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Officeやっぱ必要かなぁ…(^_^;)

世間一般では、Microsoft Officeは多くの仕事で必要性の高いソフトで、パソコンには最低限入っていなければ困るものの一つなのかもしれません。
しかしマンガ家で、MS Wordや Excelが必要という人はあまりいないように思っていましたし、自分も実際そうでした。
ところがインターネットが普及して、出版社や編集さんからの連絡がPCのメールで行われるケースが増えるようになってきた頃に時々発生した事態が、企画書や依頼書がWord文書やExcel書類、時にはPowerPoint書類で届いたりすることでした。
「すみません、Officeを持っていないと開けないので、読める形式で送り直して頂けますか?」…、というお断りを伝えて、プレーンテキストで送り直したりしてもらっていました。PDFが普及するようになってからはPDFでお願いすることもありました。自分でOfficeを使って書類を作る必要性を感じたことがあまりなかったので、あえて高価なMicrosoft Officeを買うことはありませんでした。

ところが学校に行くようになって、WordやExcelの書類を扱う機会も結構増えてきて、いよいよMS-Officeが必要かな、と思って調べて知ったのは、「互換ソフトが結構あるぞ」という点でした。

さて、相当大昔のことになりますが、MS-DOS使いだった自分が使っていたワープロソフトは、ジャストシステムの一太郎でした。
その後に意を決してEMSメモリもがっつり増設して導入したWindows3.1でしたが、MS-Wordを入れてみた所、「リソースが足りません」と出て正常に起動できなかったので、それ以来MicrosoftとMS-Wordに不満てんこ盛りになってしまったのは言うまでもありません。特にMS-Wordは大嫌いになってしまいました。
MS-DOS時代の一太郎をバージョンアップしてWindows3.1版でも使っていました。
ちなみに、プリンタはまだまだ一般普及品でない時代だったので、プロット用に使うのはまだまだ先のことでした。インクジェットプリンタが普及し始めるのはやっぱWindows95登場以降だと思うので…。

Windows95登場の少し前頃にグラフィックを本格的にやりたいと思ってMacに移行してからは、Mac版のワープロソフト…当初はWordPerfectとかEGBridgeとか…を使っていました。やがてクラリスワークス→アップルワークス→OSXのPagesを使うようになりました。
併行してサブマシンとしてWindows95→98を使っていましたが、まぁ使っているというほどではありませんでした。初の自作機にはMEを入れましたが、これも同様です。

やがて、ComicStudioをきっかけしてMacOSXを捨ててWindowsXPに移行したのですが、その時にちょっと悩んだのは、「MS-Officeは必要だろうか…」という点でした。

通常のテキスト作業ならば、プレーンテキストで十分だと思っていたので、色々と探して渡り歩いた結果、テキストエディタEmEditorを使うようになりました。今現在はプレーンテキストの打ち込みやHTMLやCSSなどの編集には、EmEditor Freeを使っています。

でもこれだけじゃ整形した文書を作ることが出来ないので困ります。プリントアウトしたりPDFにしたりして他の人に見てもらう必要がある文書は、いわゆるワープロソフトを使いたいところです。学校関係の書類はずっとAppleWorksやPagesを使っていたんですが、Windowsに持って行くにはあまり適した書式ではありません。一から色々と組み立て直す必要があったので、いわゆるMicrosoft Officeの様なアプリケーションスイートが欲しいと思ったわけです。
選択肢としては当然そのMicrosoft Officeを選んでも良かったんですが妙に頑ななほど使いたくないと思っていたので(^_^;)、そこで手を出したのがOpenOffice.orgでした。

OpenOfficeでは、Word形式やExcel形式で保存したり、その書類を開いたりした時に、完全な形での互換性ではないももの対応してくれているので、自分の使用する範囲では十分事足りています。
最近学校に提出する書類をWord書類やExcel書類で行ったり、CELSYSの講座原稿もWord書類のやり取りで行ったりしていたので、できるだけ完全な互換性が保たれていて欲しい、と思うようになってきたので、実のところ今現在では正規版のMicrosoft Officeを導入しておきたいと思うようになりました。

でも、実際に使用頻度考えたら、ちょっと高いかなぁ…と思うんですよね…。今の自分Adobeでさえ最新版使っていないから…。
Surface Pro2も、実はOfficeは搭載されていない「法人向け」を選ぶことでコストを落としたくらいだし…(^_^;)。

