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今日のメモ~今年度の授業終了~

【12月1日記載】
ブログ毎日更新を一年続けて達成した後、少し気が抜けて「まとめて記事を書く」という悪いループに入ってき始めて、ちょっとやばいなと思っている今日このごろ、このブログもまとめ書きになってしまってます(^_^;)。。。

…というわけで、メモ程度に…。

金曜日、まだ11月ですが東美では今年度の担当授業がすべて終了となりました。
後期の授業は全部で11回分。大まかな内容は以下の様な感じで進めました。

  1. 他の授業で描いたスキャン原稿にトーンで仕上げ(前期の復習)
    2回目以降の練習課題用のネームのお題提示
  2. ネームチェック・作品ファイル作成・下描き・ラフの作成
  3. テキストツール・吹き出し実例
  4. コマ枠フォルダーの作成とコマ作成
  5. コマ枠フォルダーの制御の実習・図形ツールの使い方実習
  6. ベクターレイヤーの使用実例
  7. パース定規の実習
  8. 流線・集中線・効果実例
  9. はみ出しコマの作り方実例
  10. スキャン原稿仕上げデータの提出・ファイルの最適化保存・PNG書き出し
  11. 作品の仕上げチェックの確認・提出用データの最適化保存・PSD書き出し

ちなみに、前期では基本的な描画ツールとトーン・定規をやっています。
一本マンガをUPさせるのはそれなりに大変なので、実習ではCLIP STUDIO PAINTの各機能の実習トレーニングと、一定の条件に従って作った短いネームをデジタル原稿にするという実習課題を進めました。

デジタルの授業では、基本的には「オペレート」の指導が中心になりがちです。操作がわからないところを指導していくというのが多いんですが、各席を回ってチェックしながら、より良い原稿にするために注意すべき点や修正すべき点のヒントを出したり、参考例を示したりしながらアドバイスしていきます。

マンガの描き方なんておそらく究極の「正解」はないんだろうけど、その人にとってのより良い「正解」は幾つか有るはず。
でもそれは結局各自が見つけなきゃいけないので、自分ができることは、自分の場合はこうする、でも他の人はこういう方法を取る人もいる。ここにこだわるならこういう選択しもあるんじゃないかとヒントを出す…って事が中心になります。
ずっと一人の作業を追って見ているわけではないので、たまたま見た時に気づいた操作上の問題点なら指導は可能ですが、ある程度進行したものを見て、その制作過程の上の操作上の問題点や修正点はさすがに推測するしか手がありません。
指導する側の自分にも思い込みがあると言っても過言ではないので、なかなかこれが適切だというアドバイスが出来ないこともあり、そこはホントに日々の研究が必要だなぁって感じてしまうわけです。

来年度の大まかな方向性は既に話し合いながら進めています。デジタル作画の部分ではComicStudioからCLIP STUDIO PAINTへの過渡期を過ぎて、これからは必然的にCLIP STUDIO PAINT中心で行くことになるとも追うので、自分ももっとCLIP STUDIO PAINTしっかり掴んでおかなければ行けないな、と改めて感じる今日このごろです(;´∀`)。。。。

【CLIP STUDIO PAINT】パース定規の練習~超入門編

11月26日の授業で、CLIP STUDIO PAINTののパース定規を使った簡単な入門編の実習をやってみました。

透視図法のことがわかっているつもり、描こうと思えば出来るはず、CLIP STUDIO PAINTのパース定規だって使う気になれば使えるハズ…、と頭のなかで考えていても、すぐに使いこなして描ける様になるわけではありません。説明聞いて読んで一発で出来る人はいないわけではないかも知れませんが、普通最初は出来ないのが普通です。
まずは実際にやってみること、問題なく出来るのならそれでOKなので、1つずつステップ踏んでやってみることから始めるのが大事です。

ものすごく簡単な実習ですが「同じ消失点を持つ複数の直方体をパース定規を使って二点透視で描く」という超入門レベルの課題を出してみました。
図のようなイメージの複数(35コ位)の直方体をパース定規を使って描くというものです。perse

それほど難しいものではありませんが、第一段階としては最低限これくらいはスムーズに出来て欲しいという練習課題です。既に使っている人には今更こんな事…って内容ですが(^_^;)

配布するプリントでは、出来るだけわかりやすいような手順を丁寧に描いています。チュートリアルを積み重ねることで習得することを目的としています。

まず最初に「ラフ」を描いてから、そのレイヤー上にパース定規を作成するという手順を説明しています。

01ある透視図法の本に「フリーハンドで直方体を描かせると、その人のパース感覚がわかる」という記述がありました。
いざやらせてみたところ、実際にいわゆる「逆遠近法」状態になっている学生が若干名かいました。20151126-01

