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色紙は苦手です

コミケなどの同人誌即売会で、たまにサインをお願いされる時があります。
いつも買いに来てくださる常連さんが、毎回スケッチブックを持ってきてお願いされることもあります。その時はスケブをめくって過去のサインを発見して「うわぁ~ん!。・゚・(ノ∀`)・゚・。」となることもあったりします(^_^;)。。。

でも、サインといえばやっぱり「色紙」が一般的でしょう。

色紙はもともとは短冊などと同じように書画用のものなので、一般的には表面は和紙が使われています。墨や水墨で文字や絵を描くものなので、漫画家のサインにはあまり向いていません。ペンは使えませんし、マジックはにじみが酷いです。鉛筆で下描きを描いてあとで消すということもちょっと困難です。サイン用に色紙を持ってきてくださる方の中には、この和紙の色紙の方も案外多くて、ちょっと悩ましい時があります。墨筆で一発描き~なんて恐ろしいことが出来るほど能力はないので、鉛筆画担ってしまうことも多いです。

スケッチブックが水彩画用紙だった場合は、鉛筆で下絵描いた後にマーカーで主線を引き、コピックで簡単に彩色をすることが出来ます。昔はイベントにもガッツリとコピック持って行ってた時期もあって、できるだけ色を入れていましたが、最近はあまりコピックを持って行かないので、結果的に和紙の色紙と同様に鉛筆画になってしまうことも多いです。

話し戻って、「色紙」の話。

実は専門学校で教鞭をとることになった時に、教室に飾る色紙を頼まれたことがありました。既に同僚の先生方の色紙が飾ってあってので、これは気合入れて描かねばと思って、頑張って描きました。
それでもさすがに何年も飾られているのを目にするのはちょっとした拷問です(笑)。描き直させてくれ~ってなっちゃうことも…

そんな折、昨年の頭(今年度2014年度の頭)に、色紙の衣替えをしたいとのことで、改めて依頼されたのです。よし今度こそもっとしっかりと…と思って頑張った結果は以下の通りです。

EPSON ES-7000H / PhotoshopCS5 補正

EPSON ES-7000H / PhotoshopCS5 補正

右上・左上に文字を入れていましたが消しています。紙の色合いが若干残っているので、そのままの色調にしています。

この彩色は、デジタル化にしたことで、従来の画材の多くを処分した中、手元に残しておきたいと思って今も時々使っているカラー画材の一つ「ペンてる Aquash」です。

これはクレヨンのように棒状の水彩顔料を、水彩色鉛筆のような感じで色を紙に乗せ、筆ペンのような形状の「水筆」を使って、伸ばしていくという使い方をする画材です。
この「水筆」は、持ち手の部分に「水」を入れて使います。持ち手をちゅ~っと押すと、筆先が水で潤うので、紙の上に色を載せていない水筆で水を伸ばして、その上に水筆の先に絵の具をつけてウエットインウエットの要領で色を伸ばしていくという感じで使います。

染料でなく顔料なので、和紙の上でも色を乗せやすくてぼかしも可能なので、和紙の色紙のカラーはもっぱらこれを使っています。

昔はカラーイラストは主にカラーインクを使っていました。使用していたのはホルベインの耐水性カラーインクと水性のルマカラーです。それ以外にも水彩色鉛筆や透明水彩絵の具やパステルなども使っていましたが、デジタルに完全移行してからは、それらのカラー画材は使用頻度が極端に減ってしまい、カラーインクなどは変質して色が悪くなってしまうので、結局人に譲りました。

デジタルで描くようになったとは言え、たまにアナログでカラー描きたくなります。そういう時にはお手軽べんりなアクアッシュが重宝しています。
ちなみにコピックも持っているんですけど、色数が少なくて本格的な活用はやってません。