さて、どうするかなぁ…。

WordPressかhpbかExpressionWebか(^_^;)

このサイトと有楽舎工房のサイトはWordpressで作っています。
このサイトの方は設置後に少しずつカスタマイズして行こうと思っていたんですが、今は記事の更新が中心でカスタマイズは全く進んでいません。
ホントならイラストやマンガのギャラリーを作ったり、作品リスト作ったりした方がいいんですけど、それらはWordpressの固定ページの方で構築するべき部分でもあるので、テーマの編集をしたいなぁ、なんて思いながらもう二年くらい手を付けていません(;´∀`)……

去年だったと思うけど、少しはWordpressのカスタマイズが楽になるのかな、と思ってWordpress対応だと書いていたから買ったホームページビルダー(Ver18)でしたが、既存のテーマの編集ができるわけではないので、結局通常のHTMLエディタのような使い方しかしていない状態。でもHTMLエディタとして使おうとすると、正直あまり使い勝手がいいとは思えなかったんです。

少し横道にそれますが、自分が手を出したホームページ制作ソフトの変遷について少し…

  • 初めて買ったのは、COSAICというホームページ作成ソフトでした。ちなみにMac版です。
    WYSIWYG型でそれなりに高機能だったんですが、なにせメーカー価格が198,000円とバカ高…。
    ほんとに、買って激しく後悔したソフトでした。実際に購入した価格はもっと安かったですが、それでも十数万…。最初にHTMLの基礎をかじってでもいたら、絶対買わなかったソフトでした。
  • 次に手を出したのは、Adobe PageMill。メーカー価格は29,800円で、Adobeの他のソフトよりかは遥かに安い価格設定でした。これは初心者向けですが実に使いやすかった。2.0でHTML編集に対応して値段も二万円を切ったので、Macユーザーではこれを使っている人は多かったと思います。
  • その後、Macromedia時代のDreamweaverを使うようになりましたが、Director ShockwaveやFlash Shockwaveなどで一斉を風技したMacromediaが本当に面白かった頃でした。
    Macromedia Directorにハマった頃が大体1996年位からでしたが、Dreamweaverが登場したのが1997年末、ほぼ同じ頃にFlashが登場した頃でした。
  • GoLive CyberStudioをAdobeが買収してAdobe GoLiveになったのが、1999年。その頃にDreamweaverとGoLive両方使っていましたが、最終的にGoLiveが肌に合っていたのかGoLive派になりました。ちなみにこの段階ではまだMacをメインで使っていたので、Photoshopのバージョンアップに合せてCreative Suite Premiumを導入。CSにGoLiveが入っていたので、バージョンもGoLive 7 (CS)に移行しました。その後2005年にMacromediaはAdobeに買収されてしまうんですが、その頃にはWindowsに移行したタイミングでもあったので、Adobe Creative Suite2.0を導入。そちらにもGoLiveが入っていたので当然GoLiveを使用しました。

    ところが、AdobeはDreamweaverをどうするんだろう…と思ってたところ、GoLiveの方を捨ててDreamweaverが残ることとなってしまいました。CSを丸々バージョンアップするのは結構高く付いたので、そのままCS2を使い続け、Dreamweaverへの乗り換えもせずに長い間GoLiveを使い続けていたんですが、GoLiveのサポートも終了した上に、Windows7では正常に動作せずだましだまし使うしか手がなくなってしまい、流石にGoLiveを使い続ける意味がなくなってしまいました。

    本来ならここでDreamweaver導入というのが筋なんでしょうけど、機能と価格と使用頻度を秤にかけて躊躇し続けた結果が今に至ります。

  • 今はWordpress中心なので、地道に情報収集しながらいじっていますが、それに加えて学校の卒業制作作品集のCD-ROMを作るのに手っ取り早いのはやはりHTMLだということで、シンプルなHTMLエディタが欲しい、と思って手を出したのが、ホームページビルダーでした。
  • でも自分の思ったのと違っていたので、今年のまとめディスクは別の奴使ってみようと「HTMLエディタ フリー」でぐぐって見つけたのが、「Microsoft Expression Web 4」でした。

さて、長々と変遷を書いてしまいましたが、早速ソフトをダウンロードしてインストール。去年のデータを開いてみました。20150219-01個人的には、かなり使いやすく感じました。ろくに使い方を調べずに触ってみただけでも、それなりに機能が理解できるのはなかなかです。
レイアウト画面で、直接個々のタグ編集を行えるのが結構助かります。HTMLコードと併記しての編集も楽だし、サイトで管理するのもやりやすそうです。

