月別アーカイブ: 2015年1月

32年前の原稿

既に数日前にTwitterにUPしたネタですが、1983年10月17日の日付が書いてあるイラストが出てきました。

 

何に使った原稿だったのか思い出せなかったんですが、大学時代のサークルの後輩のI氏から、学漫掲載の原稿だと教えてくれました。

昔の原稿は、確かに改めて見てみると凄まじく恥ずかしいんだけど、さすがに30年モノともなると、結構開き直ってみることが出来ます(^_^;)。
じっくり見返してみると当時の涙ぐましい必死の努力と僅かな成長の跡が見えてくるのも面白いし、時としてなんで気づかないのかなというミスも見つかったり…。BunnyGirl1983-10-17-UP↑あ!ベタの塗り忘れorz

こちらは、1984年03月29日という日付の入ったイラスト。19840329階段のドレス少女-webこれ、センタートンボを入れているので同人誌印刷入稿した可能性があるんだけど…19840329階段のドレス少女-web-UP↑消し忘れとベタ塗り残しが…orz

ううむ…気づいていないとしたら本当に迂闊なミスばかり…(^_^;)。

32年~30年位前は、ほぼこの絵柄で安定してきた頃だと思います。デビュー前後がこの辺り。デビュー後に一度大きな絵柄の不安定期があって、その後自分の中では描き方を大きく変えていきました。
原稿お蔵出ししていると、そういう変遷も思い出してしまいます。順繰りにたどるのは難しいですけど、そういう軌跡も確認してみたいですね。

ボツ原稿の蔵出し

FirstLesson_ABC_thumbnail自分のコミックスで「絶版マンガ図書館」にて公開されている作品…

「ファーストレッスンABC」
初単行本になります。

以前紹介させて頂いていますが、まだJコミ名の時なので、改めてご紹介いたします。

なぜこの単行本に改めて触れたかといいますと、またもや「お蔵出し」シリーズの一環です。
まずは本作の冒頭の1ページをご覧ください。FirstLessonABC_010個人的には見てるのも恥ずかしくなる原稿ですが、記念すべき初連載で初単行本の作品なのでガマンです(^_^;)。

今回出てきた原稿は、このページのボツ原稿です。ペン入れ済みでベタホワイトが入っていない段階の原稿なので、なんでこの段階でボツにしたのかは全く覚えていません。IMGこんな風に描いたもののボツにした原稿は、結構残っています。

中には切り貼りして抜いたボツ側の原稿とか、単行本時に切った張ったの再編集をした時のボツ原稿とか…。
こういうボツ原稿が発生するというのはアナログならではなのかもしれませんね。
そういうボツ原稿も徐々に整理して行こうと思っています。整理と言っても捨てるかどうかはわかりません。実際取っておいてもしょうがないものなんですが、捨てるのも忍びないので結構処遇に困るんですよね…(^_^;)。
取り敢えずはスキャンしてデータ化しておこうと思っていますが、データ化した所で使い道もないのも事実。

いっそある程度まとめてボツ原稿集でも作るってのもありかな(^_^;)。本にするのは無駄だろうけど、電子書籍なら可能かも。

黎明期のデジタルカラー原稿の入稿方法

エロマンガの現場、大休刊号の中でもちょっと話していますが、カラー原稿をデジタルでやるようになった当初、まだいくつかの出版社はデータ入稿に対応していなかったため、プリントアウトしたものを入稿版下にしていました。

デジタルで描いたカラーを版下にするために買ったプリンタは、A3ノビがプリントできるプリンタ…おそらくEPSONのMJ-5000Cだったと思います。1枚プリントするのに凄く時間かかって編集さんを待たせてしまった痛い記憶が…。
更に
は、インクジェット特有のドットが印刷結果にモロに出てかなり汚くて愕然とし痛い記憶も…
でもデータ入稿できない以上、何らかの形でプリントしなきゃいけないので、ある時期から大宮のとある出力センターでプリントアウトをお願いしていました。
そこに置いていたのは、当時憧れだった超高価な昇華型プリンタ、住友スリーエム社製の3Mレインボーでした。

昇華型といえば、当時デジタル絵描きさんの中では定番だったプリンタは、アルプスのマイクロドライシリーズです。私もMD-2000を購入して使っていましたが、プリントアウト出来るのはA4までなので版下には使えません。実際には使えないことはなかったんでしょうけど、原稿サイズB4が基本でしたから…。

