「アシスタント原稿」の添削をすることになっています。去年の夏にもやったんですが、今年は春の段階でまずは初歩的な所から「小物」の作画の練習。最終的に募集用の小冊子にまとめるためにある程度書式は統一されます。そのため今回はデジタルを選択する子は「CLIP STUDIO PAINTで作画」当事になります。

デジアシの場合「ComicStudio」と「CLIP STUDIO PAINT」の混在がこれからの子たちには結構大変かもしれませんね。何しろ今「ComicStudio」は手に入らないので、「ComicStudio必須」という仕事場にアシで入ったり在宅アシしたりするのは困難になってしまいます。
「ComicStudio」デジタル作画しているすべての漫画家が、簡単にぱっと「CLIP STUDIO PAINT」に切り替え出来るわけでありません。事実未だに「ComicStudio」で仕事している漫画家さんはかなりの数いらっしゃとる様に感じます。
昨年CLIP(セルシス公式)に「ComicStudio→CLIP STUDIO PAINT乗り換え講座」の「トーン編」「レイヤー編」「コマ・枠線編」の原稿を書かせて頂きました。
その原稿を書きながら思ったのは、作画のスタイルや仕事環境の体制によっては、スムーズな乗り換えは困難な人も多いだろうなという事です。特に時間に追われてギリギリの線で仕事をしているプロの漫画家の場合は、条件によってはかなりシビアかもしれないと思われます。

一番のネックは「時間が読めなくなってしまう恐怖」じゃないかと思います。
一本あたりのページ数が多い作家の場合は、ほんの少しの時間のロスが蓄積すると数日単位の遅延となってしまうので、乗り換えで必然的に必要となる「慣れるための時間」が致命的になる可能性があります。
また、アシスタントを使って仕事をしている場合、ツールが変わることで生じる「作業手順の変更」がネックになりそうです。全員で申し合わせて体制を変える必要があるので、予定外に時間がかかる危険性があります。

ComicStudioとCLIP STUDIO PAINTでは、概念が大きく変わっているものも多く見られるので、手順を根本的に見直す必要がある漫画家さんもいるでしょう。一度丸々一本描いてみてどれくらい時間ロスが出るか図って微調整をする必要があるかもしれません。スケジュール的にそれが困難な場合は以降は躊躇するでしょう。
最初から「新しもの好き」で多少試行錯誤することで一時的に時間的なロスが出ても、十分取り戻せるスケジュールで仕事ができる人はおそらく大丈夫でしょう。思い切って移行に踏み切るべきではないかと思います。

何れにせよ、早かれ遅かれCLIP STUDIO PAINTに移行する必要があるのは間違いないと思うので、どこかのタイミングでやってみるしかありません。

自分は「乗り換え講座」の原稿を描くまでは、どちらかと言えばComicStudio寄りでしたが、今はほぼCLIP STUDIO PAINT寄りになっています。
CLIP STUDIO PAINTにまだ足りないと感じるところがあるのも確かですが、それを差し引いてもCLIP STUDIO PAINTはかなり完成度が高くなっていると思いますので、ComicStudioユーザーの方もそろそろCLIP STUDIO PAINT以降の準備を始めてみてはいかがでしょうか。

2月8日はニーハイの日だそうで…。

2月8日はニーハイの日だそうで…。