苦手とは言え、せめて色紙だけでもアナログ絵で描いていないと、描き方忘れてしまいそうでちょっと怖いです。いくらデジタル化が進んだとはいえ、実際手でやっていることはアナログなんですよね。原点に戻って肉筆で描く事を忘れないようにするのも重要だと思っています。aこれは仙台の系列校用の色紙です。スキャンじゃなくて、携帯で撮影した小さい画像しか手元に残っていなくて残念。

Windows10評価版を使ってみた。

Windows10 Technical Previewの評価版をインストールしてみました。

既に去年10月頃に公表されていた評価版でしたが、特にインストールするわけでもなく様子見してただけでした。Windows7のメインストリームサポートが終了したので、今年中にリリースされる予定のWindows10には変更しなきゃいけないかなと思ってはいましたが、先日Windows10のイベントで発表されたWindows7・Windows8/8,1からWindows10へのアップグレードが無料とのことなので、今のうちから少し触っておこうと思い立ったわけです。

…とは言っても、評価版をWindows7のメインマシンに入れる訳にはいかなので、仮想環境にインストールしてみました。使い勝手を確認したいという程度なので、今のところはこれで十分です。

ダウンロードは、[ Download Windows 10 Technical Preview ISO ] の[Download links ]以下[Japanese]の[ Windows 10 Technical Preview (x64) ]を選択しました。先日落書きしながらダウンロードしていたのはこれです。

Windows7 Snipping Tool

Windows7 Snipping Tool

自分はダウンロードしてインストールしてから気づいたんですが、どうやら丁度ビルド9926がリリースされたタイミングだったみたいですね。

仮想環境はVMWare Playerを使用。
新規仮想マシンを作って、インストーラディスクイメージファイルを、ダウンロードしたISOファイルに指定して仮想マシン起動させたら、早速インストールスタート!
順調にインストールが進行、簡単じゃん!……と思ったら、途中失敗したのかという程時間がかかってしまい、一回VMWareを終了させて再チャレンジ。
それでも同じ所で止まったかのような状態になるので、思いきって放置して就寝したら、一応無事に進んでいたのでただ時間が異常にかかっていただけのようでした。

既にMacBookProのBootCampやVivoTabNote8で使用しているMicrosoftのアカウントでログインして、無事に起動完了。

Windows7 Snipping Tool

Windows7 Snipping Tool

既に情報に出ていた通り、Windows8のモダンUIがスタートメニューの横にくっついた形になっています。
少しはWindows7の様な感じに戻っているのかな、と思ったけど、Windows8.1とさほど関わっていないように思えるんだけど…。うう~ん、これじゃない感がします。

早速奥さんのリクエストで、Adobe PageMakerがWindows10で無事に動くかどうか確認。
実は奥さん(中村地里)はネーム作業をPageMakerでやっています。100ページ超の作品のページの削除挿入やネームのページ間移動が簡単に出来るというのが大きな理由です。Windows10で無事にPageMakerが動くのなら、仕事はPageMakerでネーム・ComicStudioでモノクロ原稿・CLIP STUDIO PAINTでカラー原稿という体制で続けたい、とのこと。

Windows7 Snipping Tool

Windows7 Snipping Tool

PageMakerはInDesignが出る前のDTP用アプリケーションです。
実際かなり古いアプリケーションですが、Windows7や8でも動くことは確認していましたが、無事に10でも動きました。出力はAcrobat使ってたりするので、本来のDTP目的だと色々と厄介な問題がでそうですが、本来のPageMakerの使用方法とはかなり違う特殊な使い方でもあるので、特に問題はなさそうです。

さてまず大丈夫なはずなんですが、CLIP STUDIO PAINTもインストールしてみました。
手持ちのEXのライセンスはすべてインストール済みなので、浮いているProのラインセンスで認証を試みましたが、何故か自動認証に失敗したためちょっと手間がかかりましたが無事にインストールは完了。