「逆遠近法」とは、画面の奥に向かっていく線を末広がりに描いたり、奥の物を手前の物よりも大きく描く方法と定義されています。日本の古典美術の俯瞰図などでよく見られる俯瞰図法の一つと説明している辞書もあるみたいですね。

透視図法的には一般的には「間違っている」とされますが、図法としてそういう表現も有るのは事実なので、lここでは「二点透視で描く」と指示しているので「逆遠近法」は間違えになります。

このような図形を描いていた学生は、この(1)のひとつ目の消失点を決める方法をするべく、自分の描いたラフに沿ってガイドを取ろうとしたら、俯瞰図なのに下方に消失点が出来てしまうので当然上手く行きませんでした。
そこで、自分のラフが間違っているということを確認することが出来るわけです。

02ふたつ目の消失点はCLIP STUDIO PAINTの場合は、「スナップする感触」で作ると、アイレベルを水平に保つことが出来ます。
二本目のガイド線を取る時に、一本目のガイド線とアイレベルの交点付近で軽くスナップする場所に引くと、綺麗にアイレベルが水平のまま二つの消失点を確定できます。

20151126-02アイレベルと消失点が確定したら、「アイレベルを固定」にチェックを入れておくと、後にガイド線を動かして消失点を変更するときにアイレベルが傾いたり移動したりするトラブルを避けられます。

オブジェクトツール使用時にパース定規上で右クリックからでも「アイレベルを固定」を選ぶことが出来ます。

個人的には定規を選択している時には、レイヤープロパティに定規操作系のツールナビゲーションを出して欲しいと思っているんですが…ちょっとそれがないので不便だなぁと思う時があります。03すごくざっくりした書き方ですが、「ベクターレイヤー」を使えば線の整形が楽なので、こういう幾何学的な図形を描くときは特に役に立ちます。

20151126-03自分も背景を描くときには基本的にはベクターレイヤーを使うようにしています。

CLIP STUDIO PAINTでは「線の単純化」や「ポイントの削除」「ポイントの追加」が出来るので、細かい曲線部分の調整も比較的楽なので、建物系の背景では威力を発揮します。

また、左図の様なちょっと複雑な図形を描いた時にも、消しゴムツールのベクター消去「交点まで」がとても便利です。ComicStudioでは交点消去時には接合部の断面があまり綺麗にならずに変な形状になることがありましたが、CLIP STUDIO PAINTでは線の先を細くして角度を無理のない方向に向けるという処理を行っているので、比較的綺麗な接合部を作ることが出来ます。
もしダメだったとしても、気に入らない時にはポイント単位で調整できるのも強みと言えますね。05その「交点消去」を使ってはみ出た線をざっくりと消去したら基本の輪郭線は完成になります。
この先は「カラーにする場合…」という例ですが、すごくあっさりと説明してしまいました。06

彩色方法は人によって多種多様とも言えるので、参考程度に「参照レイヤー」使うとか、「レイヤーのクリッピング」使うとかの例を示して、後はいろいろと試してみて…という感じで各自の作業を確認しながらワンポイント指導をしていくという感じです。

本当は光源を決めて、直方体が作る地面への影と隣の直方体に出来る影のパースを取る段階も必要なんですが、それはまた次の機会にということにして、今日のところはこれを仕上げることを目標にしました。

パース定規の細かい操作はこの練習ではまだあまりやっていませんが、ComicStudioだとパース定規をラフに合わせて調整する段階で苦労するケースが多かったのに対して、CLIP STUDIO PAINTでは、最初からラフに合わせて作るのでその分スムーズに出来るように感じました。

これは消失点を固定して描きましたが、複製したパース定規のガイド線を、角度の違う直方体に合わせて動かして消失点を変更して描く方法を取れば、下図の様なのも描くことが出来ます。20151126-04実際背景描くときに空間内にあるものがすべて共通の消失点を持つような配置になっているわけではないので、「消失点の移動」を行って描く必要性が出てきます。
そういう時には一つのパース定規を動かしてしまうと後で描き足しや描き直しの必要性が出た時に困ので、パース定規をコピーして、それぞれの消失点を動かして描くという方法が安全かなと思ってます。