話し戻って3Mレインボー。さすがに個人で購入するには敷居がかなり高いプリンタでした。
なにしろ、普及型で200万、汎用型で300万という、それは車の価格ですかってくらい高いものでした。
アルプスのMDシリーズの昇華型プリントは、リボンを往復させる方法なので、プロセスカラーのCMYKのインクリボンをセットする形でしたが、この3Mレインボーは、A3サイズのCMYKのインクシートを使うので、凄くランニングコストが高くて、一枚のプリントアウト出力の価格が3000円でした。インクシートの原価で1500円~2000円位だと伺っていたので、もし個人で導入するにしてもランニングコストが恐ろしく高くて軽々しくプリントアウトなんぞ出来ません(^_^;)。

そんな3Mレインボーでプリントアウトした「版下」が原稿のお蔵出しで出てきました。

PENTAX MX-1

PENTAX MX-1

原稿は単行本未収録作品で、ワニマガジン社のエロトピアに連載していたものです。

PENTAX MX-1 / PhotoshopCS5 トリミング

PENTAX MX-1 / PhotoshopCS5 トリミング

原稿の裏側を見ると、専用用紙の証である「RAINBOW SYSTEM BASE MATERIAL 3M」の地紋があります。
このプリントアウト版下、当時は最高の出力クオリティだと思っていましたが、実際にUPで見てみると…。

PENTAX MX-1

PENTAX MX-1

ちょっと、肌色の部分にざらつきがあるのがわかります。
スキャンしてみた結果、以下の様な感じになっています。

CANON iRC2550C / Photoshop CS5

CANON iRC2550C / Photoshop CS5

ちなみに元のデータを探して見つけたので、データの方を見てみるとこんな感じです。

Photoshop CS5 トリミング

Photoshop CS5 トリミング

元のデータはCMYKだったので、パッと見の色再現性は比較的良好だとは思いますが、肌の部分を見るとシアンとブラックが入っているような感じがします。
元のデータを見ると、CチャンネルとKチャンネルの該当部分は真っ白です。マゼンタとイエローの混色でこの色は出ないはずなので、当時の印字結果が実際にこうだったかちょっと思い出せません。もしかしたらこれは経年による劣化なのかもしれませんが、プリントの白の部分には特に何も入っていないので、今となっては何とも言えませんが…。

実は過去原稿を整理する上で、カラーデータが紛失したり破損したりしている可能性もあるので、その場合こういうプリントアウト原稿をスキャンする必要があるだろうなと思って確認してみたら、当時すごく綺麗だと思っていた3Mレインボーのプリントが、思ったよりも悪いことにちょっと驚いているのです。

これはまさにデジタル技術の進歩の賜物なのかもしれませんね。

当時(1990年代)のインクジェットは、ドットがはっきり判るくらい荒かったので、昇華型のスムーズなグラデーションや淡い色の再現性は願ってもないものでした。
でも今のインクジェットプリンタは完全版下としても十分通用するくらいの高いクオリティになっています。場合によってはプロセスカラーのCMYKでは表現不可能な色も、特色インクを加える事で再現出来るようになっています。如何にRGBカラーの写真を忠実に印字するかを追求して得られた、このクオリティの高さは目を見張るものがあって、改めて驚きます。
ちなみに今使っているインクジェットプリンタはCANONのiP4830でCMYK+Kの五色です。

これから少しずつ原稿のスキャンを行ってアーカイブ化していこうと思っていますが、その際に過去のデータを引っ張りだす作業も徐々に行う予定です。
心配なのは、無事にファイルが開くのかどうかです。

今回のデータも、実はMacで作成してJAZドライブに保存していたものを、約十年程前にサルベージしてCD-Rに焼いたデータから拾い出しました。
もしCS-RをHFSで焼いていたら、Windowsで開けないかもと思ってましたが、幸にしてちゃんとWindowsでも開ける形式で焼いていた様で、ディスクが開けてホッとしてます。

拡張子が付いてなかったのは、まぁご愛嬌ということで(^_^;)。。。

Windows7 Snipping Tool

Windows7 Snipping Tool

共通一次試験世代です

この土日、センター試験が実施されて、現代文の内容が話題になったりしていますね。

自分は一応高校卒業後に国立の大学に進学しましたが、もし今自分がセンター試験受けたらどないなことになるだろうと思って、毎年ちょっと問題文読んでは見るんですが、一瞬で挫折を繰り返しています。