しかし初回起動時のグラフィック性能チェック結果では、「3D機能が正常に動作しない可能性があるコンピュータです。」と表示されてしまいました。

Windows7 Snipping Tool

Windows7 Snipping Tool

仮想マシンだから仕方ないかな、と思っていましたが、これ実はVMToolをインストールしていないからだったのです。後ほどVMToolをインストールしたら、無事に解決出来ました。

Windows7 Snipping Tool

Windows7 Snipping Tool

じゃ、早速落書きでも…と思ってWACOMのドライバをインストールしてみたんですが、残念ながらハードウエアとして液タブは認識してくれなかったようで、筆圧感知なしのままとなりました。

Windows7 Snipping Tool

Windows7 Snipping Tool

さすがに筆圧感知なし、しかも素早いペンの動きは拾ってくれないという状態でした。ザクザク描くことが出来るのなら、下描き位は出来るんですが、どうやら仮想マシン上では難しそうです。

結局液タブ使って無事にお絵かき~までは行けませんでしたが、取り敢えず動かせたというだけで今のところはOKとしましょう。

VivoTabNote8でアカウントに紐付けしたWindows8のXboxゲーム(MSのソリティア・マインスイーパ・ジグソー)のゲームデータを仮想マシンの環境下では読み込んでくれなかったのは残念。
ストアで「ライセンスあり」と表示される状態でダウンロードしてからの起動したら認識してくれると説明があったけど、何度やってもアカウントが読み込めませんでした。

うう~ん…デスクトップでプレイしたかったのになぁ…

何にせよ、も少し使い勝手を改善化するために必要な情報を仕入れながら触って見る必要があるのは間違いなさそう。リリース後に直ぐにアップグレードしても大丈夫かどうかの検証もしなきゃ…。

今日もクリスタ落描き

作業しながらふとVMWareにWindows10入れてみようかと思って評価版をダウンロード。
容量が大きいのでダウンロードに時間がかかってるその間に、ちょっと落書きモード。

フルハイビジョンサイズ(横1920px×縦1080)のキャンバスを用意して、最初は何も考えずに描き始めましたが、この横長のフレームって本当に難しい。
最近はアニメーションもこの比率で作成されているので、視覚的には見慣れているはずなのに、いざ描いていると、思ったよりも構図が取りにくい。マンガのコマは比較的横長で構成することが多いけど、紙のサイズの縦横と同じ比率4:3くらいコマが多いように思います。自ずとそういう構成になりやすいからなのかもしれませんが…。
でもこういう比率だと最初からわかっているんだから、まず構図を決めて描くべきだったのに、ノープランで描き始めてしまったため、バストアップで左右にぽっかり空間の空いた絵になっていました。

CLIP STUDIO PAINT EX / Windows7 Snipping Tool

CLIP STUDIO PAINT EX / Windows7 Snipping Tool

なんかギャルゲかエロゲの立ち絵っぽくなってきたので、そういう絵にしてみようかと思ったけど、作りこみするほどの絵じゃないので、単純にキャンバス90°回展して縦構成のロング絵に変更。

ざくざく描いたラフに対して、ろくに主線のクリーンナップもせずに塗り始めてしまって、なんとなくキャラ絵は完成。

CLIP STUDIO PAINT EX

CLIP STUDIO PAINT EX

本当にノープラン過ぎて、このままじゃあまりにも寂しいので、CLIP STUDIO PAINTに最初から入っていた背景素材の上に乗せてみたら…

CLIP STUDIO PAINT EX

CLIP STUDIO PAINT EX

キャンバスを縦に変えても、結局ギャルゲかエロゲっぽくなってしまったという(^_^;)