ちょっと話は前後しますが、CLIP STUDIO PAINTのパース定規について、現時点でちょっと思っていることを…。

CLIP STUDIO PAINTのパース定規は、ComicStudioのパース定規と比較すると、ぱっと思いつく範囲でも以下の様な機能がUPしています。

  • 下描きに合わせたパース定規の作成が出来る「サブツール・パース定規」がある
  • 追加の消失点の作成も「サブツール・パース定規」で簡単に出来る
  • 基本の消失点毎にグリッドを表示する機能がある
  • 定規の表示範囲(影響の及ぶレイヤーの範囲)を自在に変更できる(すべての定規に共通の機能)
  • スナップのON/OFFがパース定規上で操作できる

その一方個人的な見解ですが、以下の点は改善して欲しいと思っている点です。

  • ガイド線を動かすときにComicStudioの様に線のどこを使っても動かせるようにして欲しい
  • パース定規を動かす操作ハンドル(ガイド線上の○や+のマーク)の視認性が悪い。
  • スナップボタン(◇型のマーク)が特に視認性が悪くガイド線の操作ハンドル(○)と間違えやすい。

…とは言え、ComicStudioより遥かに便利になっているのは間違いありません。特にグリッド機能はホントに助かっています。このグリッドを使った練習は、近いうちにやる予定です。

実は以前ComicStudioのパース定規本を作ろうと原稿描いていたんですが、CLIP STUDIO PAINTが出たこともあって中断していました。
大分CLIP STUDIO PAINTへの移行も進みつつ有るので、そろそろCLIP STUDIO PAINT版の原稿を描き始めようかな、なんて思っています。

出来ればまとめてティアあたりで出したいなぁ…なんて思っていますが…さてどうなることやら…。
【12月1日記載】

学生「パソコン買いたいんですけど…」

こういう質問をよく受けます。

そういえば以前も何度かパソコン導入のアドバイス続々というのを書きました。(ちなみにこれ書いたのは今年の春の段階でした。)

ComicStudio・CLIP STUDIO PAINTを取り巻く状況も変わり、Windowsも10になりMacOSXも10.11になりました。IntelのCPUもSkylakeになりますます高性能化が進んでいます。(AMDのFXは止まってるけど…)

…なので、実質的にアドバイスする内容も大きく変わってきました。

つい先日も表題のような質問をされたばかりですが、その時に自分が答えたのは以下の点です。

  • 予算はいくら?
  • WindowsかMacかは決めている?
  • デスクトップかノートか決めてる?
  • CLIP STUDIO PAINT以外にやりたいことは?

現時点ではこの程度しか聞く内容がありません。具体的なモノを指定しても、自分がその使い方の詳細まではサポートできるわけではないので、結局決めるのは本人次第ということになります。

4月段階では、「液晶タブレットパソコン」なら「CintiqCompanion2」か「VAIO Z Canvas」と思っていましたが、今は少し違います。

自分がSurface Pro 2を買って実際に使った印象としては、「もし手に入れられるのならSurface Pro2は強くオススメ」という事でしょうか。
より新しいモデルはどうかと言われたら、「Surface Pro 4は、まだわからないけど、スペックだけを見るとかなり良さそう。でも出来れば「Surface Book」も見てみたい。」と返します。

まぁ欲を出せばきりないですけど、最近発売された「iPad Pro」と「Apple Pencil」。キーボードカバーをつけたらほとんどSurfaceやんけ、って思っちゃいましたが、Surfaceと決定的に違うのが、中途半端にiOSだということです。CLIP STUDIO PAINTが動かせるMacOSXだったら、おそらく即買した人も多かったことでしょう。

iPadってやっぱり「消費」するデバイスではないかと思うのです。iPhoneも含めて、やはり「コンテンツを楽しむ」のには最適なデバイスです。
でも、iPadで本格的に生産性の高い作業をすることはやはり困難だと思います。MacPro・MacBook・MiniMac・iMacは生産性の高い作業が出来ますが、iPadやiPhoneにはそれが難しい…。
Windowsが搭載された液晶タブレット型ノートパソコンは沢山選択肢ができてきましたが、MacOSXにはまだそれがありません。その登場を待ちわびている人は確実にいて、iPadProにそれを期待していた人もいたんですが…
AdobeがiPadPro&ApplePencil対応のアプリを出したとしても、どれくらいPhotoshopやIllustratorに肉薄できるのかと言えば、おそらく無理じゃないかと思います。

やっぱりパソコンで絵を描くのなら、「板タブ」よりも「液タブ」を薦めたいです。板タブだとやっぱり「やり直し」の頻度が上がるので、速度が大幅に落ちのはしかたありません。作業時間の短縮は絵を描く上ではかなり重要な課題だといえるでしょう。