なかなかの高機能で無料とはすごい太っ腹~…と思ってましたが、アプリケーションのバージョン情報見たら2012年…。なるほどこの「Microsoft Expression Web4」…既に開発終了しているから無料配布だったんですね。
でも現時点で自分の欲しい機能はだいたい揃っているみたいだし、今回はこれ使って大体の所はなんとかなりそうな感じです。

でも、本筋の部分でもあるWordpressの方はもっと真剣に色々と勉強しないと、どうにもこうにもなりそうにありません。
奥が深すぎて道はちと遠そうです(;´∀`)。

専門学校用試験問題作り

明日でデジタルアーツ東京の方の2015年度の授業が終了します。
2年は既に終わっているんですが、1年は2月にまで食い込んで、後期最後には一応「試験期間」が設けられています。通常は「平常点」や「実技」や「課題」を元に行いますが、今回は「実技課題」に加えて、簡単な試験問題なんぞ作っていました。
マンガ科は、それこそマンガやイラストを描く事こそが一番大事なんですが、デジタルの授業ともなれば最低限のソフトウエアの操作を理解しておいて欲しいということで、あまり応用的なものじゃなくて本当に基礎の基礎の部分の理解度の確認というか、普段配っているプリントや板書説明・デモンストレーション説明を見ているかどうかの確認といったほうがいいでしょうか、そういう側面からの「試験」を行うことにしました。

ちなみに、こんな感じの問題にしています。
試験内容はある程度「予告」していますが、受ける学生がこのブログ見ている可能性もあるので肝心の所はモザイクで(^_^;)20160217-00メニュー操作の手順をある程度把握しているかどうかという基本的な内容ですが、プリント見てもパソコン操作してもぐぐっても構わないという条件なので、さすがに解けなくはないハズ。20160217-01先日のバレンタイン絵を元にして作った問題。右上のモザイクで隠された部分は「レイヤーパレット」です。要はパレット上の各アイコンの意味を把握しているかどうかという問題。20160217-02右下のモザイクかかっているウインドウは「レイヤープロパティ」。
通常のラスターレイヤーを選んでいる時のレイヤープロパティの表示は凄くシンプルで「境界効果」「ライン抽出」「トーン」「レイヤーカラー」の4つ。「境界効果」を選んだ場合は「フチ」と「水彩効果」が選べます。
普段から良く使うところなので、すぐに分かるだろうと言う範囲の問題。

こんな感じの問題を全10問用意。おそらくものの10分もかからないだろうと思いますが、「試験するよ~」という告知によって、「復習」をしておいて欲しいというのが一番の狙いです。

この問題に加えてもう一つは「パース定規」を使った作図問題。これは既に告知済みの内容通りでこちらのほうがむしろ本題。20160217-03三面展開図を元にパース定規で図形を描くという問題。一応「二点透視」「ベクターレイヤー使用」「余力があれば光源決めて影処理」という条件付きです。

この三面だけでは裏側の構造が不明瞭なので、裏側を描いてお茶を濁すという方法を取られてしまったとしても間違いではないのが穴といえば穴ですが、もしそれを描いたとしても実はさほど問題はないのです。
チェックするところで特に重要なのは「パース定規の設定の仕方」と「グリッドの使い方」と「ベクターレイヤーの使い方」の三点で、そこが押さえられていて、かつ描画上ミスがなければ問題なかったりするのです。
ぶっちゃけ、トレースじゃなくパースを取ってきっちりと背景を描こうと思ったら、どんな複雑なものも、単純な図形の組み合わせで描けるハズ、という視点を持っておいたほうが自在だと思っています。それ故にそれらの点をしっかり理解しておいてほしいなぁというのが狙いなわけです。

授業用のプリント作ったりこういう問題を作ったりしながら、ふと思いついて今少しずつ書いているのは、「CLIP STUDIO PAINTパース定規の使い方(仮)」の同人用原稿。チュートリアル形式も混ぜつつ解説していくというのを試みています。目標は5月のコミティア公開。その前に少しずつpixivでも小出しにして行きたいなぁ。
ComicStudioのパース定規本の原稿を途中で断念したので、今度はきちんとしたい。一気に一冊にまとめるのではなく分冊でもいいかなと思っています。

ラフを少し整理します…(02)