ノープラン落書きでも、もう少しちゃんとした構図の絵を描くように心がけたほうがいいだろうな、という反省をしつつ、恥も顧みずに公開をしてみました。

クロネコヤマトがメール便を廃止…

ヤマト運輸が、クロネコメール便を廃止する事を発表しました。

楽天やAmazonの通販でも広く使われているメール便がなぜ廃止することになったのかというと…

「メール便は郵便法で『信書』を送ることが出来ないが、『信書』だと意識せず送ってしまった人が罪に問われるようなことが発生しているから」

…ということです。

ここで問題なのは「信書」という定義です。

総務省の「信書のガイドライン」に「信書」に関する「基本的な考え方」が記載されています。

元々は「手紙」を扱うことが出来るのは郵便局のみで、他の事業者は「手紙」を扱ってはいけないことになっているとのこと。その「手紙」の事を法律上では「信書」と読んでいて、その扱いに関しては、「郵便法及び信書便法」によって規定されているそうです。

  • 「信書」
    =「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書」
  • 「特定の受け取り人」
    =「差出人がその意思又は事実の通知を受ける者として特に定めた者」
  • 「意志を表示し、または事実を通知する文書」
    =「差出人の考えや思いを表現し、又は現実に起こりもしくは存在する事柄等の事実を伝えること
  • 「文書」
    =「文字、記号、符号等人の知覚によって認識することができる情報が記載された紙その他の有体物のこと」

そして、その「具体例」として上げられているのが…

信書に該当する文書

■書状
■請求書の類
【類例】納品書、領収書、見積書、願書、申込書、申請書、申告書、依頼書、契約書、照会書、回答書、承諾書、◇レセプト(診療報酬明細書等)、◇推薦書、◇注文書、◇年金に関する通知書・申告書、◇確定申告書、◇給与支払報告書
■会議招集通知の類
【類例】 結婚式等の招待状、業務を報告する文書
■許可書の類
【類例】 免許証、認定書、表彰状
※カード形状の資格の認定書などを含みます。
■証明書の類
【類 例】印鑑証明書、納税証明書、戸籍謄本、住民票の写し ◇健康保険証、◇登記簿謄本、◇車検証、◇履歴書、◇給与支払明細書、◇産業廃棄物管理票、◇保険証券、◇振込証明書、◇輸出証明書、◇健康診断結果通知 書・消防設備点検表・調査報告書・検査成績票・商品の品質証明書その他の点検・調査・検査などの結果を通知する文書
■ダイレクトメール
  • 文書自体に受取人が記載されている文書
  • 商品の購入等利用関係、契約関係等特定の受取人に差し出す趣旨が明らかな文言が記載されている文書

(「総務省HP・信書のガイドライン」より引用)

これ見ると、大抵のものはダメなんじゃないかと思ってしまいますが、以下のものは「信書に該当しない文書」だそうで、あまりにも曖昧すぎて本当に区別がつきません。

信書に該当しない文書

■書籍の類
【類例】新聞、雑誌、会報、会誌、手帳、カレンダー、ポスター、◇講習会配布資料、◇作文、◇研究論文、◇卒業論文、◇裁判記録、◇図面、◇設計図書
■カタログ
■小切手の類
【類例】 手形、株券、◇為替証書
■プリペイドカードの類
【類例】 商品券、図書券、◇プリントアウトした電子チケット
■乗車券の類
【類例】 航空券、定期券、入場券
■クレジットカードの類
【類例】 キャッシュカード、ローンカード
■会員カードの類
【類例】 入会証、ポイントカード、マイレージカード
■ダイレクトメール
  • 専ら街頭における配布や新聞折り込みを前提として作成されるチラシのようなもの
  • 専ら店頭における配布を前提として作成されるパンフレットやリーフレットのようなもの
■その他
◇説明書の類(市販の食品・医薬品・家庭用又は事業用の機器・ソフトウェアなどの取扱説明書・解説書・仕様書、定款、約款、目論見書)、◇求人票、◇配送伝票、◇名刺、◇パスポート、◇振込用紙、◇出勤簿、◇ナンバープレート

(「総務省HP・信書のガイドライン」より引用)

個人宛のものである「プリントアウトした電子チケット」とか「クレジットカード」「ローンカード」がダメで「請求書」や「許可書」がダメという決定的な区別がすごく曖昧に感じます。