どちらにせよ、いろいろと条件が曖昧なままだと、これでOKというアドバイスはなかなかできなくなっているので、正直結構悩みます。もう少し絞れる情報を提示してくれれば……少しは…。

 

【CLIP STUDIO PAINT】やっぱどうかと思う[.lip]と[.clip]の問題

CLIP STUDIO PAINT Ver1.5.0 のアップデート。その簡単なレビューを書いた時に書き漏らしていたんですが、Ver.1.5以降ではVer.1.4.3以前で開ける[.lip」形式の保存ができないという問題について、既に多くの人が気付いているとは思いましたが、すごく腑に落ちない点があるので、書かせていただきます。

学校では旧バージョンのまま運用している関係で、自宅で新バージョンをインストールしている人は要注意という意味のアナウンスをして置かなければと、プリントを作成して、木曜・金曜のそれぞれ二つの学校の授業で配布しました。

自分が検証した時は「別名で保存」で[.clip]の拡張子がついた新しい保存形式でしか保存できない、という点だけ書いていました。
1.5以降対応のファイルが無条件で[.clip]の拡張子になって、それ以前のファイルは[.lip]だよっていうのなら使い分けや管理もなんとかなりますが、致命的な「罠」が仕掛けられていたのには参りました。

1.4.3以前と1.5.0以降が共存している環境下で、意識的にそれぞれのバージョンを起動切り分けしているのならある程度コントロールできるんですが、全員が全員そうだとはいえません。
例えば、CLIP STUDIO PAINTの1.4.3以前で保存した[.lip」ファイルをダブルクリックしたら、より新しいバージョンのCLIP STUDIO PAINTが起動します。つまり1.5.0以降が起動してしまうのです。
1.5.0以降をインストールした環境下で[.lip]ファイルをダブルクリックで開こうとすると、以下の様なアラートが表示されます。1.5で開く旧ファイルアラートここで「再表示しない」のチェックを入れてしまうと、このアラートは出なくなってしまいますが、ここで重要なのは、「このファイルに上書き保存をすると、」という記載です。
つまり「Ver.1.5以降では旧バージョンの[.lip]ファイルを上書き保存することが出来る」という意味なんですが、ここで大きな疑問が生じます。

1.5.0以降だったら、拡張子は[.clip]になるんじゃないの?

新規保存や別名保存なら[.clip]となるので、拡張子で制作したCLIP STUDIO PAINTのバージョンがわかります。自分はてっきり、「上書き保存」しようとしたら、[.clip]で保存します。という意味のメッセージが出るものだとばかり思っていました。それならば「拡張子で住み分け出来る」ので管理上の問題はある程度解決できるとばかり思っていました。

しかしなんと、「拡張子はそのままで1.5以降の形式に書き換えられてしまう」のです。

1.5ファイルを1.4で開くアラート
その場合、たとえ拡張子が[.lip]のままでも、中身は1.5以降の[.clip]形式になっているので、上書き保存したファイルは、今後1.4.3以前では開けなくなってしまい、左図のような悲しいアラートがでてしまうのです。

自分は「上書き保存」を今までやっていなかったので、このことに気付きませんでした。

これはしっかりと「アナウンス」しておかなければ、学校で絶対トラブルが発生する、と思ってプリントを用意したのですが……

既にちょっとタイミングが遅かったようでした…。

実際に学校と自宅の両方で作業をしている何名かの学生が、この罠にひっかかてしまったそうです。

運悪く自分の受け持ちの授業が終了した状態だったので、直接アナウンスするタイミングが無かったのも災いしました。
学校側では年度替わりまではシステムの更新は行えないので、現時点ではバージョンは更新されていません。そのため、[.lip]ファイルなのにCLIP STUDIO PAINTで開けない事で、課題の確認作業や提出、学校でのCLIP STUDIO PAINTからのB4サイズでのレーザープリンタ出力などが不可能となってしまいます。

新バージョンでの最初の「再表示しない」のチェックボックスを特に深く意識せずに押してしまったまま進めてしまい、旧バージョンで開こうとして「対応していない」と出てパニック…。十分考えられたことです。

出来れば、以下の様な対応をしておいて欲しかった…

  • 「上書き保存」をしようとした時には、「最適化保存」と同じ様に、保存は出来ないようにして欲しかった。
  • 「上書き保存」をさせる場合でも、せめてもう一度警告アラートを出すようにするべきだった。
  • 「上書き保存」しようとしても、強制的に拡張子は[.clip]に変更して「別名保存」して欲しかった。
  • そもそも旧バージョン形式[.lip]形式での保存が可能にしておいて欲しかった。