前の段階のラフから、もう一段階進みます。

最近はカラーの場合はラフを数段階かけて清書していく方法を取っています。
モノクロの場合でもキャラクターは小物・背景が幾重にもなっている場合は、分けて描くことが多いので、ラフもパーツ毎に分けて描供養にしています。その方が確実に時間もかかるんですが、その代わりに構図の変更・レイアウトの変更などが楽になるのと、何を描いているのか混乱せずに描ける、という利点があります。
その方法が全ての人にとっていいとは言えませんし、描く絵によってより理想的な方法が違うかもしれません。
取り敢えず今回は「キャラクター」「椅子」「机」は隠れている所もできるだけ描いておこうと思います。SS02パース定規を2つ作りました。

一つは机のパース。三点透視で右方向と左方向は無限遠設定にして描いてみました。CLIP STUDIO PAINTのパース定規の「グリッド」は、消失点の位置関係によっては表示されない時があります。最初の下絵に合せて取った三点透視ではグリッドが表示さ れませんでした。 ちょっと画角に問題があったのかもしれないと思い無限遠設定にしてみたのですが、どうやらそれも違うようです。いざ線を引いて見たところ不自然な所があるので、もう少し詰めて何通りか設定を変えてみることにします。

椅子の方は、今まさにその椅子に座って作業しているので、「実物を見ながら」描けないのでiPhoneで数枚写真を撮って、構造を確認しながら描いていきました。パースで大まかな「箱」を描いておくと少しやりやすくなります。ラフ02顔は前回よりもちゃんと描いてみましたが、まだ髪型は決定ではありません。なので別レイヤーに描いています。実際にペンいれするときも別レイヤー(ベクターレイヤーの時が多い)にします。
まだ女の子の服は決めていません。どうしようかなぁ…作業中の絵なのでさすがにおめかしはしていないと思うので、部屋着かなぁやっぱり。

…そんなこと考えながらののんびりした進行ですが、少しずつ確実に進めていく予定です。

取り敢えずラフから…(01)

今月頭くらいに学校から頼まれたイラストを、ぎりぎりになって慌てるわけにはいかないと思ってぼちぼちと描き始めました。
おお、これでしばらくブログのネタが出来た(^_^;)…ということで、その過程をちょこちょこUPしていきます。SS01CLIP STUDIO PAINTのデスクトップ晒しwww。
レイヤーはラフを幾つかのレイヤーに分けて描画。まだほんとにラフの段階です。
二枚写真が画像素材レイヤーとして入れてますが、これは椅子とキーボードを描くために撮った自分の仕事場の写真です。資料を参照するときには「サブビュー」を使うこともありますが、「サブビュー」はどちらかと言うと「色の参照」に便利なので、別個に作成した色設定を開いて使うことが多いです。
ちなみに、iPhoneで撮影して取り込んで、「ファイルオブジェクト」読み込み→「画像素材レイヤー化」という技を早速使っています。

この段階でまだ服着せていませんが、ラフ段階では結構こういう描き方します。デッサン力に関しては自分でも未熟だと思っているので、こうでもしないと形取れません(´Д⊂ヽ。
俯瞰絵なので、もう少し三点透視気味に描いたほうがいいんでしょうね。ラフがだいたい固まって下絵クリーンアップの段階でパース定規取って正しく描き直す予定。

女の子は今の段階では三つ編み。特に理由はありません。三つ編み好きです(*^_^*)。
おっぱいはいつもどおりに大きめです。

そういえばデビュー時はそれほどでもなかったんだけどなぁ…。
なにしろデビュー誌はいわゆる「ロ○コン誌」でしたし、レモンピープルや漫画ブリッコは「ロ○コン漫画」とも言われていた時代でしたから…。自分が貧乳好きとかロ○好きだったわけではなかったんですけどね…。