自分が大学を受験す時は共通一次試験の時代でした。正確には「大学共通第一次学力試験」って言うんですね。1979年から1989年までの間だったそうです。
それが1990年から今の「大学入試センター試験」になったそうです。
自分の記憶では「共通テスト」って呼んでいたような気がしたので調べてみたら、実際に1992年頃までは「新共通テスト」って呼ばれていたそうです。他にも「大セン試験」と読んだり「新テスト」と読んだりしていたところもあったそうですが、今では「センター試験」で統一されているみたいですね。

この時期になると思い出すのが、「共通一次、雪で開始時間が遅れた」事件です。
私の出身地・愛媛は、めったに雪が積もらない地域だったんですが、共通一次の朝、3センチの雪が積もりました。そして見事に「国鉄」(現JR四国)が止まってしまったのです。雪が積もったらポイントが凍結しないように対策を取るという雪国の常識的な対策を取らなかったからなんでしょうか?確か30分から1時間位試験時間が遅れることとなりました。

時間通りに行っていたのでずれた時間分勉強してたかな?そこら辺はよく覚えていません。試験会場の愛媛大学は自分の行っていた高校の隣だったので、一度学校に集合してから試験会場に行ったように記憶しています。

その雪の話を大学入学後に雪国出身者に話したら思い切り笑われましたw.無理もありませんね。「たった3センチで?!」って反応でしたから。
でもたった三センチでも当時はうちの地元では大パニックだったんだよ、ホント。

大パニックといえば、阪神淡路大震災や芸予地震で大きな地震を体験した瀬戸内地方ですが、元々は地震が殆ど無い地域でした。自分の高校までの記憶でも地震は全くと言っていいほどありません。
そんな私が関東圏に住むようになり、何度か、震度3~5の洗礼を何度と無く受けるわけです。
震度2~3は比較的よく起こっていたので、大体体感的に「あ!震度2位かな?」って判るようになっていきました。そしていつしか気がついたら震度3位までならさほど驚かなくなりました。

そんなある時、帰省した自分が実家で床についていた真夜中のこと、珍しく地震が発生したのです。自分は寝ぼけ眼で「あ~…震度3くらいかなぁ…」と思ってうとうとしていたんですが、その一方実家の家族は上を下へのパニック状態で叩き起こさたのでした。(^_^;)。。。。
案の定震度は2~3位でしたが、その時に地震慣れしている自分に驚いたものです。

そんな自分ですが、さすがに東日本大震災の時はダメでしたね。我が家には実質的な被害はありませんでしたが、飼い犬を抱きかかえて軽くパニック状態になっていました。

日本中どこにいてもおそらく地震からは逃れられないでしょう。関東圏で震度六超の地震が発生する確率はかなり高いそうで、実際に起った時に自分が冷静に対処できるかどうかはわかりません。普段から準備を怠らないほうがいいですね、マジな話…。

(土曜日はお休み)

土曜日は体調が優れなくて、ほぼ一日使いものにならない人でしたorz。。。

起きた時間は昼前でしたが、血圧が高めで頭痛が残っていてぴりっとしない体調。
昼過ぎくらいにベッドに戻って休み、夕方くらいに再び起きたものの、どうも今日はダメっぽい。

そういうわけで、ブログ更新もほどほどに、再度布団に戻りました。

原稿の管理

長年漫画を描いていると、当然大量の原稿が溜まります。
多くの場合は返却してもらっているのですが、一部未返却の原稿も多くあります。同時にたくさんの出版社で仕事していたり、単発の仕事をしたりしていた時期のモノは、自分自身もよく把握できていないものも多く、改めて手元にある原稿を整理しなければ…と感じています。

単行本化された原稿の多くはだいたい把握できています。多くの原稿は大体手元に戻ってきていますが、ある出版社の原稿のみ未返却のままとなっています。

PENTAX MX-1 / PhotoshopCS5 トリミング

PENTAX MX-1 / PhotoshopCS5 トリミング

その出版社に、単行本化された原稿の返却をお願いした時に、「原稿返却を希望するのなら、単行本は絶版にする」という驚くべき事を言われてしまい、契約の関係もあるためにそのまま保留にしていましたが、そろそろちゃんと交渉してなんとか返却してもらわなければ、と思っています。もう事実上絶版状態になっているので問題はないと思うんですけどね。

単行本化されていない原稿も結構あるので、正しく把握して「絶版マンガ図書館」に「未収録作品集」として出そうかと思っています。連載ものも含めたら単行本で数冊分は確実にありそうなんですが、まとめるにしてもまずは原稿が手元にあるかどうかの確認も必要なので、そのためにも「蔵出し」をしておかなければ、と思っているんです。