この仕様はハッキリ言ってかなり問題があるのではないかと思います。違う拡張子で統一されているのなら、まだギリギリ納得できたんですが、流石に拡張子同じままで上書き保存出来てしまうのは……

すべての環境ですぐに最新版にアップデートできるとは限りません。古いバージョンを入れたままで使う環境もあり得るのです。
この問題には、出来るだけ早い段階の対応を臨みたいと思います。

●追記●
以下配布プリントの一部です。こんな感じで配布しました。

20151119

今日のメモ~結局大幅見直し~

クラッシュしたデータ、凹んで入られないので作業再開して、取り敢えずはある程度めどが付きました。まぁクラッシュのおかげでもう一度見直す機会が得られたと思うことにします。
結果的にもとの背景画からかけ離れた図になりそうな予感(^_^;)。

背景描いてるの楽しい。まだまだ自分が欲求するレベルには達していないのでまだまだこれからだけど…。

パース取って描くのなら、ComicStudioよりもCLIP STUDIO PAINTの方が圧倒的に便利といえば便利なんだけど、パース定規の操作系が見づらいのが難点。それさえ改善されればなぁ、って思ってますが、何と言っても「グリッド機能」が本当にありがたい。

基準の位置に合わせてグリッドサイズを変更することで、等間隔の奥行きが取れるので、今まで補助線が増えすぎて困った等分割がスムーズになりました。

ComicStudioだと、きっちり描きたい時には対角線の消失点を追加で作って、そこからガイド線たくさん出してグリッド作ったりしてました。ある意味無駄といえば無駄なんだけど(^_^;)、ベースになるかな、と思って設定したパース定規を幾つか素材登録していました。20151110-01こんな感じになってしまったパース定規(^_^;)。
条件が揃った背景空間じゃないと使えないので、あまり意味はありませんが…。

グリッド作ったらパース作図は結構楽になるので、アタリ用に「ベクターレイヤー」で作った正方形グリッドを何種類か素材に登録していました。20151110-02ベクターなので変形してもあとから線の太さ変更できるのでパースに合わせて自由変形して基準線にするという使い方ができます。20151110-03こんな感じでパース定規のガイド線で囲ったパース上の四角形に合わせて変形するというわけです。地道にグリッド線を引くよりも楽なので、よく使っていました。

CLIP STUDIO PAINTではこれをやらなくてもいいので、ホントに楽ちんです。

ただ、一つのパース定規につきグリッドの間隔設定は一種類しかないので、X軸Y軸Z軸毎に違う間隔に設定したい時とか必要なグリッドの方向を切り替えたい時などのことを考えて、パース定規を複数コピーして作業内容毎に表示する内容を変えていました。この方が圧倒的に作業が効率的に進みます。

今更ComicStudioのネタってのもアレですが、ComicStudioはまだ沢山現役ツールとしてガリガリ使っている人が多いので、もしかしたらちょっと位は興味を持ってくれる人がいるかな…?

まぁそんなこんなで、遅れた作業を取り戻すべくちょっち集中したいと思います。

 

 

…ですが、明日11日はポッキーの日……じゃなくって自分と奥さんの結婚記念日です。
今日は結婚式した日です。家族のみの格安パックの式でしたとも(^_^;)。

今日のメモ~一日逆戻り~

コミティアに向けて素材作成の作業中…

昔ComicStudioで描いた背景画。手を加えるためにCLIP STUDIO PAINTのパース定規でパースをとって修正作業していました。(ちょっとまえの記事にも書きましたが…)

当然ちょっと進めたら保存するのは忘れてはいけない重要な作業。もちろんそうしていた…はずでした…。

元の絵に気になる矛盾点があったので大幅に直すことにしたのです。
8日からやってた作業。CLIP STUDIO PAINTの便利な機能、パース定規のグリッド機能を使って、奥行きの圧縮の取り直しやデザインの見直しのための下描きを進めて、あとはそれを元にクリンナップするだけ…という段階まで進んでました。
9日に日付が変わった頃の事。そこそこ作業も進んだので保存しておこう、とCtrl+Sを押したら…CLIP STUDIO PAINTクラッシュしてしまいました…。


ファイルを上書き保存中にクラッシュしたので、もしかしたら正常に保存されていないかも…と不安になりながらCLIP STUDIO PAINT再起動させてファイルを開こうとしたら、かなり前の段階まで戻ってました。つまり最新の状態は保存されていなかったというわけで…涙目です。

久々にかなりショックでかかった。

割といい方向性の修正が出来たかな、と思っていたのでなおさらです。

もしかしたら運良くCLIP STUDIO PAINTのこっそり自動バックアップを探れば記録されていないかな…と思って探してみました…
実は、CLIP STUDIO PAINTには「自動バックアップ機能」があるのです。

【Q】保存
バックアップ機能はありますか?