話戻って、絵の方も少しUPで…。ラフ01ここから線を整理してラフをクリーンアップしていくことにします。慌てず少しずつ描いていくことにします。

バレンタイン~【はぴばれ~】イラスト

自分は既婚なので、奥さんから頂きました!バレンタイン(≧∇≦)/

そしてTwitter見てたら、チラホラとバレンタインイラストが投下されているのを見て、「これは流れに乗らねばw」とスイッチが入ってしまったので、2月14日の昼ごろから描き始めました。01 最初の段階の下描きです。こんな感じにしてみたいな、という方向性を決めておいたほうがやっぱりスムーズに出来ますね。 最初立ち絵で手を前に伸ばしているポーズにしようと思ったんですが、正方形の中ではまとめにくかったので安易な正面顔に落ち着きました。 この構図の絵って、自分結構描いているんですよ。バレンタイン絵で近いの描いていたりします(^_^;)。02下描きのクリーンアップ。この段階で「腕とプレゼントは別に描く」事に決定。03レイヤーをコピーして腕を消してダッフルコートとマフラーの下絵を描画しました。 これを元に線画を描きます。線画はパーツ単位で分けて描きました。その方法はメリットも有りますがデメリットも有ります。自分は分けるのが好きだから分けて描くことが多いですね。04線画のみをすべて表示した状態です。腕は別レイヤーで分離表示できるようにしています。 バレンタイン当日にUPしておきたいと思って、彩色完了した「はぴばれ~」をUPしました。


pixivの方には、高解像度版をUPしています。

はぴばれ~ by ねぐら☆なお on pixiv

そして、腕とプレゼントを表示にしたバージョン。


pixivの方にもUPしました。

こちらの背景は、今日航空公園で撮った写真を使っています。撮影はiPhone6sPlusです。IMG_8674


当初はCLIP STUDIO PAINTの素材に入っている空の画像を使おうかと思ったんですが、丁度夕空や雲の写真を撮ったので早速使ってみました。
彩度が低い写真なので、開き直ってトーンカーブで全体的に夕日感を強くしてみましたが、それ以外は一再加工をしていません。

ちなみにこういう時の画像貼り付けは「ファイルオブジェクトで貼り付け」を行った後に「画像素材レイヤー」に変換してリサイズしてレイアウトする、という手順を取りました。
外部ファイルを読み込んで貼り付けるときにはComicStudioではドラッグ&ドロップで出来ましたが、CLIP STUDIO PAINTでは「ファイル」→「読み込み」→「画像」で行うか、ファイルを開いて「すべてを選択」→「コピー」→書類を切り替えて「貼り付け」するしかありませんでしが、エクスプローラ上でファイルを選んで「コピー」して、「ファイルオブジェクトとして貼り付け」の方が、手順が少なくて済みます。「ファイルオブジェクト」のままだと元ファイルとのリンク状態でもあるので、「画像ぞ剤レイヤー」に変換してしまえばOKです。これは結構楽ですよ。(詳しいことは【CLIP STUDIO PAINT】「ファイルオブジェクト」について調べてみたを御覧ください。)

バレンタインデー…自分には余り縁がなかったなぁ…。
自分が学生だった時代にはそもそも「義理」システムはまだ浸透していなかったから、バレンタインと言えば大抵は「本命」が中心だったような…でももらってた奴はもらってたような記憶もあるしなぁ…(^_^;)。

…これ以上思い出したり考えたりしないほうが良さそうな気がする……

【CLIP STUDIO PAINT】[ファイルオブジェクト]について調べてみた

先日「画像素材レイヤー」のところでも少し触れましたが、CLIP STUDIO PAINTに「ファイルオブジェクト」という機能が追加されています。
追加されたのは、Ver.1.5.0。アニメーション機能の追加が大きかったので気づかなかったのですが、この機能、結構重要で大きな機能追加ですよ!
早速「モノクロで使う場合」気になる点があったので検証してみました。


一言で言えばPhotoshopの「スマートオブジェクト」に近いイメージです。
同じ「オブジェクト」を複数貼り付けて、かつそれを「再編集」する可能性がある時には威力を発揮します。