クロネコメール便で納品書類が商品とともに送られることは、通販では当たり前のように行われていますが、これは総務省によると「信書に該当する文書」ということになり、厳密にはダメということになります。

これってどう考えてみても、「クロネコメール便」をターゲットにして「日本郵便」を優遇する為の法律でしか無い様に感じるんですよね。
例えば、「クロネコメール便」に代替のサービスとして候補に上がりそうな「クリックポスト」を調べて見ると、大きな矛盾点が有ることに気付きます。

クリックポスト」とは、全国一律164円で追跡サービスがある荷物配達サービスです。
荷物の規定が「長辺34センチ・短辺25センチ・厚さ3センチ・1kg以下」という極めてメール便に近い条件になります。ちなみに「クロネコメール便」は「長辺34センチ・三辺合計60センチ・厚さ2センチ・1kg以下」です。
「クリックポスト」も「信書・現金を送ることは出来ません」となっていますが、何故か「内容物に関する簡単なあいさつ状、請求書などの無封の添え状や送り状は同封することができます」と記載されています。

【日本郵便 クリックポストのページよりキャプチャ引用】

【日本郵便 クリックポストのページよりキャプチャ引用】

はっきりと「信書」は送れないと記載しているのに、総務省が「信書に該当する」と記載している「請求書」は同封できると書いてあります。
つまり「信書に該当する文書」の「請求書の類」の「類例」として記載されている、「納品書」「領収書」「見積書」などの類も、「無封の添え状」ならばOKだとも判断できます。

それに「内容物に関する簡単なあいさつ状」というのも極めて曖昧です。
内容物に関する文書は簡単な「納品書」ならOKだと認めているようなものだと判断されてもおかしくないのではないでしょうか。

これはどう見ても矛盾しているのではないでしょうか?

クリックポストでこれがOKならば、クロネコメール便で同様のものを送ってもOKということになります。
しかし「郵便法及び信書便法」ではクロネコメール便はアウトと判断されていて、だからこそクロネコヤマトは廃止を決定せざるを得なかったということになります。

「クリックポスト」は高い確率で「クロネコメール便」の市場狙った後発のサービスです。そちらでは一番利用市場として大きい通販業者が懸念する同封物「内容物に関する簡単なあいさつ状や請求書など」はOKで、「クロネコメール便」ではNGということになるならば、今でこそ民間となった日本郵便を優遇し民間業者であるクロネコヤマトに対する圧迫だと思われても致し方なんじゃないかと思ってしまいます。

加えて、日本郵便は通販事業者向けに「クリックポスト」というサービスも展開しています。
こちらは、梱包条件が厚さが3センチまでという点以外は「クロネコメール便」と同様で「クリックポスト」と同様に「内容物に関する簡単なあいさつ状、請求書などの無封の添え状や送り状は同封することができます」と記載されています。

【日本郵便 ゆうパケットのページよりキャプチャ引用】

【日本郵便 ゆうパケットのページよりキャプチャ引用】

「信書」を扱うことが出来るのは郵便局(現日本郵便)のみというのが今の時代には即していないし、そもそもが曖昧な「信書」の定義を撤廃すべきじゃないかと思います。

クロネコメール便は法人限定で内容物の種類を確認できるカタログ・パンフに限定した「クロネコDM便」というサービスに切り替えるとのことですが、クロネコヤマトのサービス拡充に期待したいと思います。

【クロネコメール便の廃止よりキャプチャ引用】

【クロネコメール便の廃止よりキャプチャ引用】

追記

32年前の原稿

既に数日前にTwitterにUPしたネタですが、1983年10月17日の日付が書いてあるイラストが出てきました。

 