【A】CLIP STUDIO PAINTは、保存のタイミングで自動的にバックアップファイルを作成しています。
バックアップファイルは下記の場所に保存されています。

■バージョン1.3.1以前
・ドキュメントフォルダ内の[CELSYS]→[CLIPStudioPaintVer1_1_0]→「DocumentBackup」

■バージョン1.3.2以降
・ドキュメントフォルダ内の[CELSYS]→[CLIPStudioPaintData]→「InitialBackup」

    →ファイルを開いて1度目の上書き保存時のバックアップデータが保存されています。
  ・ドキュメントフォルダ内の[CELSYS]→[CLIPStudioPaintData]→「DocumentBackup」
→上書き保存時のバックアップデータが保存されています。
 ※Macの場合は書類フォルダ内です。

早速「initialBackup」「DocumentBackup」共に確認してみましたが…残念ながら…ありませんでした。そりゃそうですよね…だって保存成功していないんですから…。

力尽きて寝てしまって、検証を昼から開始。
上書き更新されていなかったファイルを、CLIP STUDIO PAINT V1.4.3で開いてみますが、普通に開きます。編集もできます。
でも保存をしようとしたらその段階でやっぱりクラッシュしてしまいます。
CLIP STUDIO PAINT V1.5.0で開いてみて、clip形式で保存してみようとしてもクラッシュしてしまいました。

これはファイルそのものに問題があるとしか考えられません。
もしかしたらどこかのレイヤーが破損しているのかも…と思って、今回の作業では取り敢えず必要ないレイヤーを削除して、最低限必要なレイヤーに絞って保存してみますが…これもダメ。
素材として登録してみたらどうかと思って素材ウインドウにドラッグしたら…これもダメ。

やっぱり必要なレイヤーのいずれかに問題が生じているんだろうな、という結論に。

なぜこうなったのかは解りませんが、この段階のファイルから作業をすすめることが全くできなくなったので、別ドライブに保存してあったファイルからやり直すことにしました。
これで完全に一日分の作業が消えてしまいましたとさ。・゚・(ノ∀`)・゚・。……。

なぜクラッシュしたのかもよく分かっていませんが、外付けにしたSSDドライブがどうも怪しい様子。このドライブからコピーしたファイルがクラッシュしていたのかも…と思って、元ファイルを開こうとしたら全く開けず。
こりゃディスク終わったか?と思ってディスクチェックをかけてみたら、問題なし。再マウントされたら正常に読み出し出来ました。

いずれにせよ、これには前科があるので、そろそろやばいと思ったほうが良さそうかな…と。
持ち出しにはSSD軽くて重宝しているんだけどなぁ…。

超小型Bluetoothマウス

Surface Pro2を持ち出して外で作業をするとき、文字入力はタイプカーバで結構捗るようになりました。
しかしトラックパッドの使い勝手に関しては、かなりストレスが溜まるレベルで悪いです。そのため文章入力ならまだ我慢ができるものの、ドラッグ操作やドラッグ&ドロップ操作は、本当にやりにくくて辛いです。

そこで必要になるのが「モバイル用マウス」です。


以前MacBookPro用に…と思って買ったBluetooshのELECOM M-BT6BLは、たしかに小さいしClick感もしっかりしていてマウスとしての機能は十分満たしていました。

でも、どうもずんぐりむっくりのサイズ(幅52.3×奥行74.3×高さ33.4mm)…特に約3.4mmの高さが思ったよりも持ち運びの時に邪魔くさかったんです。

更には単4電池2つ入れた重さも結構気になっていました。案外重いんですよね、電池含めると…。

もっとコンパクトで軽量で…それでいてちゃんと機能を果たすマウスがあれば…と思ってました。出来れば取り回ししやすい高さだったらベターです。

そこで、以前PC-DEPOTの店頭で見て気になっていたこれを買ってみました。
超小型ワイヤレスモバイルマウスCAPCLIPシリーズM-CC1BRです。MX1P1019色はなんとなくSurfaceのタイプカバーの色にちょっとだけ合わせたブルーです。