20160212-01まず、「スマートオブジェクト」にしたいフォルダー(レイヤー)を選択します。20160212-02メニューの[レイヤー]のところに、新しく[ファイルオブジェクト]という項目が増えています。
ショートカットやオートアクションで作業していたので気づいていませんでした(^_^;)。
[レイヤー]→[ファイルオブジェクト]→[ファイルオブジェクト]→[レイヤーをファイルオブジェクトに変換]を選びます。20160212-03「変換」の方法を設定できます。
[範囲]は[キャンバスサイズ]か[描画領域]かを選べます。
[用紙設定をコピーする][トンボ・基本枠設定をコピーする][元のレイヤーを残す]のチェックボックスがあります。
ここでは「部品」扱いなので、[描画領域]を選び、[用紙設定をコピーする]は不要だと考えました。20160212-04保存をするとアラートが表示されます。
現在編集中のファイルと、ファイルオブジェクトとして保存したファイルの両方が必要ということですね。
もしそのリンクが切れた場合はどうなるでしょうか?00画像そのものは表示されますが、リンクが無効の時は、アイコンに赤い斜線が入ります。この場合はリンク先を再設定するために、「ファイルオブジェクトファイルの変更」を行う必要があるということですね。20160212-05[ファイルオブジェクト]ファイルを編集する方法は、保存したファイルを直接開いてもいいと思いますが、リンクが正常なら[レイヤー]→[ファイルオブジェクト]→[ファイルオブジェクトファイルを開く]で開きます。20160212-06検証のために、[ファイルオブジェクト]をコピーして、サイズを変更して配置してみました。
自分がいちばん気になっていたのは「トーン」を貼っている場合のトーン線数がどう反映されるかという点です。20160212-07おそらく拡大縮小すると網点も拡大縮小されるんだろうな、と想像していましたが、結果はまさにその通りになりました。拡大縮小しても、線数に変化させない設定があればモノクロで使うシーンも増えるかもしれないと思っていたんですが、ちょっと残念です。これは流石に高望みしすぎでしたか…(^_^;)20160212-08では「ファイルオブジェクト」の真骨頂でもある「編集したら反映される」ということを検証してみます。
トーン化されていたレイヤーをすべてトーン化をOFFにしてみました。20160212-09[ファイルオブジェクト]ファイルを保存したら、その変更が反映されました。三つのレイヤーはすべて同じ[ファイルオブジェクト]なので、三つとも一気に更新されるというわけです。20160212-10当然[ファイルオブジェクト]ファイルで[トーン]化されていない[ベタ塗り]レイヤーになったので、同じ表示になります。20160212-11[ファイルオブジェクト]を[トーン]化すると、当然その設定通りに単一の[円]になりました。単一のトーンで処理したい[ファイルオブジェクト]の場合は、[ファイルオブジェクト]ファイルを[トーン]化しないほうが汎用性が有るんですが、そこはよく考えられていて[ファイルオブジェクト]を選んで[オブジェクト]ツールを選べば[ツールオプション]で[レンダリング設定]を変更することが出来ます。20160212-j

違うトーンが混在している場合は、拡大縮小で「線数」も変わってしまいますが、必要に応じて「グレー」化することができるので、[トーン]化していても、上のように特定の[オブジェクトレイヤー]だけを[グレー]表示にすることが出来ます。
ちなみに[画像素材レイヤー]と同様に「タイリング」することも可能なので、アイディア次第で面白い使い方ができそうです。

【CLIP STUDIO PAINT】「画像素材レイヤー」化便利!

「有楽舎工房」で出している素材集は、DLSite.comさんとDiGiket.comさんにダウンロード販売を委託しています。
どちらのサイトも、登録時に必要なサンプルなどのデータがほぼ同じで済むので助かっています。

去年リリースした「MyTown-3- Office」と「LM Vol.01 食」の登録がまだだったので、今日はその作業。通常の背景素材の場合はそのままの画像をサンプルとして載せていましたが、この二本はレイヤー分けしたりトーン処理しているので、具体的にどういう素材が入っているかの情報を入れることにしました。youluck_disk_mt3-aこんな感じで、レイヤー分けしている部分を色分けして表示した説明を用意しました。掲示できるのは原則三枚なので、効果的なアピールをしたいところです。ただ「SAMPLE」の文字を入れるだけのはもったいないです。Sample_B「LM.Vol.01 食」の、キッチンの素材もレイヤー分けを色を変えて表示してみました。

こういう複数画像の「合成」は、圧倒的にPhotoshopが楽…だと思っていましたが、慣れてくるとCLIP STUDIO PAINTでもかなり自在に出来る機能が備わっていることに気が付きます。

CLIP STUDIO PAINTでは、簡単に表示色や・背景色を変えることが出来たり、簡単に「白フチ」をつけることが出来たりするので、文字を入れた解説文の作成なども比較的楽に出来ます。