何に使った原稿だったのか思い出せなかったんですが、大学時代のサークルの後輩のI氏から、学漫掲載の原稿だと教えてくれました。

昔の原稿は、確かに改めて見てみると凄まじく恥ずかしいんだけど、さすがに30年モノともなると、結構開き直ってみることが出来ます(^_^;)。
じっくり見返してみると当時の涙ぐましい必死の努力と僅かな成長の跡が見えてくるのも面白いし、時としてなんで気づかないのかなというミスも見つかったり…。BunnyGirl1983-10-17-UP↑あ!ベタの塗り忘れorz

こちらは、1984年03月29日という日付の入ったイラスト。19840329階段のドレス少女-webこれ、センタートンボを入れているので同人誌印刷入稿した可能性があるんだけど…19840329階段のドレス少女-web-UP↑消し忘れとベタ塗り残しが…orz

ううむ…気づいていないとしたら本当に迂闊なミスばかり…(^_^;)。

32年~30年位前は、ほぼこの絵柄で安定してきた頃だと思います。デビュー前後がこの辺り。デビュー後に一度大きな絵柄の不安定期があって、その後自分の中では描き方を大きく変えていきました。
原稿お蔵出ししていると、そういう変遷も思い出してしまいます。順繰りにたどるのは難しいですけど、そういう軌跡も確認してみたいですね。

ボツ原稿の蔵出し

FirstLesson_ABC_thumbnail自分のコミックスで「絶版マンガ図書館」にて公開されている作品…

「ファーストレッスンABC」
初単行本になります。

以前紹介させて頂いていますが、まだJコミ名の時なので、改めてご紹介いたします。

なぜこの単行本に改めて触れたかといいますと、またもや「お蔵出し」シリーズの一環です。
まずは本作の冒頭の1ページをご覧ください。FirstLessonABC_010個人的には見てるのも恥ずかしくなる原稿ですが、記念すべき初連載で初単行本の作品なのでガマンです(^_^;)。

今回出てきた原稿は、このページのボツ原稿です。ペン入れ済みでベタホワイトが入っていない段階の原稿なので、なんでこの段階でボツにしたのかは全く覚えていません。IMGこんな風に描いたもののボツにした原稿は、結構残っています。

中には切り貼りして抜いたボツ側の原稿とか、単行本時に切った張ったの再編集をした時のボツ原稿とか…。
こういうボツ原稿が発生するというのはアナログならではなのかもしれませんね。
そういうボツ原稿も徐々に整理して行こうと思っています。整理と言っても捨てるかどうかはわかりません。実際取っておいてもしょうがないものなんですが、捨てるのも忍びないので結構処遇に困るんですよね…(^_^;)。
取り敢えずはスキャンしてデータ化しておこうと思っていますが、データ化した所で使い道もないのも事実。

いっそある程度まとめてボツ原稿集でも作るってのもありかな(^_^;)。本にするのは無駄だろうけど、電子書籍なら可能かも。

黎明期のデジタルカラー原稿の入稿方法

エロマンガの現場、大休刊号の中でもちょっと話していますが、カラー原稿をデジタルでやるようになった当初、まだいくつかの出版社はデータ入稿に対応していなかったため、プリントアウトしたものを入稿版下にしていました。

デジタルで描いたカラーを版下にするために買ったプリンタは、A3ノビがプリントできるプリンタ…おそらくEPSONのMJ-5000Cだったと思います。1枚プリントするのに凄く時間かかって編集さんを待たせてしまった痛い記憶が…。
更に
は、インクジェット特有のドットが印刷結果にモロに出てかなり汚くて愕然とし痛い記憶も…
でもデータ入稿できない以上、何らかの形でプリントしなきゃいけないので、ある時期から大宮のとある出力センターでプリントアウトをお願いしていました。
そこに置いていたのは、当時憧れだった超高価な昇華型プリンタ、住友スリーエム社製の3Mレインボーでした。

昇華型といえば、当時デジタル絵描きさんの中では定番だったプリンタは、アルプスのマイクロドライシリーズです。私もMD-2000を購入して使っていましたが、プリントアウト出来るのはA4までなので版下には使えません。実際には使えないことはなかったんでしょうけど、原稿サイズB4が基本でしたから…。