古い原稿を引っ張りだして見ると、写植の剥がれや欠損が結構目立ちます。
ペーパーセメントの跡が残って、原稿にシミが付いているものも多く、写植の再確認と貼り直し・補正が必要そうです。

PENTAX MX-1

PENTAX MX-1

上の原稿は単行本化されていない作品です。
単行本化のための加筆改稿作業をしていた最中に、例の宮崎事件が発生して出版自重となったため、単行本化がお蔵入りとなった原稿の一部です。思ったよりも欠損が激しいので、掲載雑誌を参照しながら再調整する必要がありそう…。

原稿の補修は生原稿はそのままで、スキャンしてデジタル化して、ComicStudioかCLIP STUDIO PAINTで補正して、それを電子出版化するという手順になると思うので、かなりの手間隙がかかりそうです。今手元に有るB4が取れるスキャナは、EPSONのES-8000というかなり古いもので、USB非搭載のSCSIという前時代のものなんです。
このスキャナはずっと調子が悪くてまともに使えない状態なので、デジタル複合機のCANON iRC2550Fを使うことになりそうです。(思い切り遅いんですよ…これ)
ちなみに普段のちょっとしたスキャン作業はフィルムスキャン用に買ったCanoScan8400Fを使っています。

そういえば、このCANONのデジタル複合機ですが、ちょっと古い機械になります。
二十年くらい前にCANONのリースでコピー機をリースし始めてから、5年のリース期間満了毎に新しい機械に入れ替えていましたが、iRC2550Fは、5年のリース期間を過ぎた後、引き続き新規リース契約を結び継続リースをしています。
新しい機種に変えなかった理由は、「ComicStudioとの相性」と「コピー機内のHDDに保存してあるデータ」の関係だったんですが、ハードとして結構気に入っているというのもあります。リース料金が大幅に安くなったのも嬉しい誤算でした。今はコピー機としてというよりも、カラーレーザープリンタとして活躍してくれています。

最近の機械は、オートシートフィーダーで一気にスキャンして電子書籍化してくれる機能が付いていたりするので、資料用の雑誌等の自炊が楽そうで魅力はあるんですが、月のリース料金考えたら、断裁機とドキュメントスキャナ買ったほうが安くて済みそうなんですよw.
なので、今の機械使い続けることにします。

ちょっと話はずれましたが、手元にある全原稿の電子化を効率的に行うことも視野に入れて整理する必要がありそうですね。

過去の蔵出し(^_^;)

目新しいネタが今のところ無いので、またもや過去の蔵出しをしてみます。

中高の頃は少女漫画家を目指していました。
目指していたと言っても、本機で目指していたと大きな声を出して言えるほど熱心に描いていたとはいえませんが、それでも何度か少女マンガ誌に投稿もしていました。

少女マンガ誌の多くは、投稿作品の返却時に「批評シート」を同封してくれます。それが次の作品作りへのモチベーションになるというわけです。
私も「批評シート」を頂き、それを糧に練習しました。

PENTAX MX-1

PENTAX MX-1

作品名とペンネームは内緒ですw。ちなみにBクラス止まりでした。

高校の頃はブラスバンドと写真が中心でしたが、それでも漫画は描いていました。連絡帳や活動記録でもある筈の部誌にイラストを描いてしまう、とても迷惑なやつでしたwwww。

自分の中で温めている題材や実際に描いた題材のベースの幾つかは、投稿時代にストックした少女マンガネタがあります。
また、厨二病的な内容だったと思われますが、ノート数冊分作ったキャラクター設定ノートも自分のキャラクター作りの根っこになったように思います。作ったキャラを組み合わせてエピソード考えたりストーリー考えたりしていました。

自分の漫画作りの考え方の一つは…

「とあるキャラと、とあるキャラが、とある舞台で出会ったら、そこで新しい物語が生まれる」

…というものでした。

実際には、全く接点や共通点がないキャラクターが突発的に出会っても、そう簡単には期待する「物語」は生まれず、きっかけになるエピソードさえ生まれずにただ通りすぎて終わるんでしょうけど、そこは伝家の宝刀「ご都合主義」(w)で出会う必然を用意してしまうのです。

…というのいは冗談みたいな話ですが、結構それを考えるのが好きでした。

いわゆる「三題話」を作るトレーニングも似たようなものじゃないかと思います。
鈴木光明先生の「少女マンガ入門」にも書かれていた練習方法で、本来何の関係もなさそうな単語3つを使い、ストーリーを組むという練習です。
これに似たようなプロットづくりをよくやっていました。これは発想力・連想力を養うには結構いい練習だったように思います。