貼りこんだ画像は、そのまま拡大縮小するよりも、「レイヤーの変換」で「画像素材レイヤー」にすると拡大縮小がすごくやりやすくなります。20160210-a通常の「変形」ではバウンディングボックス(リサイズハンドル)は上図のように表示されます。
一度小さく変形してしまうと、データは欠損することになるので、元の大きさに拡大してもクオリティは元に戻りません。
20160210-bそこで「レイヤーの変換」を行います。ラスターレイヤーは「画像素材レイヤー」化することが出来ます。
20160210-c「画像素材レイヤー」となったレイヤーは「オブジェクト」ツールを使えば、自在に拡大縮小回転を元のクオリティのまま行えます。
これは「トーン素材」や「パターン素材」を作る方法と同じなので、覚えておくととても便利です。
20160210-d「ツールプロパティ」で「タイリング」を使えば、繰り返しパターンにすることができます。この方法を使えば「素材」登録しなくてもパターン化することが可能です。

この方法を把握してからますますPhotoshopを使わなくなってしまっていました。
上の「画像素材レイヤー」はPhotoshopで「拡大縮小」の劣化を防ぐために「スマートオブジェクト」化する方法の代替として十分な機能を持っています。
更にPhotoshopの「スマートオブジェクト」の様に、編集内容が反映されるような機能は、「ファイルオブジェクト」で実現できるようになっています。
機能の名前は違いますが、Photoshop的な使い方が出来る部分もかなり搭載されています。

今使っているPhotoshopはCS5ですが、使用頻度が減ったこともあり、現時点では新しいバージョンはいらないなぁって思っています。

もちろんPhotoshopでないと出来ないことももちろんたくさんあります。
RAWデータの現像はPhotoshopで行っています。K-3買った時に就いていた奴は使っていません(^_^;)。
それとそれほど頻繁ではありませんが、カラーイラストの最終段階でのフィルタ処理や画像の調整に使うことがあります。多彩なフィルタ機能はやはりPhotoshopの魅力の一つだといえるでしょう。

でも、カラーイラストを描くのなら、CLIP STUDIO PAINTで十分完結できるくらいに十分充実しているんじゃないでしょうか?

 

「春休み」とか…コミ→クリの事とか…

自分が授業を担当している学校の一つ、「東洋美術学校」はいよいよ明日から東京都美術館にて「卒展」が始まります
毎年見に行ってますが、渾身の作品ばかりで、若いパワーに圧倒されます。確実にプロとして業界で活躍する力を持った作品も多くて、すごく刺激を受けるので今年も楽しみです。

今年のマンガ科の卒業生たちの中にも、プロデビューを果たした子たちが複数名いるので、卒業制作作品の出来上がりが楽しみです。

デジタルアーツ東京の方は、一年生はあと一回の最終日は「試験」です。
試験問題は現在製作中(^_^;)。作画問題は既に予告済み。あとは選択式の問題の作成です。
某通信制の高校に行っていた時の通信課題には、穴埋め式の問題文が結構ありましたけど、教本の文意を理解できて入れば出来る問題でした。割と基礎的な部分はそういうものなので、敢えてそういう角度から「確認のための問題」を作るのがいいのかもしれません。
二年生は授業は終わって成績確定済みですが、卒業制作のWebコミック投稿の完了待ち。

そんなわけでほぼ「春休み」に突入しているというわけですが、来年度の準備は今のうちにしておかなければ後で大変なことになるので、レジュメの再構築を含めて少しずつ組み直している最中。1月頭に「ワークショップ」で得た事を少しずつでもいいので反映させていきたいな、って思っています。

それと、授業でも活用できる「講座」の原稿、pixivに公開したものが結構反響があるようなので、これはもっと実用的なものを作っていければいいかなと思っています。もちろん公開して授業でも使えるようにしておきたい所。そういうのもこの春休みに進めておきたい。

も一つ、東美で進級する子たちに、春休み中にデジタル作画の「アシスタント原稿」の添削をすることになっています。去年の夏にもやったんですが、今年は春の段階でまずは初歩的な所から「小物」の作画の練習。最終的に募集用の小冊子にまとめるためにある程度書式は統一されます。そのため今回はデジタルを選択する子は「CLIP STUDIO PAINTで作画」当事になります。

デジアシの場合「ComicStudio」と「CLIP STUDIO PAINT」の混在がこれからの子たちには結構大変かもしれませんね。何しろ今「ComicStudio」は手に入らないので、「ComicStudio必須」という仕事場にアシで入ったり在宅アシしたりするのは困難になってしまいます。
「ComicStudio」デジタル作画しているすべての漫画家が、簡単にぱっと「CLIP STUDIO PAINT」に切り替え出来るわけでありません。事実未だに「ComicStudio」で仕事している漫画家さんはかなりの数いらっしゃとる様に感じます。
昨年CLIP(セルシス公式)に「ComicStudio→CLIP STUDIO PAINT乗り換え講座」の「トーン編」「レイヤー編」「コマ・枠線編」の原稿を書かせて頂きました。
その原稿を書きながら思ったのは、作画のスタイルや仕事環境の体制によっては、スムーズな乗り換えは困難な人も多いだろうなという事です。特に時間に追われてギリギリの線で仕事をしているプロの漫画家の場合は、条件によってはかなりシビアかもしれないと思われます。