話し戻って3Mレインボー。さすがに個人で購入するには敷居がかなり高いプリンタでした。
なにしろ、普及型で200万、汎用型で300万という、それは車の価格ですかってくらい高いものでした。
アルプスのMDシリーズの昇華型プリントは、リボンを往復させる方法なので、プロセスカラーのCMYKのインクリボンをセットする形でしたが、この3Mレインボーは、A3サイズのCMYKのインクシートを使うので、凄くランニングコストが高くて、一枚のプリントアウト出力の価格が3000円でした。インクシートの原価で1500円~2000円位だと伺っていたので、もし個人で導入するにしてもランニングコストが恐ろしく高くて軽々しくプリントアウトなんぞ出来ません(^_^;)。

そんな3Mレインボーでプリントアウトした「版下」が原稿のお蔵出しで出てきました。

PENTAX MX-1

PENTAX MX-1

原稿は単行本未収録作品で、ワニマガジン社のエロトピアに連載していたものです。

PENTAX MX-1 / PhotoshopCS5 トリミング

PENTAX MX-1 / PhotoshopCS5 トリミング

原稿の裏側を見ると、専用用紙の証である「RAINBOW SYSTEM BASE MATERIAL 3M」の地紋があります。
このプリントアウト版下、当時は最高の出力クオリティだと思っていましたが、実際にUPで見てみると…。

PENTAX MX-1

PENTAX MX-1

ちょっと、肌色の部分にざらつきがあるのがわかります。
スキャンしてみた結果、以下の様な感じになっています。

CANON iRC2550C / Photoshop CS5

CANON iRC2550C / Photoshop CS5

ちなみに元のデータを探して見つけたので、データの方を見てみるとこんな感じです。

Photoshop CS5 トリミング

Photoshop CS5 トリミング

元のデータはCMYKだったので、パッと見の色再現性は比較的良好だとは思いますが、肌の部分を見るとシアンとブラックが入っているような感じがします。
元のデータを見ると、CチャンネルとKチャンネルの該当部分は真っ白です。マゼンタとイエローの混色でこの色は出ないはずなので、当時の印字結果が実際にこうだったかちょっと思い出せません。もしかしたらこれは経年による劣化なのかもしれませんが、プリントの白の部分には特に何も入っていないので、今となっては何とも言えませんが…。

実は過去原稿を整理する上で、カラーデータが紛失したり破損したりしている可能性もあるので、その場合こういうプリントアウト原稿をスキャンする必要があるだろうなと思って確認してみたら、当時すごく綺麗だと思っていた3Mレインボーのプリントが、思ったよりも悪いことにちょっと驚いているのです。

これはまさにデジタル技術の進歩の賜物なのかもしれませんね。

当時(1990年代)のインクジェットは、ドットがはっきり判るくらい荒かったので、昇華型のスムーズなグラデーションや淡い色の再現性は願ってもないものでした。
でも今のインクジェットプリンタは完全版下としても十分通用するくらいの高いクオリティになっています。場合によってはプロセスカラーのCMYKでは表現不可能な色も、特色インクを加える事で再現出来るようになっています。如何にRGBカラーの写真を忠実に印字するかを追求して得られた、このクオリティの高さは目を見張るものがあって、改めて驚きます。
ちなみに今使っているインクジェットプリンタはCANONのiP4830でCMYK+Kの五色です。

これから少しずつ原稿のスキャンを行ってアーカイブ化していこうと思っていますが、その際に過去のデータを引っ張りだす作業も徐々に行う予定です。
心配なのは、無事にファイルが開くのかどうかです。

今回のデータも、実はMacで作成してJAZドライブに保存していたものを、約十年程前にサルベージしてCD-Rに焼いたデータから拾い出しました。
もしCS-RをHFSで焼いていたら、Windowsで開けないかもと思ってましたが、幸にしてちゃんとWindowsでも開ける形式で焼いていた様で、ディスクが開けてホッとしてます。