さて、もう一つ蔵出ししてみます。

これはプロになってからですが、時間があればよくやっていたことの一つが「背景バンク作り」でした。
カメラ持ってロケハン行って撮影した写真を元に背景を描いていました。必ずしもすべて自分が撮影した写真だったわけではありません。自分では撮影困難な場所や角度の写真も参考にしましたが、基本「トレス」をせずに描くように心がけていましたので、如何に効率よくそれっぽく描くのかばかり考えていました。

PENTAX MX-1

PENTAX MX-1

この背景画は、都庁がまだ建っていない時期の新宿なので、背景バングとしてはほとんど使うこともせずでした。今の時代だと、もっといっぱい建ってますよね。もう古すぎてとても使えません(^_^;)細かく見ると、ホワイトとトーンの使い方が結構絶妙だったりします。

でももう一度描けと言われたら、こんなむ面倒くさそうで、気が狂いそうになるモノは描かないかも。でも背景画描くのは今でも結構好きです。(「上手い」どうかは別にして…)

また近いうちに古い過去の題材を引っ張り出すかもしれません。

二度寝は危険(^_^;)

水曜は朝から授業だったんですが、なんとまぁ寝たのが夜中の三時過ぎでした。そんな時間だったものだから目覚ましを無意識に三回止めてガッツリ寝過ごしてしまいました。

普段一限から学校があるときは、朝の六時過ぎに起きて、七時半には家を出ます。
でも今日は二度寝して目覚めたのは七時十分を過ぎた頃!

過去に一度一限の授業をガッツリ寝過ごして遅れてしまったことがありました。後にも先にもその一回きりにせねばと務めています。
それ故に今日も遅れるわけには行きません。特に二年生は今日を含めてあと三回で授業が終了します。実質的には卒制(どちらかと言うと最終課題ですが…)に向けた作業中心なので、自分が授業ですることは、個々の進捗を確認して必要な作業をアドバイスする程度です。

それに平行してやらなければならない作業が一つ課せられていました。
今年卒業する学生さん達の作品集の表紙・裏表紙のデザインです。
イラストは学園祭の人気投票と学生相互の投票で採用分決まっり、それを元に入稿用の版下作成するのは私の担当になります。(なんだか編集者みたいな状態w)
Illustratorで版下デザインするんですが、自宅にあるのがCS2で、学校のはCS5…大丈夫か不安。なので学校でほとんど仕上げておきます。
作業をやりながら、時々すさまじい睡魔が襲ってきます。さすがに睡眠不足みたい…。そうこう言っているウチに、時間があっという間に過ぎて行きました。

帰宅してちょっと買い物に行って、今日のエネルギーは既に切れかけ寸前。これ以上は文章をまとめることもできにくい状況下なので、そろそろおおいとまします。

仕方ないので、やることいっぱいあるんだけど、今日のところはばたんきゅ~します。

下描き→ペン入れのジレンマ

絵を描いてて時々感じる現象…

「下描きで、結構いい感じに描けたのに、ペン入れしたらダメになった」

これ、下描きでは多くの線が重なりあっているので、眼と脳が一番理想的な線を多くの線の中から見つけて無意識に補完してしまうから上手く描けた様に感じるとか…。
その一方、ペン入れでは実際に一番理想的な線をたどることが出来なくて、結局劣化したように感じてしまうという事らしいです。

要は「一番理想的な線を引くことが出来ない」=「力量が不足している」ってことなんですよね…。正直それは否めません。独学で下手クソなまま長年描いて来たので、悪い癖が染み付いてしまっていて、自分が欲しい線を思う通りに拾えないジレンマに陥ることがよくあります。

そんな実例を少し…

HDD内のファイルを整理していたら、一昨年の夏くらいにCLIP STUDIO PAINTで何気なく描いたラフ画が見つかりました。この状態で放置したままです。

CLIP STUDIO PAINT EX / Windows7 Snipping Tool

CLIP STUDIO PAINT EX / Windows7 Snipping Tool

その顔部分のUPです。

CLIP STUDIO PAINT EX / Windows7 Snipping Tool

CLIP STUDIO PAINT EX / Windows7 Snipping Tool

ちょっと今回服を季節に合わせて変更していますが、顔はそこそこ可愛く描いているんじゃないかなとは思っています。

実はこのラフ画、ペン入れ途中で放置していました。

CLIP STUDIO PAINTの二値化ペンの練習のつもりだったみたいで、データを見ると試行錯誤していた跡がありました。

せっかくなので、先程ちょろっとペン入れを進めてみた結果……

CLIP STUDIO PAINT EX / Windows7 Snipping Tool

CLIP STUDIO PAINT EX / Windows7 Snipping Tool

なんだか大分イメージが変わってしまいました…。
これじゃない…、あんまり可愛くない…。なんでこんなになっちゃうんだろう…ってちょっとしたジレンマを味わっています。