一番のネックは「時間が読めなくなってしまう恐怖」じゃないかと思います。
一本あたりのページ数が多い作家の場合は、ほんの少しの時間のロスが蓄積すると数日単位の遅延となってしまうので、乗り換えで必然的に必要となる「慣れるための時間」が致命的になる可能性があります。
また、アシスタントを使って仕事をしている場合、ツールが変わることで生じる「作業手順の変更」がネックになりそうです。全員で申し合わせて体制を変える必要があるので、予定外に時間がかかる危険性があります。

ComicStudioとCLIP STUDIO PAINTでは、概念が大きく変わっているものも多く見られるので、手順を根本的に見直す必要がある漫画家さんもいるでしょう。一度丸々一本描いてみてどれくらい時間ロスが出るか図って微調整をする必要があるかもしれません。スケジュール的にそれが困難な場合は以降は躊躇するでしょう。
最初から「新しもの好き」で多少試行錯誤することで一時的に時間的なロスが出ても、十分取り戻せるスケジュールで仕事ができる人はおそらく大丈夫でしょう。思い切って移行に踏み切るべきではないかと思います。

何れにせよ、早かれ遅かれCLIP STUDIO PAINTに移行する必要があるのは間違いないと思うので、どこかのタイミングでやってみるしかありません。

自分は「乗り換え講座」の原稿を描くまでは、どちらかと言えばComicStudio寄りでしたが、今はほぼCLIP STUDIO PAINT寄りになっています。
CLIP STUDIO PAINTにまだ足りないと感じるところがあるのも確かですが、それを差し引いてもCLIP STUDIO PAINTはかなり完成度が高くなっていると思いますので、ComicStudioユーザーの方もそろそろCLIP STUDIO PAINT以降の準備を始めてみてはいかがでしょうか。

2月8日はニーハイの日だそうで…。

2月8日はニーハイの日だそうで…。

【pixiv】ComicStudioパース定規の練習

去年、授業で行った「パース定規の基礎練習」、twitterでUPした所、結構反応がありました。
twitterだと埋もれてしまうので、pixivに投稿しました。

CLIP STUDIO PAINT パース定規の練習-1- by ねぐら☆なお on pixiv

20160205-01左の図の三つの課題…、年度末の試験ではこの実習課題を踏まえた「試験」を行ってみることにしました。

【1】と【2】CLIP STUDIO PAINTのUIに関する簡単な選択問題。これはこんな感じのを出すよって言う問題傾向の予告です。

そして【3】が試験問題の要です。

三面の展開図から立体形状を推測して図示うするという、まるで3Dモデリングのような問題になっていますが、ここでのポイントは「描く対象物を分解してみる」という考え方ですね。
三連の切妻屋根の部分と、三段の階段部分を分けて考えれば、比較的わかりやすいのではないかと思います。それをせずにパッと図形が思い浮かべられる人は、空間認識力というかパースの勘が優れているんじゃないのかな、って思います。
自分は中途半端に理系人間なので、むしろそういう考え方で描いたほうがやりやすく感じています。しかしその一方全体をパーツに分けて描く分、全体的に描画する線の数は基礎段階でかなり増えてしまうので、妙に時間がかかってしまいます。それこそそれでいいのかって言われそうですが…。

この問題の答え合わせは、再来週実施予定の後期試験が終わった頃に、きちんと発表出来る程度まとめることが出来れば行いますね。
ちなみに、【1】の答えは1.「新規レイヤー」【2】(1) I (レイヤー削除) (2) D (透明部分の保護) (3) E (新規ラスターレイヤー)です。
こういう問題を作ると、案外自分が知らないことを再確認することができるので、自分自身にとっても結構勉強になります。

えっ?本番の試験問題はどれって?……やだなぁ、問題はこれから作るんですよ。

こういうHowTo講座をまとめて5月のコミティアに出したいなぁって思っていますが、どこまでやれるでしょうか?