拡張子が付いてなかったのは、まぁご愛嬌ということで(^_^;)。。。

Windows7 Snipping Tool

Windows7 Snipping Tool

共通一次試験世代です

この土日、センター試験が実施されて、現代文の内容が話題になったりしていますね。

自分は一応高校卒業後に国立の大学に進学しましたが、もし今自分がセンター試験受けたらどないなことになるだろうと思って、毎年ちょっと問題文読んでは見るんですが、一瞬で挫折を繰り返しています。

自分が大学を受験す時は共通一次試験の時代でした。正確には「大学共通第一次学力試験」って言うんですね。1979年から1989年までの間だったそうです。
それが1990年から今の「大学入試センター試験」になったそうです。
自分の記憶では「共通テスト」って呼んでいたような気がしたので調べてみたら、実際に1992年頃までは「新共通テスト」って呼ばれていたそうです。他にも「大セン試験」と読んだり「新テスト」と読んだりしていたところもあったそうですが、今では「センター試験」で統一されているみたいですね。

この時期になると思い出すのが、「共通一次、雪で開始時間が遅れた」事件です。
私の出身地・愛媛は、めったに雪が積もらない地域だったんですが、共通一次の朝、3センチの雪が積もりました。そして見事に「国鉄」(現JR四国)が止まってしまったのです。雪が積もったらポイントが凍結しないように対策を取るという雪国の常識的な対策を取らなかったからなんでしょうか?確か30分から1時間位試験時間が遅れることとなりました。

時間通りに行っていたのでずれた時間分勉強してたかな?そこら辺はよく覚えていません。試験会場の愛媛大学は自分の行っていた高校の隣だったので、一度学校に集合してから試験会場に行ったように記憶しています。

その雪の話を大学入学後に雪国出身者に話したら思い切り笑われましたw.無理もありませんね。「たった3センチで?!」って反応でしたから。
でもたった三センチでも当時はうちの地元では大パニックだったんだよ、ホント。

大パニックといえば、阪神淡路大震災や芸予地震で大きな地震を体験した瀬戸内地方ですが、元々は地震が殆ど無い地域でした。自分の高校までの記憶でも地震は全くと言っていいほどありません。
そんな私が関東圏に住むようになり、何度か、震度3~5の洗礼を何度と無く受けるわけです。
震度2~3は比較的よく起こっていたので、大体体感的に「あ!震度2位かな?」って判るようになっていきました。そしていつしか気がついたら震度3位までならさほど驚かなくなりました。

そんなある時、帰省した自分が実家で床についていた真夜中のこと、珍しく地震が発生したのです。自分は寝ぼけ眼で「あ~…震度3くらいかなぁ…」と思ってうとうとしていたんですが、その一方実家の家族は上を下へのパニック状態で叩き起こさたのでした。(^_^;)。。。。
案の定震度は2~3位でしたが、その時に地震慣れしている自分に驚いたものです。

そんな自分ですが、さすがに東日本大震災の時はダメでしたね。我が家には実質的な被害はありませんでしたが、飼い犬を抱きかかえて軽くパニック状態になっていました。

日本中どこにいてもおそらく地震からは逃れられないでしょう。関東圏で震度六超の地震が発生する確率はかなり高いそうで、実際に起った時に自分が冷静に対処できるかどうかはわかりません。普段から準備を怠らないほうがいいですね、マジな話…。

(土曜日はお休み)

土曜日は体調が優れなくて、ほぼ一日使いものにならない人でしたorz。。。

起きた時間は昼前でしたが、血圧が高めで頭痛が残っていてぴりっとしない体調。
昼過ぎくらいにベッドに戻って休み、夕方くらいに再び起きたものの、どうも今日はダメっぽい。

そういうわけで、ブログ更新もほどほどに、再度布団に戻りました。