これ、パット見ではマウスには見えません。持ち運び時にはキャップでコンパクトにすることが出来ます。MX1P1013厚さは約30mm。少し薄くなりました。いや薄くなったどころか全体が小さくなってます(^_^;)。
使用時ではむしろM-BT6BLよりも奥行きのあるサイズ。幅41.0×奥行87.0×高さ30.3mmです。
収納時になると、奥行きがかなり小さくなって約52mm。幅41.0×奥行52.0×高さ30.3mmです。MX1P1014これはかなり小さい。いやこれマウスか?って位の形状とサイズです。


でも実際に使ってみたらその特徴のあるデザインながらも、案外いい感じです。ちゃんとクリック感もあるし、手にしたときの大きさのバランスも結構好きです。

そして実はこのマウスの最大の特徴の一つは「バッテリーは内蔵」という点です。USBから給電して蓄電するという使い方は、普段からモバイルパソコンを使っている人にとってはとても意味があります。
持ち運びに優れているという点も言わずもがなですが、もし外に持ち出して作業している最中にバッテリー切れしてしまった場合でも、電池を買わなくても目の前のパソコンのUSBを経由して充電できるので、すぐに対応できます。MX1P1018手のひらに乗せてもこんな小さいながらも、スクロールホイールまでもちゃんと付いてます。

いやいやいや~…そういえば、スクロール-ホイールがないマウスなんて今は見当たりませんね…(^_^;)。

【CLIP STUDIO PAINT】背景画に3Dオブジェクト~パース定規便利!

メタセコで作った3Dのカウンターチェアを、背景画の中に合わせてレンダリング合成してみました。

まず[図形]ツールの[パース定規]作成を使って、背景画に合わせたパース定規を作りました。
元画像はアナログで描いたもののスキャンデータです。20151031-020151031-00ComicStudioでは「パース定規作成」というコマンドを使っていました。
CLIP STUDIO PAINTでも[レイヤー]→[定規・コマ枠]→[パース上gの作成]というComicStudioとほぼ同じコマンドがありますが、[図形]ツールのサブツール[定規作成]→[パース定規]を使った方が、遥かに楽でオススメです!
具体的なアタリやラフが有る場合や、今回のように背景画に合わせる場合は、二本のパースガイド線をドラッグするだけで、交点が消失点となったパース定規が作成されて、手順的には結構捗ります。
参考までに、パース定規の作り方について授業で使ったプリントの一部を載せておきます。

CLIP STUDIO PAINTの3Dは、パース設定が難しいんですが、先にパース定規を決めておいたほうが遥かに楽に出来ます。
あらかじめ設定しておいたパース定規がついたレイヤーに3D素材をドラッグ&ドロップすると、この空間にあわせて3Dオブジェクトが配置されるので、あとは大きさや位置を調整するだけです。
本当はここで三面展開図で作業できればいいんですけど、それが出来ないのが残念。早く搭載して~!20151031-1というわけで、この場所に、カウンターチェアを配置していきます。20151031-2地道に配置して位置調整します。おおまかなのはドラッグで行って、微調整はツールプロパティで行います。

レンダリングは階調をオフにして線画だけで行って…。20151031-3こんな感じでレンダリング配置完了。

あとは、ディテールをアナログ絵に合わせて調整してブラッシュアップすればOKかなと。

セルシスのメタセコ講座

セルシスはMetasequoiaのライセンス販売を代行しています。
そちら経由で買うのもありかな、と思ったんですが、サポートの事はやっぱり開発した所の方がいいだろうと思って、 tetraface Inc. さんから直接購入しました。

なんとなく触っていてもそれっぽく作れるので、UIや操作性はとても良くてきているんだな、と感じます。でも適当に触っているだけだと、より効率的な思考で扱えないと思って、まずはいくつかのテュートリアルを体験しておこうと、セルシスの「Metasequoia使い方講座」を追って練習しています。

こういう講座のたぐいは「もうわかっているつもりだからいいや」と思ってスキップすると、結果的に遠回りになることが多いので、理解できているところは「確認」のつもりで最初の「小物ではじめよう!モデリング入門」からやっています。
曲がりなりにもちょろりと3Dソフトを幾つか触った経験もあるし、MetasequoiaもVer3を少し触っていたこともあり、ある程度わかったつもりの事も結構多いんです。でもそれをそのままにしておくのは実に危険だということを、身を持って知っているから、一度は初歩からきっちりとやっておきたいと思って進めています。