多くの漫画家さんがそうであるように、目で絵柄が決まると言ってもいいくらいですが、自分の絵の場合は目の描き方は結構大きなポイントでもあるので、結構試行錯誤を繰り返しています。
デジタルだとついつい細かいところもみっちり描いてしまうので、目の描き方が昔とは結構変わっていて、それも影響しているのかもしれません。

また、CLIP STUDIO PAINTの二値の線がどうも馴染んでいないというのも影響しています。アンチエイリアスをONにした線はかなり思ったとおりの線が出やすいんですが、二値の線はいくら描いても感触が違います。ComicStudioとはエンジンが違うというのも有るんでしょうけど、個人的にはComicStudioのタッチの邦画好きなので、その線が出せていないというのも原因の一つです。

弘法筆を選ばずとは言いますが、ツールが変われば結果も変わってしまうものです。
思ったように描けなくなるのはある程度は織り込み済みながらも、その中で理想的な線を求めていくしか無いので、ペン入れをした結果「よし最高のペン入れが出来た!」と思える様に、理想とする線が引けるように、今後も試行錯誤していく事になりそうです。

でも、昔と今と大きく変わっていない点が一つあります。それは、必ず「目キラ」を入れているってことなんですよねw(^_^;)。

実家の父の事

父は昭和九年生まれで今80歳です。

父は中央大学法学部を卒業後、弁護士を目指していたものの断念し、銀行マンになりました。その後兄と私を大学まで行かせてくれました。(それなのに、私は大学を中退してしまった親不孝者ですが…)

銀行を退職後は、のんびり囲碁を打ったり、神社の手伝いをしたりしていました。

囲碁の腕はかなりのだそうで、昔何かのプロアマ戦で棋譜が新聞に乗ったことがあるそうです。(切り抜きがありました)
また長年謡曲をやっていたため、声の通りがよく、それを見込まれて神職の資格を取るように勧められ國學院大學の神職養成講習会を受けて神職の階位を取得して、地鎮祭などの神事を忙しい宮司の代わりに務めていました。

そんな父でしたが、数年前に転倒時に頭から倒れたため脳挫傷となり、その後遺症がきっかけなのか、アルツハイマーの症状が徐々に出始めてきました。

昨年帰省した時には父が明らかに物忘れが激しくなっていました。なんとか進行がゆっくりになるように、簡単で日常的な脳の運動をするように言ったら、いつものにこやかな顔で頷いてくれました。

実家の隣の別棟で済む兄や母から時々状況の連絡が来るのですが、昨日、父が倒れたという連絡を受けました。

父がいつもの碁会所に行く途中、どういう経緯かまだ判っていませんが、道端で倒れてしまったようです。幸い人通りも多めの街中だったため、すぐに発見されたのですが、その時にどうやら意識をなくしていたようです。
発見した人が救急車と警察を呼んで、母が駆けつけて救急病院で検査を受けることになったそうです。

その段階の検査では特に大きな問題はなかったそうですが、兄曰くあまり信頼できる病院ではないとのことで、明日かかりつけの病院(脳挫傷以降アルツハイマーの治療も行っている)に行くことにしているそうです。

それというのも、倒れた翌日(今日)、母が父の頭部に打撲跡のアザを発見した様で、父自身も痛みを訴えていたようです。
父は倒れた前後のことを全く覚えていないようで、どういう状態で倒れていたのかがわかりません。脳挫傷の件があるので、アザが出来るような状況で、記憶がはっきりしていないとなると、精密検査してもらったほうがいいのは間違いないでしょう。

こういう状況なので、母や兄は、父にも車に乗らないように強く言っているようです。こんな状況だと、車の運転なんてとても危険です。むしろ免許返上した方がいいんじゃないかと思うくらいです。

でも父は妙なプライドでそれを頑なに拒んでいるとか…。だからといって乗りたいと主張しているわkではないんですけど…。

遠方に済む自分としては、精密検査で父に大事がないことを祈るしかありません。