学校で教えていての実感なんですが、授業内容に合わせたプリント作って実際にプロジェクタ等に映し出した実例でやって見せても、その時に「プリントあるし教科書あるからいいや」と思って追っかけずに別の作業をやっている子は結構多いんです。
そして、いざその作業が必要になった時には結局解らなくて一から質問するというケース…本当に多いんです。
ちゃんと授業内容を聞いていて、その内容で解らなかったところを質問する子は理想的ですが、さっき説明したばかりなのに巡回してたら「○○ってどうやればいいんですか」という質問をしてくる子が案外いて、時々凹みます(^_^;)。自分の教え方がヘタなんだろうなぁ…と思って…。

自分の場合、結構原理原則などから入って説明することが多いので、理屈っぽくてわかりにくいという意見を耳にしたこともあります。色々と修正を繰り返しながら教え方を考えていくんですが、ホントにそこら辺は難しいですね。「教えることはまさに学ぶことだ」と言っても過言ではありません。

さて、メタセコ講座ですが、セルシスのメタセコ講座はVer3で書かれたちょっと古い記事です。
そのため、いくつか変化したコマンド形態やUIがあるので、時々引っかかってしまいます。でもそれの照合をマニュアル見ながら確認したり、他の講座やブログ記事を見ながら行ったりすることで、理解度は深まっていって面白いです。

自分の目標は「ComicStudioやCLIP STUDIO PAINTで使う3Dデータの作成」なので、実際に絵を描く時に「3D があればなぁ…」と思うものを、自在に作れるようになれば理想的です。
とは言え、3D モデリングが出来るようになったら、いずれは3Dプリンタ使って立体造形やってみたいという欲求もあります。3D プリンタが個人でも買えるくらいの値段に落ちてきた事も魅力の一つですね。
デアゴスティーニが週刊マイ3Dプリンタってのを出し始めた時、総額11万出すなら完成品買うだろ、って意見が飛び交うほど値段が落ちたわけですしね。自分もいずれは欲しいかな、って思ってます。
それで何をするのかといえば、やってみたいことはいっぱい思いつきますよw。

というわけで、今は「日本刀」作るところをやっています。順番にやっていけば割と初歩的な機能は覚えられそうな講座内容になっているかもな、…という印象です。20151030-1でもまだUV操作については今ひとつわかってない(^_^;)。

ゆっくり練習中です>メタセコ

3Dソフトと言えば、昔Mac(PowerPC時代)でBryceという景観作成ソフトにハマったことがありました。

プリミティブオブジェクトのみを使って和風の門っぽいもの作ったり…bryce002

山などはグレースケールの画像を元に立体化されるので、それを応用してお城の屋根を作ったり…bryce001モザイクはそのまま林立するビルっぽくなるので、大都市風にしてみたり…bryce004

Bryceのバージョンは1から使っていましたが、これはおそらくVer3位でしょうか?

Bryceと言えば、Bryce7が一時期無料で公開されて話題になりました。私もダウンロードしたんですが、今の環境下にはインストールしていなかったので、つい久々にインストール。英語版だけどUIはそれほど難しくないので直感的に適当に触ってるだけで景観が作成できる結構面白い3Dソフトです。Bryce7SC

最近は3Dは漫画を描く上でもComicStudio・CLIP STUDIO PAINTで活用できる時代になっています。自分でオリジナルのアイテムや部屋や小物を3Dモデリングしたいなぁ、とは思っていましたが、比較的安価に手に入るShadeをかじってみたところ、今一つちょっと使い勝手が肌に合っていないのか、それとも自分がずぼらなだけなのか、余り使いこなさないまま放置…。
あるときにMetasequoiaを触ってみて、あぁこれならわかりやすいな、と無料版で色々と実験的な練習ばかりしていました。でも正式にライセンスを購入せずにいつしか練習も後回しに…。

やっぱり自分で作ってみたいと思っていながらも、さすがにLightWaveを買うまでの思い切りもありませんでしたが、つい先日やっとMetasequoia4のライセンスを購入したので、練習をすこしずつやって思い出そうと気長に練習開始という段階です。

まずは簡単なものから…ということで、「ワインボトル」を何種類か作ってみて、その後奥さんからリクエストが有った「バーなどのカウンターチェア」に着手。こちらもなんとなくそれっぽいものを作れるようになりました。20151026-03なかなかおもしろいので、しばらく色々と作って練習していきたいと思います。

Metasequoiaの中でレンダリングするのが目的ではなく、ComicStudio・CLIP STUDIO PAINTで使える素材をモデリングできるようになる事が目的です。

まだ道は遠そうですが、もしかしたらいいものができたらCLIPにアップするかもしれません(^_^;)